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絵本作家の松本春野さんのトークイベント「『ふくしまからきた子』を描く意味」

開催日:5月20日(水)18:30-20:00 イベントのカテゴリー:特別講演

 松本さんは原発事故後の12年に絵本「ふくしまからきた子」、今年は続編「ふくしまからきた子 そつぎょう」を父親の松本猛さんと著しました。松本さんは故いわさきちひろさんの孫で、ちひろさんゆかりの岩崎書店から出版しました。3月の脱原発集会での発言や、毎日新聞ニュースサイトに掲載された本社の石戸諭記者によるインタビュー(http://mainichi.jp/…/int…/news/20150407mog00m040010000c.html)で、自身の考えの変化を率直に語り、反響を呼びました。
 最初の「ふくしまからきた子」は母子避難した女児まやちゃんが主人公です。続編はまやちゃんが福島に帰り、皆に「おかえり」と迎えられる姿を描きました。
 松本さんは「最初は子どもたちの心がふさいだ話ばかり聞き、ふくしまからきた子を描きました。父とは、これは完結していない、と話し、いずれ続編を描くつもりでした」と語りました。
 松本さんは「ふくしまからきた子」の出版後、何度も福島に行き、取材します。「東京に住む私は地元という意識が低く、わりと簡単に引っ越せます。どうしてとどまりたいのか、帰りたいのかということが正直に言って、わかりませんでした。ところが、福島の古い家で、ご先祖様の絵が飾られているのを見て、自分の価値観と違う生活をしている人たちがいることを痛感しました。その日の出来事から、福島県に残った子どもたちを描こうと思ったのです」。
 福島では徹底した測定や除染に取り組み、早期のプール再開を実現した小学校の取材もしました。再開に反対する人もいるし、県外からの批判もあった。「女性の校長先生は、我が子よりもはるかに学校の子どもたちの健康に神経を使っていて、健康被害があってはならないと考えています。現場を知らない人たちから、SNSなどで批判が出ますが、先生たちも生活者であり、必死に勉強しているのです。誰も線量をごまかしたり、安きに流れようとする人はいません。子どもが外に出て行く姿を見て、涙が出たと、その校長先生が言っていました。目の前の子どもたちのために行動している姿に胸を打たれて、これを伝えなければならないと思いました」。「子どもを守ろうというスローガンがいろいろなところで叫ばれます。ゼロリスクを求めることも子どもを守ろうとすることかもしれませんが、現実的にできることを増やしていくことも子どもを守ることだと感じました」。
 松本さんは事故後しばらくは被ばくの影響を深刻に考えていました。安斎育郎さんらの測定活動の取材を通じて、県や市町村の測定が決して間違ったり、うそのデータではないことを確かめました。
 「私は最初は無知だったんです。福島で取材すると、徹底的に除染して、食べ物も工夫している。まだ測っているのかというぐらい測っています。それは、子どもたちが差別されないようにするために測っているんですよ。外の理解が広がらないために、当事者がさらに負担を強いられている、大人たちの理解が広がらないために、子どもたちの生活に制約が出ていると思います」。
 松本さんの発言に対し、さまざまな批判、非難が来たそうです。「分かったのが遅いとか、へらへらするなといった手紙が来ました。こんなに悪く言われたのは初めてでショックでした。寝込んでしまったぐらいです」。
 しかし、松本さんは言います。「間違っていましたが、学び直したことで見えてくることがあります。転んだら痛いから転ばないようにするという子どもの学び方と同じです。間違ってはいけないというと、何も発言できなくなります」。
 「そつぎょう」には、こうした松本さんの認識の変化が反映されています。「幸せな子どもの表情を描くことを心がけました。おかえりという言葉を取材の中で何度も聞き、これをラストシーンにしました。学ばせていただいた言葉を伝えられたらと思いました。家族がつながっているという願いも込めました」。

ふくしまからきた子

原発事故後に福島から引っ越してきた女の子。だいじゅ君がサッカーに誘いますが断ってしまいます。原発について考える絵本。

岩崎書店Webサイト

ふくしまからきた子 そつぎょう

ひさしぶりに福島に帰ってきたまや。小学校の卒業式をのぞきにいくと、なつかしい声がした。福島でくらす友だちとまやの再会を描く。

岩崎書店Webサイト



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