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親子間コミュニケーショントレーニング「ファミリースマイルプログラム」体験会

開催日:3月27日(水)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:NPOイベント

親子間コミュニケーショントレーニング「ファミリースマイルプログラム」体験会が3月27日、毎日メディアカフェで開かれました。
 企画したのはジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社です。ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ社会貢献委員会の伊藤佐和さんが企画の趣旨について、「私たちは社会貢献活動として、子どもの支援に取り組んできました。コミュニケーションが大切だということで、NPO法人JAMネットワークを通じて、コミュニケーション力をつけるプログラムを児童養護施設の子どもたちに提供する活動をしています。私自身も研修を受けてインストラクターになりました。今回はこのプログラムを親子でもやっていただきたいと思い、企画しました。ワークショップを体験してください」と話しました。
 続いて、NPO法人JAMネットワーク代表の髙取しづかさんがワークショップを始めました。高取さんは「ことばキャンプ」教室主宰。 消費者問題・子育て雑誌の記者として活躍後、1998年渡米。米国で出会った仲間や日本の友人とJAMネットワークを設立しました。『「ことば力」のある子は必ず伸びる!』(青春出版社)など27冊の著書があります。副代表の獅子倉雅子さんも同席しました。
 高取さんは次のように話しました。「児童養護施設の支援を10年以上続けています。一般のこどもキャンプ教室も開いています。本日は親子関係が良好になるようなワークショップをします。ファミリースマイルプログラムの社員プログラムを受けてもらいます。コミュニケーションって何でしょうか。人と人が感情や意思、情報を分かち合うこと、伝え合うことです。コミュニケーションには言葉を使います。言葉は大事だけれども不確かです。思っていることの氷山の一角しか表現できない。言語化することは難しいです。双方向であるので、相手が違う受け取り方をしたり、誤解したりすることがあります。言葉を使ってコミュニケーションを図ることを、子どものころから学ぶことが大事です。練習することで上達します」
 ここから、ワークショップが始まりました。まず、「あなたのコミュニケーション力は?」を知るチェックリストを配布しました。設問A~Gで各7問、計49問にイエスかどうかを答えます。米国の学校のオーラルコミュニケーション教育をベースに作ったそうです。
 設問は聞く力、話す力の基礎になる「7つのチカラ」に対応しています。
【度胸力】恐れずに言うチカラ
言いたいことを勇気を出して伝えることができるように、話す機会をつくり、場数を踏みましょう。
【論理力】話を組み立てるチカラ
ひとこと言葉はやめて、主語と述語の入ったセリフで筋道を立てて話しましょう。
【理解力】話を理解するチカラ
ただ音として聞き流すのではなく、理解しようとして聞く習慣をつけましょう。
【応答力】受け答えするチカラ
あいさつを返したり、相づちを打ったり、人の話に応える心がけをしましょう。
【語彙力】言葉を知るチカラ
読書やことば遊びを通して、たくさんのことばに興味を持ちましょう。
【説得力】理解してもらうチカラ
言いたいことを順番に並べたり、事実と気持ちを分けたり、相手に伝える工夫をしましょう。
【プレゼン力】アピールするチカラ
 声や顔の表情、小道具での演出など、言葉以外で表現する方法を知りましょう。
 それぞれの設問でイエスの数が多いと、その力があることを示します。
 高取さんは「自分を尊重し、相手も尊重する『自尊他尊のコミュニケーション』を目指しています。両方とも大事です。親が望むのは他尊が多い。協調性を持ってもらいたいといった気持ちからです。しかし、もっと自分の気持ちを言ってもいいと言います。自尊を大事にして、仲良くするなら相手も尊重しようねと子どもに言うのがよいでしょう」と述べました。
 続いて、「ワーク1 自尊他尊のワーク」です。「あなたはAさんに本を貸しました。3カ月たってもAさんは返してくれません。あなたは何と言って返してもらいますか」。これを参加者に考えてもらいます。参加した男性は「貸した本は読んでいただきましたか。読み終わったら、感想とともにお返しください」と話しました。高取さんは「素晴らしいですね。ことばキャンプでは、自尊他尊のコミュニケーションをゴールにしています。コミュニケーションは自分が何を考えているか、何を伝えたいのかが基本です。思っていることを言語化することが大切です」とコメントしました。
 「ワーク2 どっちにする」は、「どっちにする?国内の温泉旅行、海外旅行」といったように、尋ねます。参加者の女性は「海外旅行。普段と違う時間を持ち、リフレッシュしたい」と答えました。別の女性は「国内の温泉旅行。子育て中なので、子どもを置いて読書をしたい」と答えました。高取さんは「自分の内面を見つめ、言語化して選択する、自己決定するトレーニングです。これを繰り返します。ある男の子は富士山に登ってみたいか、登りたくないかという問いに、『登りたい、山頂に登ったら、人間がちっぽけだと気づいたから』と答えました。そんなことも言えるようになります。人は常に選択しています。生きていくことは選択の連続です。しかし、子どもたちは意外に選択していない。親が決めてしまいます。Tシャツを長袖にするか半袖にするかについて、親が『寒いから長袖にしなさい』と言ってしまう。先回りして考えてしまうと、子どもが自己決定するチャンスがなくなります。選択のチャンスを与えることが、子どもが考える練習になります。日常生活の中でゲームとしてやるのもよいでしょう」と勧めました。
 「ワーク3 聞く耳モード」は2人1組になり、Aさん、Bさんを決めます。Aさんが何でもよいから1分間話し、Bさんが聞き手になります。Bさんは携帯電話を見ながら、顔を上げない、声を出さない、表情を変えないという3条件を守って聞きます。実際にやってみて、参加者からは「顔をこちらに向けたり、相づちを打ったりしてもらいたかった」などの感想がありました。
 高取さんはここで、聞く態度を身につける、尊重された感覚を味わうための、「聞く耳モードあいうえお」を説明しました。
アイ アイコンタクト
あい 相づち
う  うなずく
え  笑顔
お  おへそを向ける
お  お終いまで
 続いて、2人1組の会話で、聞き手が「聞く耳モードあいうえお」を守るワークをしました。これを通じて、気づいたこととして、参加者の女性は「忙しくて、子どもの話を聞いていないなと気づきました」「携帯をいじったり、料理をしながら話を聞いていることが多いです」などと話しました。高取さんは「5分間だけでいいから、しっかり話を聞いてあげると、子どもが寂しい気持ちを味あわなくてもすみます」とアドバイスしました。「ことばキャンプのルールは、聞く耳モードあいうえおのほか、話している人の時間を大切にしよう、意見を言うときには手を上げようということです。話を聞くことは話している人の時間を大切にしているのだ、話を聞くことは相手を尊重することだと気づいてきます」
 最後に、高取さんはJAMネットワークによる社員の育児支援プログラム「ファミリースマイルプロジェクト」について紹介しました。このプロジェクトは子育て中の社員に親子間コミュニケーションを良好にすることを目指すワークショップを体験してもらいます。「社員の幸せと社会の幸せの両方を実現する社会貢献活動」です。企業の研修費はことばキャンプの活動費になります。これまで、東京都や神奈川県など1都6県の児童養護施設109、母子生活施設11で「ことばキャンプ」を実施してきました。「多くの子どもたちは親の育児放棄、虐待を受けているなど厳しい状況に置かれています。親との良好なコミュニケーションを持っていないので、コミュニケーションにつまずきます。18歳で児童養護施設を出て行く子どもは住み込みも多く、離職率が高いという状況です。社会に出る前にコミュニケーション力をつけてほしい。子どもたちが自分に自信を持って社会の中で生き抜いていけるよう、コミュニケーション力と自分で考え判断し行動する力、自尊感情を育てるために活動しています」
 「ファミリースマイルプロジェクト」は企業で働く社員、企業、地域社会の3者にとって有益なプログラムだと言います。社員にとってのメリットは「良好な親子関係により幸せな家庭を築き、結果として仕事に集中できます。子育て中の社員のネットワーキングができ、お互いの悩みを相談し合える環境が整います」、企業にとってのメリットは「優秀な子育て中の社員の人材確保につながり、働きやすい会社としての企業イメージを高めます。企業の社会貢献活動の一つにもなります」、地域社会にとってのメリットは「企業からの研修費が、社会的養護が必要な子どもたちへの支援プログラム・ことばキャンプ実施の活動費になります」。
 高取さんは最後に「家庭の中で、たくさんコミュニケーションをしてください」と呼びかけ、ワークショップを終えました。
 この後、参加者と質疑応答がありました。「どっちにするではなく、どうしたいという質問ではどうですか」との問いに、高取さんは「とてもよいのですが、どうしたいという質問では答えられない子どもがたくさんいます。まず、どっちにする、から始めています。慣れてきたら、どうしたいでよいと思います」と答えました。児童養護施設での、ことばキャンプについては、「1施設で6回実施します。1回目と6回目では子どもたちの表情が全く変わります。話すこと、話を聞くことが楽しくなる、自信がつき、皆の前に出てプレゼンします。子どもたちは力がついてきます」と述べました。「小学校2年生の子どもがいますが、どうしても尋問になってしまうのです」と相談した子育て中の女性には、「聞かなければならないことがたくさんありますね。しかし、親が聞きたいのは、確認です。まず、子どもが話したいことを聞く。親が聞くのはその後です」とアドバイスしました。
 ことばキャンプURL:www.kotobacamp.com


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