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食と音楽でつくるコミュニティデザイン ~食べること、歌うこと、生きること~

開催日:7月24日(火)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

毎日メディアカフェのイベント「食と音楽でつくるコミュニティデザイン ~食べること、歌うこと、生きること~」が7月24日、開催されました。
 登壇者は、近著「食べることは生きること」(カナリアコミュニケーションズ)で江戸時代から続く日本の伝統食、発酵食品を食生活に取り入れることを提唱し、「食育」活動を続ける料理研究家の大瀬由生子さん、「本物の感動こそが生きる力を与える」ことを掲げ、全ての子どもたちが平等に芸術を体験できることの大切さを訴える音楽アーティストのひなたなほこさんの2人です。
 ひなたさんは音楽アーティスト、女優、脚本・演出家。10代のころから北区つかこうへい劇団ダンス・アクション教室で演技を学ぶ。2007年から音楽アーティストとしての活動を本格的に開始。音楽と舞台の統合芸術としてミュージカル製作(作曲・脚本・演出)に打ち込みつつ、コンサートや舞台で幅広い活動を展開している。2015年に開始した連作ミュージカル「ひなた号の冒険」は3作目を数え、ライフワークとなっている。「本物の感動こそが生きる力を与える!」ことを掲げ、表現を通じた子供の成長を目指す「ひなたアクターズ・スクール」を2017年に開講。同年、一般社団法人ココロエデュケーションラボ」を設立して理事に就任し、地域との共創による子供たちのための心豊かな社会づくりを目指す。アルバム「パパとママへのラブソング」他、多数の曲を作詞・作曲し、自ら歌う。体感型コミュニケーション教育プログラム「ドラマケーション」(文部科学省委託事業)のファシリテーターを務めています。
 大瀬さんは料理研究家、一般社団法人日本糀文化協会代表理事、まちの健康研究所健康アドバイザー。「生きること」の表現として「食べること」をとらえる。日本伝統の食と文化の根底に流れるエッセンスを「頭と体と心」を使って感じることに重きをおき、行政や企業などとも連携、大人から子供までの幅広い年齢層を対象に、食卓から始まる心豊かな食文化の実践的な普及・啓蒙活動に取り組んでいる。食べることを通じて人と人がつながる持続可能な街や社会のあり方に関心が高く、親子クッキング、小学校での講演など、食育活動にも積極的。柏市子ども元気プロジェクトで「柏市学校給食クックパッド」を提案し連載中。著書は約25冊。水産庁「魚の国のしあわせプロジェクト・ファストフィッシュ委員会」委員、レストランや食品メーカーのアドバイザーも務めています。
 初めに、2人が自己紹介をしました。大瀬さんは「料理の先生をしています。ママも一緒に、子どもに料理を教えることをよくやっています。『10歳からの料理教室』とか、25冊ぐらい出版しています。また、発酵食品をテーマに江戸川大学で講座を開いています。主婦の方、地域の方が来ています。おかげさまで大人気で、キャンセル待ちが出るぐらいです。20人定員ですが、50人ぐらい希望者がいて、25人ぐらいでやったりしています」と話しました。
ひなたさんは「つかこうへい劇団で女優の活動をしていました。その後、縁があって、子役の演技指導をしていました。その中で、子どもたちとつながるには音楽が一番だと思いました。曲を書くようになって、音楽に転向しました。ベースに子どもたちのことがあるので、子どもたちに向けた曲をたくさん書いています。最近は、子どもたちがステージに立つまでというのを表現教育の一環としてプロデュースしていて、作・演出でミュージカルをしています。つい最近、10月のミュージカルの練習を始めました。総勢70人のスタッフです。子どもたちはすごく真剣です。学童保育の方から依頼をいただいて、学童保育の子どもたちに表現教育をしています。子どもたちはセリフを言えなかったとか、動きを間違えたとか報告してくれるのですが、そういうのも経験だと思います」と話しました。
 2人のトークは、章立てがあり、その最後にひなたさんが歌を歌う形式で進められました。第1章は「包丁とマイクのない料理店」。宮澤賢治の「注文の多い料理店」とかけたタイトルです。
 ひなたさん:大瀬先生と出会ったのはライブハウス。大瀬先生の作ったクッキーと歌のコラボレーションでした。大瀬先生と話していると、包丁やマイクがなくても話していることは同じ、大事にしているものが同じだと思います。
大瀬さん:料理の先生はレシピがあって、作り方を教えるのが一般的です。私が教えたいのは、作り方ではない。子どもたちができなかったことができたというとき、卵を割るというだけでも、子どもたちには緊張なの。きれいに割れただけでもうれしい。小麦粉の白い粉がいつの間にかケーキになっている。自分で作ることができて自信が持てた、誰かに喜んでもらえて幸せとか、料理の先にある心の触れあいや喜びを伝えたい。そのツールが料理だったということです。なっちゃん(ひなたさん)は?
 ひなたさん:私は歌うことが嫌いで、父母からは音痴だと言われていました。子どもたちに伝える方法が歌だったから、これしかないと。
 大瀬さん:私は料理をうまくしようと思っていないみたい。楽しいと思ってもらいたいと思っている。なっちゃんも、歌をうまく歌わせようという気はないのでは。
ひなたさん:そうですね、まるでないかも。私は歌に感情がのるのです。うれしいよとか、あなたがここにいても大丈夫だよとか、そういう気持ちを歌にのせていくという感じです。
 大瀬さん:美味しくできたものがベストではないと思います。料理には個性が出ます。私が思うには、料理が好きな人はおおざっぱ、お菓子を作るのはロマンチックな人、パンを作る人はきちょうめんな人です。料理が好きなのは修正が利くというところ。カレーの味が違うと思ったら、醬油やオイスターソースを足したりとか。二度と同じものができない。それでいいと思います。お菓子もパンも戻れないの。きっちりやらなくても大丈夫、直せる。人生ってそんなものかなと思うのです。成功ばかりしている人っていないでしょう。やり直しがきくよとか、思いをのせることができる。そうしているうちに、料理がうまくなる!
 ひなたさん:愛がないとできないことですね。
 第1章の最後に、ひなたさんが「君を通り過ぎた風」を歌いました。生徒がくれた絵本をもとに作った歌です。「コンプレックスがあっても、あなたの個性で素敵なことなんだよという気持ちを伝えたくて、この曲を書きました」と説明しました。
 第2章は「あの日、心に響いた調味料」です。
 大瀬さん:料理って、一流シェフが作った料理が全部美味しいとは限らない。母の日に、子どもたちがカレーライスを作ってくれた。それは誰が作る料理よりも泣いてしまうぐらい美味しい。畑でつやつやのナスを生のままかじったら、甘くて美味しいの。風邪を引いたときに、お母さんが味噌汁の残りにご飯を入れておじやを作ってくれた。それが美味しいなと思う。それが何かというと、シェフが持っていない調味料を持っていたの。愛という調味料なの。ナスは作った人の思いや愛があった。胸がきゅんとする食べ物があるといいと思うのです。
 ひなたさん:私の母はおおざっぱなのです。賞味期限を気にしない。1年2年ではないんです。大丈夫、火を通せばというタイプです。父も母も忙しく、学童保育の後、別のお母さんに預けられるのですが、母は帰ってきたら、すごい勢いで、たった10分で料理を作って食べさせてくれました。それは忘れないなと思っています。
 大瀬さん:食べ物ももちろんですが、思いも一緒に体に入れるのかな。子どもに食べさせなければという思い。歌もそう思う。青春時代に戻ってとか、胸がきゅんとする、タイムスリップすることがある。
 ひなたさん:13歳のころに聴いた歌が今の自分をつくっているという話があります。お姉ちゃんがマッキー(槇原敬之さん)のファンで、私も半強制的にマッキ―を聴いていました。私の曲を聴いている人は、言っていることが近いねと言います。教師の父はクラシックばかり聴いていました。 
 大瀬さん:うちの父は洋楽で、映画音楽が好きでした。
 ひなたさん:曲って思い出に触れてきますね。
 大瀬さん:ママの味、美味しいものを食べた時の幸せな気持ちを残してあげられるかなと思います。お正月に家族・親戚が集まって、どこそこの何が美味しいという話になったの。うちの10歳の娘は「ママのおにぎり」と言ったの。これを話すたびに、ぐっとくる、背筋がぴっとなる感じで、私があげられるのは愛とか思いとかだと思いました。楽しく体験したことは必ず子どもたちに残る。それは誰かに伝えられる。がんばれとか楽しいという思いを誰かにあげられる。歌も同じだと思う。
 第2章の歌は「AYUMI」。「親子向けのコンサートで、子どもが立ち上がって手拍子をしている、それを見て、お父さんとお母さんは感動して号泣したという歌です。この曲で多くの子どもとつながれたと思います」と解説しました。
 最終の第3章は「食と音楽は、地球を救う」です。
 大瀬さん:地球を救うというのは大きなことですが、地球をつくっているのは一人ひとりです。例えば、無農薬で一所懸命作った野菜を選ぶと、それを応援することになる。体の中に思いを入れると、健康になり、やさしくなる。食は地球を救うと思っています。
 ひなたさん:読んだ本で、「世界で一番貧しくて美しいオーケストラ」という本があります。音楽は戦争をなくすことができると書いてあって、はっとしました。私は日本を救えるかもしれないと思ったのです。けんかしている人のところに、CDを持っていって音楽を流すと、けんかをやめる。音楽は人の心を動かすのだなと思います。私は喉のところに、いやな言葉を通さないと決めています。聴いた人がいい言葉を渡していくということをやりたい。
 大瀬さん:日本の行事は誰かが集まって食べて飲んでという時間です。食べることを通じてコミュニケーションを取っているのです。ふだん会わないけど、地域の人たちと心を通わせ、地域を盛り上げようとする。机の前で話しても、そうはならない。食には力があると思います。
 ひなたさん:「ぞうさん」は3歳児も歌えるし、85歳も歌える。これってすごいと思います。
 大瀬さん:歌と音楽で最強ですよね。
 ひなたさん:その音楽を思い出したときに、料理を思い出す。料理を思い出したときに、音楽を思いますというようになりますね。
 第3章の歌は「グライダー」。「そんなに険しい道を選ぶなんて、そんなの君ぐらいだ」という言葉が書かれています。「グライダー、グライダーとつぶやいていたら、事務所の社長が、『そんなことを言っているのは、お前グライダー』と言って、それください!となりました」と秘話を披露しました。
 この後、大瀬さんは近著「食べることは生きること」について、「子どもたちに食べる楽しさを伝えたいと教えていますが、好き嫌いが多い、集中力がないと感じることがあり、食で変えられるかなと思いました。江戸時代には地産地消で、発酵食品を食べていました。日本の素晴らしい文化を伝えたい。千葉県柏市に住んでいますが、地域の人たちとの食育の取り組みも書いています。食べたもので体ができます。嚙むことで脳が刺激される。食物繊維と発酵食品を食べるようにしてほしい」と話しました。
 ひなたさんはミュージカル「ひなた号の冒険」について、「七つの島の伝説で、いろんな人と出会い、大切なものが何かを探していく。作詞作曲、脚本、演出全て、私です。参加するのは、オーディションで選ばれた28人の子どもです。1回5時間ぐらいレッスンします。お昼をはさみ、皆でそろって食べます。世代を超えて楽しめる作品を作りたい。全曲、生演奏のミュージカルです。半年近くかけて作ります。学童保育とこども食堂の子どもは無料にします」と紹介しました。
最後に、大瀬さんは「普通に美味しいものが食べられるお金と時間があればいい。私は来た仕事は全て受けます。仕事が大好きなので、食が素晴らしいということを伝える。誰かに喜んでもらえることが一生できるといいと思います」、ひなたさんは「大事な人がどんどん増えるといいなと思います。360度見渡すと、こんなに増えたなと思えるとうれしいです」と語りました。
「ひなた号の冒険」
https://captain-hinata.com/



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