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ラグビーの可能性~国際協力を通して

開催日:1月16日(水)18:30~20:30 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

毎日メディアカフェのシンポジウム「ラグビーの可能性~国際協力を通して」が1月16日、毎日ホールで開催されました。
 企画したのは、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)です。JRFUは日本で今年開催されるラグビーワールドカップ(RWC2019)を契機に、「ラグビーを通じた国際協力」であるアジアンスクラムプロジェクト(ASP)に取り組んでいます。ASPはRWC2019の理念である「アジアのためのラグビーワールドカップ」の実現を使命として、”Engage, Asia! Asia and Japan Rugby bind to inspire the World through the Spirit of Rugby!” 「ラグビースピリットを通じて世界を奮い立たせろ!」というビジョンを掲げ、東南アジアを中心にプロジェクトを実施してきました。このシンポジウムでは、ASPにかかわる人たちが事例紹介や経験を話しました。
 最初に、JRFU普及育成委員会委員長補佐で流通経済大学スポーツ健康科学部教授の西機真さんが「日本だけではなく、アジアでのラグビーの発展に貢献させることを掲げてワールドカップを招致しました。実際に、それを実現するために各方面の協力をいただいて、活動してきました。国際協力のあり方が変わる中、SDGsをどうするかなど新たな目標が生まれています。たくさんの方がかかわってくれることが重要です。ワールドカップ、その先のアジアのラグビーの発展にご協力いただきたいと願っています」と挨拶しました。
 この後、4人が報告しました。最初はJRFU普及育成委員会国際協力部門長の向山昌利さんが話しました。向山さんは元日本代表。同志社大学、ワールド、NECでプレー。現在は流通経済大学准教授として「開発のためのスポーツ」を専門に研究を続けながら、日本ラグビーフットボール協会普及育成委員会国際協力部門長やJICA技術専門員を務め、アジアを中心に展開されている数多くのプログラムに参画しています。
 向山さんはJRFU内でのASPの位置づけと、実際の活動内容を説明しました。「ASPのミッションは日本ラグビーの強化と普及を通じて、社会の発展に貢献すること、アジアでリーダーシップを発揮することです。ビジョンは『ラグビースピリットを通じて世界を奮い立たせろ!』です。アジアにおけるラグビーの発展、ラグビーを通じた相互理解による深化と共生、育成された人材による社会還元を目的とし、コアスピリットには献身と協力、尊敬と友情、創造力とハードワーク、多様性とチームワークを掲げています。2011年にプロジェクトを設立。2015年には日本スポーツ振興センター(JSC)との連携を開始、2017年からは外務省のJENESYSプログラム(21世紀東アジア青少年大交流計画)に協力しています。若者を招いて日本の文化を知ってもらうということで、ASEAN10カ国と東ティモールの若者を招きました。今年も静岡で実施予定です。NPOチャイルド・ファンド・ジャパンとの連携で、アジアの子どもたちを対象にタグラグビーを教える活動もしています。今年は日本で実施する予定です。東南アジアを中心に事業を継続的に積み重ねた、競技力向上、普及以外の領域への展開が図れたという成果があった一方、ニーズの把握、評価の実施、整合性・統合性の担保、2021年以降の発展性などの課題があります。2021年以降も継続する方法を考える必要があります」
 続いて、JICA横浜市民参加協力課国内協力員の久留米陽平さんが話しました。久留米さんは京都成章高等学校出身。高校時代は全国高等学校ラグビーフットボール大会(花園)に出場。明治学院大学卒業後、(独)国際協力機構の青年海外協力隊として2016年7月から2年間、中央アジアのキルギスに派遣され国立スポーツアカデミーでラグビーの普及活動に取り組みました。この経験を語りました。「私は約10年間ラグビーをしてきたことから、ラグビーに恩返しをしたかった。恩返しとは、ラグビーをより多くの人に知ってもらうことだと考えました。青年海外協力隊は井戸を掘るイメージしかなかったのですが、ラグビー隊員がいるということを知り、すぐに応募しました。キルギスの首都ビシュケクに行きました。国土の4割は標高3000mを超える寒い国です。国立スポーツアカデミーでの授業、ナショナルチームの指導などが担当でしたが、ナショナルチームは経済的理由で解散しており、ゼロからのスタートでした。学校の出前授業で、ラグビー教室を開催して、子ども約200人にラグビーを教えました。とにかく楽しんでもらう、ラグビーというスポーツを知ってもらう、一緒に楽しむということを心がけました。コーリャという学生と一緒にチームの仲間を集めました。ラグビーのことを全く知らない素人たちです。指導と人集めを並行して、少しずつ人が増えました。帰国後の今は15人がいて、現在も連絡が来ます。試合が行えるようになるまで成長して、2018年5月のアジアU18では、ウズベキスタン相手に公式戦初勝利を飾りました。教えてやるという上から目線の態度ではなく、とにかく同じ目線で接するようにしてきました。ボランティアのゴールはボランティアが必要なくなることです。自立できる環境づくりが必要です。帰国間近になると練習を見守るようにしていました」
 久留米さんは「国際協力での意義」として、「スポーツを通じた人間的な成長が期待されます。規律、尊敬、挫折、努力、達成感、仲間などが得られます。生きる力を学べていると思います。途上国では、学生は時間を持て余していて、なんとなく日々を過ごす学生が多い。スポーツがあれば、救いになるかもしれないと思います。ラグビーはルールが比較的簡単で、ボールを持って無限に走れます。ほとんどが初心者で、同等です。バラエティに富んだポジションがあるので、いろんな個性を生かせる。みんなが平等に楽しめるスポーツです」と話しました。
 続いて、元女子日本代表の乾あゆみさんです。乾さんは兵庫県ラグビースクールレディース所属。大阪外国語大(現大阪大)卒。大学卒業後にラグビーを始め女子日本代表として数々の国際大会に出場。現在は女子セブンズユースアカデミーのスキルコーチも務めています。乾さんはJSCのスポーツ・フォー・トゥモローと、JRFUのアジアン・スクラム・プロジェクトが連携した国際交流プログラムで、タイに行きました。2016年からタイで3回開催されており、乾さんは2回目に参加しました。「タイ北部ナオン県で、ラグビークリニックとフレンドリーマッチをしました。6県14校から14~16歳の女子選手85人が参加しました。ラグビーを通じて異文化交流ができたと思います。参加者はラグビーを純粋に楽しんでいて、私も一緒に楽しませていただきました。出会いが生きる原動力になることがあります。タイの選手達にとって、これが原動力になるかもしれないと思いました」と感想を語りました。
 最後に、大分県企画振興部ラグビーワールドカップ2019推進課の秦拓真さんが話しました。秦さんはスポーツ・フォー・トゥモローとアジアン・スクラム・プロジェクト、それに大分県、別府市が協力してラオスで実施した事業について説明しました。大分県は以前から障がい者スポーツの推進に積極的に取り組んでおり、1961年に日本初の身体障害者体育大会、1981年には世界初の車いす単独マラソン大会を開催した実績があります。「知的・聴覚障害者を含む参加者にタグラグビーを指導しました。教員養成大学の学生が教えました。障がい者が一緒にできるよう工夫しました。インクルーシブマインドの醸成につながったと思います」と報告しました。
 休憩をはさんで、質疑応答に移りました。資金集めについて、向山さんは「継続できる資源を持った団体と一緒に実施する。JICAやチャイルド・ファンドとの連携です。資金を確保しないと活動できないので、共感してくれる企業の支援を受けることも必要です。スリランカとインドでの交流事業では、クラウドファンディングでお金を集めました」と答えました。「教わった子どもたちの変化は」との問いに、久留米さんは「ありがとう、ごめんなさいが言える子になったと感じました。いいパスが来たら、ありがとうと自然に言えるようになりました」と答えました。障がい者に対する配慮について、秦さんは「ルールを理解するのが難しい子には、絵を用意しましたが、それでも難しかった。何か少しでもできたら、学生が一緒に喜ぶようにしました。聴覚障がい者にはジェスチャーを交えて教えました」と話しました。ラグビーの価値について、向山さんは「知られていないことが強みです。サッカーは誰でも知っていて、うまい、へたの差があり、上手でない子は参加しにくい。ラグビーは皆が同じレベルで始めることができる。サッカーは男性向きというイメージがありますが、ラグビーはそうではなく、ラオスでは女性のほうが多い。若者のスポーツというイメージを持ってもらいやすいのも強みだと思っています」とアピールしました。
 最後に、向山さんが「2011年から8年目を迎えました。よりよい社会を実現するには、ラグビーの専門家、国際協力の専門家と一緒に事業を展開したい。いろいろな人に関心を持ってもらいたい。」と呼びかけました。



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