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上映&トーク「皇室アルバム 制作者が見つめてきた皇室」

開催日:5月1日(水)17:30~19:30 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

毎日メディアカフェのイベント、上映&トーク「皇室アルバム 制作者が見つめてきた皇室」が新元号「令和」最初の日である5月1日、毎日ホールで開催されました。
 昭和34(1959)年、天皇皇后両陛下ご結婚の年に放送が始まった日本初の皇室番組「皇室アルバム」(MBS・TBS系)は、天皇ご一家のお姿を記録し続けてきました。その60年間のライブラリーから、未放送の貴重な映像を含む選りすぐりの映像を収録したDVD・Blue-ray「皇室アルバム 絆、そして祈り~昭和から平成 天皇ご一家の全記録~」が4月25日に発売されました。このイベントは平成から令和への代替わりに合わせて企画されました。主催:毎日新聞社・毎日メディアカフェ、後援:TBSラジオ、協力:MBS、毎日映画社、毎日新聞出版、2019「皇室アルバム」DVD製作委員会。
 トークに出演したのは、MBS制作局の堀素子チーフ・プロデューサーと、毎日映画社の木村将彦取締役報道・制作本部長。司会・進行はTBSの堀井美香アナウンサーが担当しました。
 堀さんは1965年兵庫県生まれ、1988年上智大学卒業、毎日放送(MBS)入社。報道記者を経て、96年制作局へ。2014年から皇室アルバムプロデューサーを務めています。木村さんは1990年毎日映画社入社。テレビ番組の演出・プロデュースに携わり、「皇室アルバム 絆、そして祈り」プロデューサーを務めました。堀井さんは1972年秋田県出身、法政大学卒業後、1995年TBS入社。TBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」「ジェーン・スー 生活は踊る」にレギュラー出演。TBSテレビ「皇室特番“新時代へ”」(2018年12月30日放送)でナレーションを担当しました。
 最初に朝比奈豊・毎日グループホールディングス社長が挨拶しました。朝比奈社長は社会部記者として取材した平成の両陛下の姿を語り、「象徴とはどうあるべきかを両陛下は考え抜いてこられた」と振り返りました。また、毎日新聞が開催する小児がんコンサートに皇后が来られたときのエピソードを紹介しました。「盲目のピアニスト梯剛之さんのお母さんが『皇后様がきれいな着物を着ていらっしゃるのよ』と梯さんに説明しました。すると、皇后が近寄って、『触ってみてね』と着物の袖を梯さんに触らせるのです。梯さんは触りながら『きれいですね』と言いました。どんな場所に行っても、弱い立場の人に寄り添うことができる方だと感じました」。さらに、皇室アルバムについて触れて、「制作者の方々のトークを楽しんでください」と述べました。
 続いて、「皇室アルバム」のプロモーションビデオが放映されました。「昭和34年10月5日、日本初の皇室番組・皇室アルバムが誕生しました。週に1回の放送は回を重ね、民放最長寿レギュラー番組に成長しました。皇室の方々のお姿とともに記録し続けてきたのは、高度経済成長を歩む日本の姿でもありました。東京オリンピック、大阪万博。フィルムに刻まれた素顔の天皇ご一家。ワンシーン、ワンシーンを視聴者に届けてきました。貴重な映像も数多くありました。新しい時代・平成を彩った二つのご成婚。しかし、明るい話題ばかりではなく、幾度もの自然災害がありました。そのたびに被災地へ足を運び、被災者を励ますお姿を番組は伝え続けました。ありのままの皇室の姿を伝える。番組は3000回を超えました。昭和から平成、そして新たな時代になっても、その1ページ、1ページを静かに紡いでいきます」
 次に、「皇太子殿下 世紀のご成婚」が上映されました。昭和34(1959)年4月10日、美智子様とのご成婚の1日を描いた作品。35mmカラーフィルムで撮影された昭和時代の映像をハイビジョンリマスターで蘇らせた特別映像です。ナレーションは「半蔵門の日本で最も美しい風景の前を、日本で最も美しいご夫妻が通っていきます」と名調子で語ります。最後に、「ご幸福な、明るいご生活を。それを8000万の日本人は心から祈っています」と結んでいます。
 ここで、堀井アナウンサーが「皇室アルバムは昨年8月、3000回を超えて、民放最長寿番組になりました。平成から令和へ新たな時代が始まるのを前に、DVDが発売されました。それを記念して、貴重な映像を見ながら、制作者に聞きます」と語り、トークが始まりました。
 木村さんは当時、カラーフィルムが撮影に使われ始めたばかりで、新発売の35mmカラーフィルムがご成婚パレード4日前に到着し、それが使えるかどうか急いでテストして、カラー撮影に踏み切ったという毎日映画社に伝わるエピソードを紹介しました。「当時を知る人に聞いたら、大きな冒険だったと言っていました」。4月10日のパレードは4月15日にニュース映画で公開されました。現像、編集、ナレーションを書いて音楽を入れるという作業を不眠不休でしたそうです。
 堀さんは初期の「皇室アルバム」について、「雲の上の存在だった皇室の方々のご様子をブラウン管を通して毎週お茶の間にお届けするという斬新で画期的な試みだということで、当時は午後9時台の放送でしたが、20%近くの視聴率があったと聞いています。スタッフはそんなに長く続くとは思っていなくて、ワンクール3カ月ぐらいだと思っていたそうです」と語りました。
 木村さんは「毎日映画社に残るフィルムは450万フィート、約1400kmの長さ、時間にすると2083時間です。VTRは1万本を超え、5000時間以上。年間で500~600本のVTRが増えていきます」と、膨大な映像の存在を明かしました。
 第1回の皇室アルバムの台本がMBSに残っていました。「新しくなる千代田区一番」とのタイトルの番組です。映像を流しながら、この台本を堀アナウンサーがナレーションしました。ナレーションを終えた堀アナウンサーは「アナウンサー冥利に尽きます」と感想を語りました。
 皇室の方々は「皇室アルバム」をどう見ていたのでしょうか。堀さんは「社内に記録があり、昭和54年の1000回記念パーティーのときに侍従の方がスピーチで『昭和天皇は皇室アルバムの非常に熱心な視聴者であられ、都合で見られないときには録画をご覧になる』とおっしゃっていました。ビデオが録れなかったときには、毎日映画社のスタッフがVHSのテープをお届けしたこともあったそうです。そのときには、次回予告まで入れてほしいと要望されたそうです。お忙しいので、他のご家族の様子をテレビを通してご覧になるということが多かったのだと思います」と話しました。
 堀さんは「視聴者の方々は自分の子育てとリンクされて、ご一家の様子をテレビを通してご覧になっていたのではないかと思っています。作り手もご一家に思い入れを持っていたことが当時の映像などから伺われます。タイトルが『僕たちの夏休み』『皇后様はチャーミング』という番組もありました」
 このあと、昭和42(1967)年5月9日~31日、ペルー、アルゼンチン、ブラジルの南米3カ国を旅した際の映像が上映されました。4万kmの旅です。ペルー・リマでは、20万人が沿道で歓迎した様子が映されました。日系人が多い南米での皇室人気の高さが伺われます。
 取材での苦労について、木村さんは「制限が多いです。撮影場所が決められており、距離が遠い場合が多い。抽選で撮影場所を決めることもあります。短い時間の中でどうやって良い表情を撮影するかがカメラマンの苦労するところです。音は皇室の方々にピンマイクをつけていただくことはできないので、カメラのマイクでしか取れません。園遊会は例外で、招待客にピンマイクがついていて、皇室の方々のお声がとれます」と話しました。
 皇室アルバムの「スクープ」について、堀さんは次のように話しました。「昭和61年、アンドリュー王子のご結婚の際、イギリスに滞在されていた当時25歳の天皇陛下が、プライベートタイムにご友人とパブに行かれているところに、番組のカメラマンが遭遇しました。『撮影してもよろしいですか』とお伺いすると、『どうぞ』ということでしたので、撮影させていただきました。皇室の方がアルコールをたしなむ映像を撮影することはまずできませんので、これは皇室アルバムのスクープ映像になりました」
 木村さんは昭和61年、皇嗣となった秋篠宮さまが大学のサークルで高尾山に行かれた際、紀子様と並んで歩いている写真を見せました。「カメラマンは隣にいるのが紀子様とは知らなかったし、その後、ご結婚されるとは思わなかった。ご結婚のときに映像を調べたら、紀子様でした。ご結婚のときに日の目を見た映像です」
 最後に、木村さんは「歴史に立ち会っている大事な取材だと肝に銘じたい」、堀さんは「皆さんにも家族のアルバムがあると思います。皇室アルバムは皇室という特殊な環境にありながらも、愛情を持って家庭を営んでいる方々のアルバムだと思います。それを通して私たちは家族観や価値観、時代によって変わるものと変わらないものをみているのだと思います」と語りました。



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