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記者報告会「漢字の使い分けを考える」

開催日:7月20日(水)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:記者報告会

毎日新聞の校閲記者と漢字の専門家が、間違いやすい漢字の使い分けについて語り合う「記者報告会~漢字の使い分けを考える」が7月20日、毎日メディアカフェで開かれました。
 講師は、毎日新聞用語委員会用語幹事で、日本新聞協会新聞用語懇談会委員も務める岩佐義樹記者。1987年入社以降毎日新聞の校閲を担当し、「週刊漢字 読めますか?」欄も担当しています。円満字二郎さんは、1991年から出版社で高校の国語教科書や漢和辞典の編集を担当した後、2008年にフリーの編集者兼ライターに転じました。「漢字の使い分けときあかし辞典」など研究社の〝ときあかし〟シリーズのほか、「ひねくれ古典『列子』を読む」(新潮社)など著書多数です。
 岩佐さんは、「毎日新聞用語集」という新聞で使う用語の決まり事をまとめた冊子を紹介しました。毎日新聞はこの冊子を基準に、用語を統一して制作しています。また、日本新聞協会の新聞用語懇談会や、国の文化審議会国語分科会で議論の対象になる同訓異字語や同音異義語について説明しました。
 円満字さんは、今年出版した「漢字の使い分けときあかし辞典」について、「出版社で漢和辞典の編集を担当していたのですが、今ひとつ納得のいかないところもあり、漢字の使い分けに特化して作ろうと思ったのがこの本です。図表を多用し、直感的に使い分けがわかるように意図して作りました」と語りました。「例えば『ペンをとる』で使う漢字の使い分け(取る・執る・把る)の項目では、私はイラストを描けないので、ペンを持った手を〝自撮り〟して、写真をなぞってイラストにしました」と、苦労話を披露しました。
 その後、具体例を挙げて参加者にどの漢字が正しいかを説明しました。「喉がかわく」は、「乾く」ではなく、「渇く」を使います。その上で、「かわいた文体」という場合は、どの漢字を使うか、岩佐さんが円満字さんに問いかけました。円満字さんは、「漢字の使い分けが難しいのは、この例のように比喩に使うからです。『乾』は水分のない状態を意味し、『渇』は生きていくのに必要な水がないことを意味します。『かわいた文体』については、情緒や潤いが必要なのにないというマイナスイメージでとらえ、『渇いた』だと思います。でも、これをプラスにとらえて『乾いた』とすることもありうるのかな、と思います」と見解を述べました。一方で岩佐さんは「私は少し見解が違って……。ハードボイルドのかさかさとしたイメージから、『乾いた』がいいと思います」と話しました。円満字さんは「私が話すことは、ほとんどがどちらでもいい感じのことです。最終的には、書き手が何を大事と思うかによって決めるしかないと思います」と話しました。
 具体例はさらに続きます。
 「海をのぞむ高台」という場合は、「望む」か「臨む」か。円満字さんは使い分けのコツについて説明しました。「漢字が違う理由は、漢字には一つ一つ意味があるからです。手っ取り早くは、熟語を考えればいいわけです。例えば『望』なら望遠鏡、『臨』なら臨海、臨死といった熟語があります。つまり、『望む』は、遠くからのぞむ、『臨む』はすぐそばからのぞむというわけで、状況によって使い分けができます」。
 「オレオレ詐欺」といった「子供の名前をかたった詐欺」の「かたる」は、「語る」ではなく「騙る」を使います。「『騙』という字は『だます』とも読みます。噓を言って相手に被害を与えること、悪意のある、相手に被害を与える噓の場合、『騙』の字がいいかと思います。ただ、世の中には悪意のない噓って、たくさんあると思いますから。それから本当でも悪意がありありの、皮肉というものもあります。漢字の使い分けについて考え出すと、いろいろなケースが想定されて、大変ですね」と円満字さん。岩佐さんからは「子供の名前をかたる詐欺というのは、悪意があって、被害もあると考えられるので、『騙る』の漢字を使うのが正しいようですが、残念ながら『騙』は常用漢字ではないので、新聞では平仮名を使うのが決まりになっています」と解説がありました。
 夏のはじめという場合は、「始め」か「初め」か。「仕事始め、事始めといった、動詞から転じた名詞として使う場合は、『始』という漢字がなじむような気がします。『初』はどういう場合で使うかというと、熟語で言うと『初期』『当初』といったふうに、スタートしたばかりの時期、時間に関して使います」と説明しました。岩佐さんからは新聞紙上での使い分けについて説明がありました。「新聞では、『年の初め』という時は『初』を使います。一方で、『年の始めの行事』といった場合は、『年始』という熟語があるので、『始』を使います。わかりにくいですが、『年初』と『年始』で使い分けています。また、『●●をはじめとして』という場合は、平仮名にしています」。
これを受けて円満字さんは「絶対に漢字で書かなければいけないということはないので、勇気を持って平仮名で書くことをおすすめします。悩むべきことは他にたくさんありますから、悩むくらいなら平仮名にしましょう」と話し、会場を沸かせました。

毎日メディアカフェでちょっと一息

毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトや毎日スポニチTAP-Iなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

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