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食を通して育む「みらいを生きる力」~キユーピーみらいたまご財団~

開催日:10月23日(火)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:NPOイベント

 毎日メディアカフェのセミナー「食を通して育む『みらいを生きる力』~キユーピーみらいたまご財団~」が10月23日に開催されました。
 セミナーを企画した「キユーピーみらいたまご財団」は2017年4月に設立されました。若い世代を中心とした食に関する知識・興味の低下や、食を通したコミュニケーションの希薄化、子どもの貧困など「食を取り巻く社会課題」が大きくなる中、食育や食を通した居場所づくりに取り組む団体への支援活動を通じて、健やかで持続的な社会の実現をめざしています。2018年度は食育活動に取り組む10団体、食を通した居場所づくりに取り組む16団体に助成しています。
 セミナーでは初めにキユーピーみらいたまご財団の大串万葉さんが登壇しました。大串さんは帯広畜産大学院畜産科学専攻修士課程修了後、2008年キユーピー入社。研究開発、人事を経て、2015年広報・CSR本部CSR部社会・環境チームに所属。キユーピーみらいたまご財団設立の準備に携わったことから、現在は事務局を兼任しています。大串さんは財団について、「キユーピーは長年食育に取り組んできましたが、一企業でできることではありません。食を取り巻く社会課題の解決に向けて、食育や食を通した居場所づくりに取り組む団体への支援を通じて、健やかな社会の実現に貢献したい」と述べ、助成制度を次のように説明しました。
 活動の柱は、①食育活動の支援②食を通した居場所づくりの支援③食育や居場所づくりに関連するセミナーの開催です。
 助成はプログラムA「食育活動支援」と、プログラムB「食を通した居場所づくり支援」があります。プログラムAは、栄養バランスの崩れからくる生活習慣病の増加、調理スキルの低下、若い世代の食への興味・関心の低下などの課題解決に取り組む団体に助成します。プログラムBは子どもの貧困対策支援だけでなく、体験、交流などの乏しさを解決しようとしている団体への助成です。子ども食堂の設立、設備購入、活動定着に向けたネットワークの支援などに使えます。
 実績は2017年度のプログラムAが8件計330万円、Bが12件計270万円。2018年度はAが10件計532万円、Bが16件計715万円で、17年度の約2倍の助成額になりました。団体の所在地は全国各地です。4月に助成団体授与式・交流会をキユーピー本社で開催しました。団体の人たちが財団理事、評議員と交流しました。参加した団体からは「横のつながりができたことがありがたい」との感想が出ていました。
 「地域の居場所づくりサミット」を2018年5月に開催し、122人が参加しました。子ども食堂の衛生管理の具体的事例を紹介し、団体の人たちが交流しました。11月1日には「第3回地域の居場所づくりサミットin大阪」を開催します。
 財団HPでは助成団体の活動を紹介し、広報活動支援をしています。
 現在、2019年度助成公募をしています。期間は11月30日まで。規模や法人格の種類は不問です。プログラムAは1件あたりの助成限度額100万円で、講演会の会場費、食材費、講師料、研修などの交通費、指導員養成費用などに使えます。プログラムBは1件あたりの助成限度額70万円で、活動拠点の改修費、冷蔵庫や厨房機器の購入、イスやテーブル、研修費用などに使えます。
 また、2019年度からは「スタートアップ助成金」も始めます。2018年4月以降に子ども食堂を開設した団体が対象です。助成限度額は20万円で、食材費、人件費、設備購入などに使えます。
 大串さんは「多くの団体のご応募をお待ちしています」と呼びかけました。
 この後、今年度の助成を受けた「あーすりんく」のすぎやまゆうこさんが活動報告をしました。すぎやまさんは漫画家、映像作家。女子美術大学在学中、22才で漫画家になりました。白泉社アテナ新人漫画賞受賞。結婚、出産。創作活動と子育てを両立しつつ、アートによるこどもの居場所づくりに取り組んできました。
 すぎやまさんは活動を始めた経過を次のように話しました。「漫画家なのになぜ活動するのかとよく聞かれますが、漫画家になった理由が子どもを幸せにしたい、子どもに夢を与えたいということでした。私は中学生のとき、いじめや家庭のトラブルなどで生きるのがつらい時期がありました。救いが漫画、アニメでした。14歳のとき、漫画家になると決め、女子美術大学在学中にデビューしました。子どもを育てながら、表現活動をしていましたが、表現者を育てるのも表現活動だと気づきました。絵画教室を開いたり、映画をつくるなどの活動をしました。アートへの社会の理解が少ないと感じ、アーティストによる地域貢献、アートによる地域活性化を目指した活動に取り組みました。原宿にある通信制高校で講師として漫画を教えています。周辺にいくつかの小中学校があり、計1000人ほどがいますが、子どもの姿を見ない。調べてみると、子どもだけで遊べる場所がないことが分かりました。『東京都児童会館』は2012年閉館、『こどもの城』は2015年に閉館しました。そこで、子どもの居場所づくり、食育に取り組むことにしました」
 具体的活動については、「子ども食堂は、食べるものがないとか、経済的に困った人でないと行けないというイメージがあります。あそこに行くと困った家庭だと思われるということで、来ない人もいます。渋谷区は子ども食堂ではなく、『こどもテーブル』と呼んでいます。自然農法野菜中心の子ども食堂で、大学生を中心にメニューを考え、子どもがつくる子ども食堂にしています。自分で料理ができるようになると、家庭でも料理をつくれます。季節に合わせたイベント・お菓子づくりもしています。地域の防災ワークショップを子ども食堂で開き、消防士に講演してもらいました。その後、食堂の周りを歩いて、消火器、防火槽などを子どもたちに見せました。子どもたちは自分の避難場所がどこかを知ることができました。アートワークショップでは、絵を描いたり工作をします。子ども食堂支援者によるフォーラムも開き、横の連携を図っています」と述べました。
 たまご財団の助成対象は、渋谷「食育」おでかけガイドマップの発行です。これについては、あーすりんく共同代表の吉田晃浩さんが説明しました。「掲載情報を集め、ほかの団体に伝えたり、子育て世代と高齢者との連携を図ります。ウェブだけではなく、紙にするのは、ガイドマップを片手に出かけてもらうようにしたいからです。社会福祉協議会、渋谷区地域振興課、民生委員、児童委員などから情報収集しています」。ガイドマップは11月下旬に発行予定です。12月22日には、「こどもテーブル&居場所フォーラムしぶや」が開催されます。
 続いて、NPO法人キッズ未来プロジェクト理事長の猪爪まさみさんが活動報告をしました。2016年5月から新宿ニコニコ子ども食堂開催、2016年7月にNPOキッズ未来プロジェクトを設立しました。NPOの活動を次のように報告しました。
 「日本の相対的貧困率は6人に1人。貧困かどうかは子どもの虫歯率で分かると言われています。一人親家庭では2人に1人が貧困です。女性の場合、国の認めたスキルがあると生活できるが、そうでない人は正規雇用に就きにくいのが現状です。子ども食堂は孤立しがちな家庭が地域とつながる場であり、心と体の栄養が得られる場です。いただいた食材を使うメニューを考えています。本物の味をということで、自家製味噌でつくった味噌汁を出しています。出番を待っている味噌が200kgあります。おなかいっぱい食べてほしい、孤食をなくしたいと願っています。保護者を家事から解放し、ゆっくり子どもと向き合う時間を持ってほしい。あるお母さんは『こんなにおだやかに食事ができたのは久しぶり』と言っていました。子どもにとっては、美味しいご飯を地域のおじさん、おばさんがつくってくれる場所です。記憶に残る美味しいものを食べさせることにより、自分が愛されていることを感じてもらう。子どもの生きる力になってほしいという気持ちで料理をつくっています。大人と会う所で、いろいろな大人を見る勉強にもなります。高校生や大学生もボランティアで参加しています。新宿ニコニコ子ども食堂は月3回16~19時に開催しています。助成金50万円、寄付50万円で、支出は食材60万円、センター利用料20万円、ちらし印刷10万円、ほか10万円です。2016年5月以降、103回開催し、大人やボランティアも含めた参加者数は5191人です。子どもは無料、大人300円以上の寄付で食事できます。払えない家の親にはボランティアをしてもらいます。食事をきっかけに各家庭の事情が分かります。行政ではできない個別の支援ができます。有機栽培農家とのコラボ、『ありがとうブック』との連携のほか、『めん屋 桔梗』、レストラン「パリコレ」とのコラボで、貧困家庭の子どもに限り、無料で食事できるようにしています」
 たまご財団の助成対象は今月開設予定の「ニコニコ子どもひみつ基地」です。「貧困家庭への支援が課題です。学校の教材セット、制服が買えないという子がいます。人脈をたどって卒業生から譲ってもらう努力をしています。工場跡地を安い家賃で貸してくれる方がいたので、経済的困難者を対象に食事、居場所の提供をするニコニコ子どもひみつ基地を開設することにしました。学習支援もします。生活保護・非課税家庭、一人親家庭限定です。財団からの助成は業務用冷凍冷蔵庫の購入などにあてます。ボランティア、食材の協力、寄付などの協力をお願いします。子どもたちが心も体も健康に成長してほしい。全ての子どもの笑顔のためにがんばります」と力強く話しました。
 この後、参加者と活発な質疑応答をしました。
 キユーピーたまご財団
 http://www.kewpiemiraitamagozaidan.or.jp/



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