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ネット時代 新聞はどこへ行く?~毎日Live50回記念公開生放送~

開催日:10月4日(木)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:タイアップイベント

毎日メディアカフェのイベント「ネット時代 新聞はどこへ行く?~毎日Live50回記念公開生放送~」が10月4日に開催されました。
 毎日新聞は昨年10月から毎週1回、木曜日午後4時から、「毎日JP」などで「毎日Live」を配信しています。元村有希子・科学環境部長と中嶋真希デジタルメディア局記者が話題になったニュースについて、担当のデスクや記者から話を聞きます。その50回目を記念した公開ライブです。
 はじめに、毎日Live第50回が実演されました。元村さんは「新聞がどうやってデジタル時代に対応するか。亀松太郎さん、芦田太郎さんのダブル太郎をゲストにお招きして、一緒に考えます。ふたりは毎日ライブをご覧くださっている隠れファンだそうです。厳しく指導してほしいと思います」と挨拶しました。
 毎日Live第50回の話し手は今年の新聞協会賞を受賞したキャンペーン報道「旧優生保護法を問う」取材班の地方部・栗田愼一デスクです。元村さんは「旧優生保護法は1948年にできた法律で、戦前の国民優生法が前身です。障がいは遺伝するという誤った考え方のもと、障がい者を対象とし、不良な子孫の出生を防ぐという目的で、たくさんの人が不妊手術を強制されれました。1996年に母体保護法が成立して優生保護法は廃止されましたが、強制と同意を合わせて26000人が不妊手術を受けさせられました。このうち、個人が特定されたのは3033人にすぎません」と説明して、栗田デスクに経過を聞きました。栗田デスクは次のように話しました。
 「きっかけは昨年12月3日、仙台支局の遠藤大志記者がスクープしました。強制手術を受けた人が初めて国を相手に国家賠償請求訴訟を起こすという報道です。これをきっかけに多くの人たちが名乗り出て救済が図られると楽観していましたが、実際には違いました。こういう問題があるということは分かっていましたが、本人たちが名乗り出られない時代が長く続き、実態が表に出ていなかった。法律のあった48年間、その後の22年間の計70年間、事実が伏せられてきました。闇の深さは一度のスクープでは照らすことができない。反応はあったが、転がっていく感触がなかった。実態を解明しない限り、何かを動かすことはできないということで、調査報道を始めました。全国の若い記者が参加しました。手術は都道府県が主体です。地方の中で事実が埋もれています。通常は取材班をつくるのですが、若い記者が自然発生的に自分のところで事実を調べ始めました」
 元村さんは「キャンペーンが社会に投げかけたものは何でしょうか」と問うと、栗田デスクは「憲法で公共の福祉と個人の権利が定められましたが、法律ができた当時は、公共の福祉が勝り、弱い人たちの権利を抑えてよいという考えでした。公共の福祉と個人の権利の問題はいつもあります。今も個人の権利を制限する法律をつくる動きはあり、現在につながっていることです」と語りました。元村さんの「1997年12月、市民団体が不妊出術のことを厚生大臣に問い詰めています。これを報じた記事は20行ほどのベタ記事でした。我々はそのときに、それぐらいの扱いしかできなかったということです。ネットでは自己検証すべきだとの意見も出ています」との発言に、栗田デスクは「取材したのは20代、30代の記者です。ネットで言われたことに敏感に反応します。彼らはマスメディアがどう報道したか、検証すべきだと言ってきています」と答えました。
 続いて、ゲストの2人とのやり取りに移りました。
 亀松太郎さんは朝日新聞の新しいウェブメディア「DANRO」の編集長。大学卒業後、朝日新聞に入り、3年で退社。ITベンチャーや法律事務所を経て、ネットメディアへ。ニコニコ動画や弁護士ドットコムでニュースの編集長を務めた後、20年ぶりに古巣に戻りました。芦田太郎さんはテレビ朝日総合編成局第1制作部。2008年入社。主にバラエティ番組を制作する制作1部(現在は第1制作部)に配属され、「雑学王」「学べるニュース」「ナニコレ珍百景」などでADを経験。入社3年目『キャラブレイク』で初めての番組演出。その後、「関ジャニの仕分け∞」「関ジャム完全燃SHOW」などでディレクターを務め、企画・演出を務めた「あいつ今何してる?」が2015年10月から深夜レギュラースタート。2016年4月から水曜よる7時のゴールデンタイムに進出しました。
 元村さんは2人に、毎日Liveの良いところ、悪いところを尋ねました。亀松さんは良いところとして、「社内見学感」と書きました。「ふだんのライブは編集局の中からやっているので、後ろで動き回っている人たち、新聞をつくる現場が見られる」と理由を述べました。芦田さんは「アナログ感」。「スケッチブックに貼り付ける、小学生でもできることを新聞社がやっているのは、親近感がある」との理由です。一方、悪いところとして、亀松さんは「時間帯です。午後4時という時間帯で見られるのは誰でしょうか。働いている人は見られないかな」、芦田さんは「テレビ的リハーサル感です。台本がある。何が起こるか分からないテレビの生中継と違う。一方的に伝えるテレビのニュースと同じ感じです」と指摘しました。
 元村さんの「どうしたら面白くなるでしょうか」の問いに、亀松さんは「ニコニコ動画をしていましたが、インターネットの良さは双方向のやり取りが発生することです。双方向のリアクションがある面白くなると思います」。元村さんが「新聞記者がゲストだと、しゃべるのは慣れていない。おたおたしてしまうことがある」と釈明すると、「すきがあるぐらいのほうが視聴者が突っ込みやすい」と話しました。芦田さんは「圧倒的に堅いです。最初、このライブを見たとき、中嶋さんが馬の着ぐるみを着ていたライブが目にとまりました。新聞社の人がこんなにふざけるなんて、と。そういう違和感、絵づくりが大事です。テレビは分かりやすさを大事にしています。分かりやすさという点からは、今のテーマだと難しい。小学生、中学生にも分かるというものには、たぶんなっていない。それを狙っても、池上彰さんには勝てない。どうやったら勝てるのか、僕も知りたい」と答えました。
 続いて、人気の毎日Liveベスト3を発表しました。視聴回数、コメントの多さで選んだものです。第3位はサッカーワールドカップと、うなぎ味の「ほぼうなぎ」を紹介した回、第2位は園長が保育士に妊娠出産の順番の指示をしていたというニュースの回、第1位はイラク日報問題と、大相撲なぜ女人禁制のテーマの回でした。
会場には、毎日新聞の大ベテラン政治記者、松田喬和さんが参加していました。元村さんに紹介された松田さんは「半世紀、政治を担当しています。総理番を重視すべきだと言っていたら、鳩山首相誕生のときに、自分で実践しなさいということで総理番記者をしました。鳩山さんは年下です。やってみたら、テレビ的政治を実感できたのはプラスでした。政治はこれから面白くなります。消費税の問題があります。田中角栄さんの時代は分配の政治でした。今は分担の時代です。少子高齢化時代の負担をどう分担するか。テレビと違って、新聞は考えてもらう時間を与える。それが新聞の報道だと思っています」と話しました。
 この後、2015年4月から毎日新聞がニュースサイトで発信した約4000本の動画ニュースについて、映像グループの佐藤賢二郎デスクが視聴者の多かった動画を紹介しました。エベレストの雪崩、口之永良部島の噴火、安保関連法案の集会、福島県大熊町除染ルポ、AV出演強要問題インタビュー、袴田事件の袴田巌さん、元ヘイトスピーチ参加者、辺野古のおばあさんの東京での訴え、超重症児の入浴法――が映されました。超重症児の入浴法は約83万回も視聴され、英語バージョンもあります。
 「新聞社の動画配信」について、亀松さんは「新聞社だから活字にとらわれる必要はない。以前から活字とは違う『写真』が掲載されていたわけで、新聞社でも自然に動画を掲載できる。原稿を『記者』という言い方をやめたほうがいいかもしれません。ジャーナリストとか」、芦田さんは「動画に手を出すなら、見られないと意味がない。テレビでは視聴率が重視されてきましたが、営業的には『バズった』ものを評価するという方針に変わってきています。バズった『おっさんずラブ』は視聴率は3%でしたが、DVDの予約は一番多い。どうやってバズらせるかを考えるほどです。全国の毎日新聞の記者が勝手に上げるというスピード感がないと難しい。記者がどんどんポストするようになると、毎日新聞を見ていると、面白い動画があるということになる」と提案しました。
 これに対し、佐藤デスクは「最初はなかなか集まらないので、全国を回って支局の記者にお願いしました。今は定着しつつありますが、内容がおとなしくなっている。こちらで整えるから、それっぽいものになってしまう。記者はたくさんいるので、素材を加工せずに、刺身で出すようにするのがいいかもしれません。毎日新聞というブランドがあり、それとの整合性は考えなければならない。毎日新聞だからというハードルと制約があります。 新聞社のブランド、蓄積をどう活かすか。活路を見出すべく日々考えています」と答えました。
 芦田さんは「うち(テレビ朝日)の報道よりも毎日新聞記者のほうが人数は多い。それを活かしてはどうか。支局の記者が毎日通う食堂のおばちゃんを出せばいい。フランクに動画を上げていく」と提案していました。亀松さんは「炎上したことはありますか」と問い、「ない」の答えに、「炎上していないのが問題かもしれません」と指摘しました。元村さんは「安全運転だからですね。炎上を避けるようにしてしまう」と反省の弁を述べました。
元村さんは新聞社の強みの一つである調査報道について説明しました。「新聞協会賞受賞は30回目です。この賞はジャーナリズムを志す人にはたいへんな勲章です」と話し、再び栗田デスクに登壇を促しました。栗田デスクは「ジャーナリズムをどうとらえるか。媒体が違っても変わらない。人の話をきいて、それを分かりやすく加工して発信する。ネット時代で、ネットですぐにたくさんのリアクションが出ることに驚きました。軌道修正しながら報道しています。97年に報道しなかったことへの批判はあります。批判は耳が痛いけれど、新鮮です。批判はあえて受けますが、僕らが目指すべきことは救済につなげることです。事実を掘り下げていく。それは僕たちがやるしかない」と話しました。
 若い人が見るようどんな工夫をするかも議論され、亀松さんは「日々悩みながらやっていますが、受けようということを考えた記事はあまりヒットしない。書き手の思いがディテールに出ていると、はまることがあります。独りよがりではだめですが。思い、こだわりがエッセンスとしてあります」と語りました。
最後に、毎日Live、動画についてのアドバイスをゲストにお願いしました。亀松さんは「上から目線をしない」、芦田さんは「すぐアップ」を提言しました。
 今回を最後にMCを卒業する元村さんは「新聞社の人からは得られないメッセージをいただきました。今後はメーンのMCは中嶋記者が務めます」と述べ、中嶋記者は「来週からは7時55分スタートになりました。これからもよろしくお願いします」と呼びかけました。



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