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遊びのフォーラム「ビオキッズムービー・あそびのレンズ」

開催日:1月17日(木)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

遊びのフォーラム「ビオキッズムービー・あそびのレンズ」が1月17日、毎日メディアカフェで開催されました。
 ビオキッズは世田谷区の羽根木公園で2013年から始まった外遊びをテーマにした野外フェスです。このフォーラムでは、ビオキッズ実行委員会代表の植田泰さんと、映画監督の佐伯龍蔵さんがビオキッズと、そこから始まった映画づくりについて話しました。
 最初に植田さんがビオキッズの概要を語りました。植田さんはデザインの本業のかたわら、ビオキッズの運営のほか、目黒区の子育てひろば「coccolo」の運営や、一般社団法人 日本プレイワーク協会で、子どもと関わる専門職向けの「プレイワーク講座」の開発に携わっています。
 植田さんは次のように語りました。「ビオキッズは2013年から今までに9回開催しました。延べ2万人以上の親子が参加しました。最近は150以上の出展団体があり、約4000人が集まります。羽根木公園は常設のプレーパークです。プレーパークのことを知ってもらいたいと始めました。遊びの定義ですが、『あそび=やりたいからはじまるすべてのこと』だと思っています。子どもが自発的にやりたいことをするのが遊びです。お母さんがじゃがいもの皮むきをしているのを見て、面白そうだから自分もやるというのも遊びです。自由な遊びの経験によって、やりたいことをやりきる達成感が自己肯定感を育み、生きる力が育ちます。社会のなかに子どもが自由に遊べる環境を増やすこと、自由に遊ぶ子どもたちを受容する大人達のやさしい眼差しを増やすことが目標です」
 「とはいえ、現状は厳しいです。遊びたくても、遊べる環境がない。公園でボール遊びができない、決めごとが多い、騒いだら近所から苦情が来るなどです。遊ぶ場所、『空間』がない。塾や習い事で『時間』がない。みんな忙しくて『仲間』がいない。空間、時間、仲間の『三間の喪失』は、保護者や地域の大人の意識が変わらなければ、解決できない。意識が変われば、変わるのです。体幹を鍛えるなど外遊びが大切だという認識が広がりましたが、外遊びは大事だから、遊ばせなければならないとなると、違う。外遊びが塾や習い事と同じように、やらされることになっては、遊びではなくなってしまいます。子どもはものを壊してみたり、泥遊びをしたりすることが好きです。大人目線では危ない、面倒なものです。ビオキッズを6年やってきて、世田谷区ではある程度、知られているし、参加者が楽しんでくれています。それだけではなく、もっと広げたいと考え、次のフェーズとして、映画を作る企画が生まれました」
 次は、biokids the movie「あそびのレンズ」監督の佐伯さんです。佐伯さんは1985年生まれ、富山県出身。2007年から富山のミニシアターで映写技師として勤務。2012年に上京後、市井昌秀や矢口史靖の作品に助監督として参加。2013年に地元の商店街を舞台に、実際の商店主が出演した初長編作「がんこもん」を監督。撮影舞台となる地域に住む一般人や、演技経験のない子供たちを物語中に上手く活かす演出が持ち味です。他の作品に、中編「おたまじゃくしとでんでんむし」(2014)、短編「ひかりにとける」(2014)、短編「路地裏のなくし物」(2018)などがあります。
 佐伯さんは映画「あそびのレンズ」制作の経緯などについて、次のように話しました。「僕は独身で、3年前まではビオキッズを知りませんでした。記録の動画を撮ってほしいと言われ、見に行きました。4000人の家族を見るのは、それまでディズニーランド以外になかった。自分でものを作ったり、自発的に遊べる環境になっているというのが第一印象でした。火起こしをしたり、泥遊びをしている子どもを見て、カルチャーショックを受けました。子どものころにこんな場所があったら、遊び方が違っていただろうと感じました。最初は、ドキュメンタリーだと思っていたら、子役を使っての映画でした。ビオキッズからプレーパークに行って、プレーワーカーとのコミュニケーションを取るようになりました。育児の場所に通えるようになりました。プレーパークでは、子どもたちがけがをしないように、段差をなくすということではなく、段差があるから、子どもはそれを乗り越えようとする。それを見守る姿勢があります。映画で描くのは、たまに公園に行くだけの、孤独に子育てをしていたお母さんです。そのお母さんがコミュニティーと出会い、育児の広がりが出ていきます。そのお母さんの最初の育児観は僕と一緒でした。しかし、育児は一人でするものではないと気づきます。すると、時間ができるし、頼れるところを頼るようになります」
 ここで、植田さんは「子どもの遊びのドキュメンタリーはあります。しかし、ドキュメンタリーだと、興味がないと、面白いと思ってもらえない。垣根を低くして面白いと興味を持ってもらいたいと考えました」と狙いを語りました。
 再び佐伯さんの話です。「映画の撮影で苦労しているところは、5歳の子どもに演じてもらうことです。プロの子役から選んだ方がいいという考えもありますが、オーディションをすることにしました。世田谷区周辺の子どもに募集をかけました。応募した10人ほどの子どもを自由に遊ばせました。僕は演技をしたことがあり、指示通りにしてくれる子を選ぼうとしたのですが、植田さんはそうではなく、子どもの遊び方を見ていました。きれいな落ち葉や木の枝を集め、何かを作っている子を見て、この子がいいと言いました。僕の目線とは違うと、感心しました」
 植田さんは「遊びだした時に集中している子を探していました。カメラを回すとそれに反応する子よりも、遊びに集中している子がいい。その子はすごくがんばってくれて、その子の下に2人の子どもがいるお母さんも、共感して、ずっと撮影に付き合ってくれました」と話しました。
 映画は植田さんと佐伯さんの共同脚本。植田さんがプロデューサー、佐伯さんが監督を務めています。長編バージョン(70分)は劇場公開を視野に入れ、短編バージョンは自主上映会とワークショップのセットで使ってもらうことを想定しています。すでに7割程度の撮影を終え、今夏に完成披露試写会を実施する計画です。「映画が外遊びを語り合い、つながるきっかけになるといい」と植田さんは期待しました。
 この後、参加者と一緒に、ワークショップ「思い出日記」を実施しました。植田さんが参加者に紙を渡し、「自分の子どものころにわくわくしたこと、どきどきしたことを絵と文章でかいてください。どこに住んでいて、何歳のころなのか。何が楽しかったのかを思い出してください」と指示しました。5分後、皆が自分の子ども時代のことを話しました。佐伯さんは植物の茎を交差させて引っ張り合い、強度を競う遊びと、除雪でできた雪山に登ることに夢中だったそうです。植田さんは「皆さん、30年、40年昔のことをタイムスリップして書いてくれる。僕らの記憶に子どものころの体験がある。人格の大事な部分を遊びがつくったと思います。今の子どもたちがわくわくどきどきしたことを書けるだろうか。この子たちが大人になったとき、大丈夫だろうかと心配になります。失敗から何かを学ぶのが経験を積むことです。近年、骨折する子が増えています。プレーワーカーは『不可解なけが』が多いと言っています。遊ぶ環境があると、小さなけがを積み重ねて大きなけがを防ぐことができます」とコメントしました。
 この後、参加者とともに、自由な遊び環境を増やすためにできることを話し合いました。校庭開放、道路を一定時間遊び場にしてしまうといった案について意見交換しました。
 最後に、映画制作費用のクラウドファンディングについて説明しました。
 https://motion-gallery.net/projects/biokids_the_movie
 2月6日まで実施します。植田さんは「まだまだ足りません。協力をお願いします」と呼びかけました。



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