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アバランチナイト「バックカントリーでの雪崩と事故の実態について」

開催日:1月6日(水)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:未分類

 雪崩安全セミナー「アバランチナイトin毎日メディアカフェ」が1月6日、毎日ホールで開催されました。
 毎日メディアカフェは昨年102回のイベントを開催しました。今年はこのアバランチナイトが最初のイベントです。アバランチとは雪崩のことです。雪崩安全対策に取り組む特定NPO法人日本雪崩ネットワークの出川あずさ理事長が講演しました。
 雪崩ネットワークは雪崩教育、リソース(雪崩関連書籍の出版)、雪崩情報、事故調査の四つの活動に取り組み、包括的な雪崩安全対策をしているNPOです。
 出川さんはまず、雪崩の基礎知識を話しました。
 「乾いた雪でも立方換算で300キロあります。皆さんが思っている以上に、山の雪は硬く、安定しています。雪崩の事故に遭うのはビギナーではなく、山の経験豊富な人です。どういう時に雪崩が起こりやすいのか。雪の結合が弱い場合に起こるのが、点発生雪崩です。降ったばかりのさらさらの雪、林間でも発生します。面発生雪崩は板状の積雪が広い範囲で動きます。板状の雪をスラブと呼びます。誘発のメカニズムは、刺激がスラブを通して弱層(結合の弱い雪の層)に届き、破壊が始まり、スラブが動きます。これがコンマ何秒で起こります。重い雪が時速何十キロで動きます」
 雪崩で死亡する原因は窒息が65%、致命的外傷が25%、低体温やショックが10%。外傷は致命的でなくても、窒息を早める原因になることがあります。埋没後の生存の可能性は20分以内だと約90%ですが、時間の経過とともに急速に可能性が低くなります。
雪崩対策用具では、埋まる可能性を下げるエアバッグ、埋没後の生存時間を延ばすアバラング(埋没時に呼吸を確保する用具)、埋没者を発見し掘り出すためのビーコン(電波を出す無線標識)、ブローブ、ショベルがあります。
 出川さんは「用具も重要ですが、山をよく見て、安全な地形を見抜くことが一番大切です」と語ります。「不安定性の評価は直接証拠、積雪データ、気象データに基づいてします。直接証拠は雪崩が最近起こっているかどうか、ワッフ音があるかどうかなどです。自然が教えてくれることを聞き漏らさない、サインを見逃さないことが大事です。強い気象情報があったら、不安定な悪い方向に行きます。知識や経験が必要な領域であり、雪崩情報によるサポートが必要です。たまたま雪崩がなかったら、その成功体験が逆に誤った認知につながることがあります。安全な場所で止まる、危険地帯に入る時間を減らすといった原則的な行動様式を守る、良い行動習慣を身につけることが大事です。我々は不確実性の高い世界で遊んでいるということを認識しなければなりません」
 死者の出る雪崩事故はどれだけ発生しているのか。1991~2015年の25年間で、135件221人。年平均5件9人が亡くなっています。8割はレクリエーションです。性別では男性86%、女性14%。年齢は30代、40代が多いそうです。
 雪崩ネットワークが重視しているのは「大きい事故を起こさない」こと。出川さんは「複数死者の事故をなくすと、平均9人から4人に減ります」と指摘します。
 アバランチナイトでは、参加者からアンケートをとります。そのデータによると、アバランチナイト参加者の登山・山スキー経験は1年以内14・5%、1~3年 31・7%。経験4年以上の人の半数以上は「ヒヤリハット」を経験していると答えています。「ヒヤリハットがないと、いい経験にならない。最初のヒヤリハットが死亡事故にならないようにしなければなりません」
 出川さんは続いて、2015年に起こった雪崩死亡事故の具体的状況を説明し、そこから得られる教訓を語りました。最後に、「山とスキー場とは世界が違うことを理解して下さい。雪崩ネットワークでは、『ロープの向こう側』という安全啓発キャンペーンを開始します。雪崩の写真や動画をツイートすることも呼びかけています。皆のために雪崩情報を共有しようということです。ハッシュタグ♯nadare2016を付けてツイートしてください」と呼びかけました。
 日本雪崩ネットワークのサイト
 http://nadare.jp/



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毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

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