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親と子のいのちの朗読コンサート~絵本「あなたをママと呼びたくて 天から舞い降りてきた命」

開催日:6月1日(土)14:00~15:30 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

毎日メディアカフェのイベント「親と子のいのちの朗読コンサート~絵本『あなたをママと呼びたくて 天から舞い降りてきた命』」が6月1日、毎日ホールで開かれました。
 「いのち」をテーマにした絵本作りや小中高校、病院などで朗読活動を続ける群馬県前橋市の絵本作家、空羽ファティマさんと、仲間のキャメルングループによる東京都内では初めての朗読コンサートです。ファティマさんは毎日新聞群馬県版で若い世代に向けたコラム「想いのチカラ」を連載中です。
 朗読された絵本は、東日本大震災の津波で幼稚園バスごと流されて犠牲となった、宮城県石巻市の佐藤愛梨ちゃん(当時6歳)の生涯を描いた絵本「あなたをママと呼びたくて 天から舞い降りた命」。ファティマさんは、津波の現場に毎日通い、愛梨ちゃんの遺品を探して歩く母美香さんの姿を追ったテレビ番組を見て、自著のシリーズ絵本11冊と朗読CDを美香さんに送りました。美香さんから「娘の生きた証しを絵本にしてほしい」と依頼されたファティマさんは、美香さんから何度も話を聞き、物語を作りました。
 空の上に地上に生まれる順番を待つ子どもたちがいて、神さまが「美香さんというママの子になる人はいませんか。地上では6年しかいっしょにはくらせないけれど」と言うと、一人の女の子が手を上げました。その子が愛梨ちゃんになりました。愛梨ちゃんは困っている友だちをみると、飛んでいきすぐに助けました。大好きな家族に囲まれた6年間を送りました。震災の日、愛梨ちゃんは幼稚園バスの中で怖がる友だちに「だいじょうぶ、こわくないよ」と声をかけ、卒園式用に美香さんと練習していた「ありがとう」(いきものがかり)を歌い勇気づけました。そして、2人の友達と天国へ帰っていきました――。
 挿絵は愛梨ちゃんの幼なじみや、愛梨ちゃんの話を聞いた群馬県内の小学生らが描いた絵を使いました。
 朗読コンサートでは、はじめにファティマさんが「昨日(5月31日)が愛梨ちゃんの誕生日でした。きょうコンサートを開催できたことに、縁を感じます」と話し、これまでの朗読会で寄せられた感想文の一部を紹介しました。
中学1年生男子「『生きていて!何でもいい、生きていれば』。その言葉が僕の心に深くささる感じがあった。愛梨ちゃんの勇気ある行動、天国に行ってしまった悲劇を知り、最後まで生き抜いた少女のことを知った。僕は最後まで生き抜こうと決めた」
中学1年生女子「私たちはただ平凡に生きるのではなく、ちゃんとした使命があることを教えてもらいました。私にとっては、大きな第一歩です」
 生徒たちが真剣に受け止めたことが伝わる感想です。「子どもたちはちょっと背中を押したら、いろいろなことを考えてくれます」とファティマさんは述べました。
 前日に美香さんからもらったというメッセージを読み上げました。「今日で愛梨は15歳になりました。15歳になりましたが、あの日のままの愛梨しか想像できません。どんな子に育ってきたのかな。いろいろなことを想いながら過ごしています。たくさんの人たちの心に愛梨が届いてくれることを信じています」
続いて、朗読が始まりました。キャメルングループのメンバーが音楽、ダンスを担当しました。
音楽:もっこ(ピアノ)、小田島英夫さん(尺八・パーカッション)、ロス(ギター)
ダンス:美結(バレエ)、てんこ、彩
ファティマさんの朗読は時に明るく、時に悲しく、時に激しく語られました。
朗読の後、メンバーの彩さんがヨガ指導をしました。
 この後、再び中学生の感想が紹介されました。
中学1年生女子「不登校の時期がありました。生きてさえいればの言葉に感動しました」
 中学1年生女子「愛梨ちゃんのように勇気ある人になれるでしょうか、やさしい人になれるでしょうか。愛梨ちゃんや亡くなった人の分まで精一杯生きたいと思います」
中学1年生女子「与えられた人生をしっかり生きていきたいです」
 ファティマさんは「与えられた人生をしっかり生きたいという、この言葉は深いと思います。文句を言っても仕方がない。全力で今を生きるしかない。神は人に乗り越えられる試練しか与えないという言葉が私の支えです。『人間万事塞翁が馬』という言葉も好きです。つらいときや、頭が動かなくなることもあります。そういう時は泣く。泣くことは大事です。私の夢は『いい人生だった』と言って死ねること、そのために今を生きています」
 最後に、ファティマさんは74人の児童、10人の教職員が津波で亡くなった宮城県石巻市立大川小学校のことを述べ、「我が美しき大川小よ」(曲:畠山美由紀、歌詞:空羽ファティマ)を歌いました。



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