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犬猫たちの命を助けるために知るべきこと

開催日:9月20日(木)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:NPOイベント

動物愛護のセミナー「犬猫たちの命を助けるために知るべきこと」が9月20日、毎日メディアカフェで開催されました。
 動物愛護週間(9月20~26日)に合わせたイベントです。登壇者はNPO法人日本動物生命尊重の会A.L.I.S代表の金木洋子さん、自らも里親になり、この問題で発信を続けるレーシングドライバーの中村進さん、レスキューされた犬猫の気持ちを歌にした(株)博水社代表取締役の田中秀子さんです。
最初に金木さんがA.L.I.Sの活動を報告しました。金木さんは1993年、現在の会の前身である動物愛護団体「動物生命尊重の会」を設立、東京都動物愛護相談センターから殺処分をされる猫を引き出し新しい家族探しをする活動を開始しました。現在は東京都のみならず、埼玉県動物指導センターからも犬や猫を引き出し新しい家族探しや啓蒙活動をしています。財団法人日本動物愛護協会の動物愛護賞を受賞しています。
 金木さんは初めに里親募集中の犬猫の写真を見せ、活動について語りました。「A.L.I.Sはミックス(雑種)の子が中心です。純血腫は他の団体が引き取るので、あえて雑種をレスキューしたいと思っています。犬猫たちは不安な目をして収容されています。東京都は保護期間が7日間で、その間に引き取られないと、処分センターに回されます。平成28年度に殺処分された犬は約1万頭、猫は4万5000匹です。地域猫活動が盛んになってきました。避妊手術が重要です。寒冷地の保健所では、寒さによる死亡例があります。保健所にはエアコンの設置が必須だと思います。職員の方が『エアコン設置の前と後では、犬猫の表情が違う』と言っていました。多頭飼い現場からのレスキューの活動もしています。雨の日に66頭の多頭飼いの現場に行ったことがありました。浸水して首まで水に浸かっている犬猫もいました。翌朝7時までに引き取らないとならないと言われ、考えている時間がなく、レスキューを決めました。電気・ガスを止められていたほどの生活をしている夫婦が二十数匹を飼っていた例もあります。こうした犬猫は健康状態が悪く、治療に時間も費用もかかります。『アニマルホーダー』(自分では面倒をみきれない数の犬猫を飼う人)は犬猫が病気のときにも平気だから、健康状態がひどいです。先天性疾患を持った子もいます。協力獣医の病院に連れて行きます。私たちの活動は、かわいらしい犬、猫に接しているというのとは違います。レスキューした犬猫はワクチン、不妊治療などをして、一時預かりの家庭で預かってもらいます。犬や猫は快復力が強く、早いです。ちょっと手をかけてやれば、よくなると実感しています。1匹でも多く助けたいと思います」
 A.L.I.Sはどんな里親家庭に引き取ってもらうのでしょうか。「室内飼いをする家庭に引き取ってもらいます。動物愛護から動物福祉へと認識が変わっています。飼育条件は厳しいです。一定の人道性、経済性が必要です。年齢制限もあります。3歳までの犬猫だと55歳までです。高齢の方だと、老老介護みたいになります。10kg以上の犬だとたいへんです。飼い方には地方格差があります。地方に行くと、番犬として飼われ、散歩することのない犬が少なくない。これを変えたいと思います。純血種と雑種への意識差もあります。動物愛護法があっても、捨てるときに見つからなければ罰せられない。それほど役に立っていないと思います」
 殺処分ゼロに向けた課題について、金木さんは「ゼロにする方法はそれほど難しくない。飼い主は責任を持って飼う、迷子になったらすぐに探すというように、意識を高く持ってほしい。啓蒙活動をがんばっていますが、浸透していないのが実情です。私たちは助けてあげられなかった子に負い目を感じています。飼うのであれば、覚悟を持って飼ってほしい。A.L.I.Sは里親家庭の厳しい基準があるので、よい譲渡先が決まります。それはA.L.I.Sの自慢です」と話しました。
 次に、中村さんが話しました。中村さんは埼玉県出身。13年前に動物愛護団体「ちばわん」から1頭の犬を譲り受けたことを機に保健所犬猫ボランティアに参加。同時に保健所犬猫の殺処分の現状、愛護団体の活動内容の周知・啓蒙活動も始めました。モータースポーツの場でも活動を広げるため、日本初の「犬猫殺処分ゼロ」とボディペイントしたレーシングカーを製作しました。
中村さんは「里親会で犬のマーブルを譲り受けました。妻ともっと何かできるのではないかと話し、里親会のサポートをするようになりました。カーレースによる啓蒙活動ということで、6月17日、富士スピードウェーで、保護犬・猫イベントを開催しました。犬猫殺処分ゼロのレーシングカーを製作し、レンタルしてくれると、料金の10%を愛護団体に寄付するシステムも作りました。スポンサー活動をして、愛護団体に回す取り組みもしています。知らない人が殺処分のことを聞きに来たり、募金したいと言ってくれる人もいます。声をかけてくれるのがうれしいです。レンタルのレーシングカーは各サーキットに1台あるといいなと思っています」と自身の行動を語りました。
 殺処分ゼロに向けた課題として、「愛護団体の活動を見ていると、頭が下がります。自分なら、1年間はできてもそれ以上はできない。『保健所から引き出すとき、この子は引き出せるけど、この子は引き出せないということで、滅入ってしまう』と言っていた団体の代表がいました。精神的にもたいへんな活動だと思います。ひとつ思っていることは、愛護団体同士のつながりがあまりないように見えることです。自分は団体同士をつなげたいと思い、どこの団体にも属さずに活動しています。殺処分ゼロには著名人の方々がかかわっていますが、それもつながりがないように思います。甘っちょろいことを言っていると批判されるかもしれませんが。殺処分ゼロへの思いは一緒なので、何とかつなげたいです」と提言しました。
 続いて、田中さんが話しました。田中さんは東京都出身、山脇短期大学卒。20年ほど前に保健所からA.L.I.Sが引き出し、新しい家族探しをしていた雑種の犬の一時預かりを経て里親になりました。殺処分問題をイベントなどで語り、保健所の檻の中の犬猫たちの実態を広く伝えるために、二曲の歌「まだ間に合うから」と「ありがとう」を歌い続けています。
 田中さんは「保護犬、保護猫を飼っています。ネットサーフで保護犬のことを知り、里親会に足を運んだのがきっかけです。一時預かりや里親になりました。がりがりだったり、病気になっている子が、少しずつ甘えることを覚えます。ゲージから出たことがいない子もいます。次第に元気になり、最初からうちの子だったような表情をする子もいます。そうした子たちをみて、曲を作りました」と話しました。
 会場には、元プロ野球選手で野球解説者の門倉健さん、民江さん夫妻も来場していました。門倉さんは「不幸な犬が1頭でも少なくなるよう、発信したい。犬の現状を知ってもらうことが僕のできることだと思っています」、民江さんは「いろいろな方と出会って、保護・啓発活動、東京ゼロという活動に参加しています。6月からは動物愛護法改正に向けて、院内集会で勉強しながら話し合っています。犬や猫を保健所に持ってこない、蛇口を閉める活動、繁殖所の規制を強めることが必要だと思います。飼い主のモラル向上などでお手伝いしたいです」と話しました。
 最後に、田中さんが「ありがとう」を歌いました。「命を助けられた犬や猫たちからの感謝の声です。ボランティアさん経由で助かった子たちは、助けてくれてありがとうと言いたいと思っています。殺処分ゼロは時間がかかることですが、こつこつとがんばっていきたい」と話しました。
 この後、質疑応答がありました。団体同士の連携について、金木さんは「室内飼いを求めるかどうかなど、認識の違いがあります。寄付金集めがどこもたいへんなので、保護した数を競ったり、目立とうとするところもあります。犬や猫への愛情は同じだと思いますが」と答えました。欧米にある制度「アニマルポリス」については、「強制力を持っていて、不適正飼育をしていると強制力を発動します。アメリカ、イギリス、ドイツなどでこの制度があります。収容施設があり、職員は試験に合格した動物のプロです。犬猫以外の動物も扱います。日本で考えられているのは犬猫対象のもっと小規模なものですが、とりあえず犬猫のポリスだけでもできるといいと思います」と述べました。



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毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

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