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ソーメン二郎の「そ」道のススメ

開催日:7月4日(水)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

ソーメン二郎の「そ」道のススメが7月4日、毎日メディアカフェで開催されました。
 そうめんの普及に努めているそうめん研究家のソーメン二郎さんは三輪そうめんの里、奈良県桜井市生まれ。実家は亀屋植田製麺所です。「そ道」家元、「そうめん道」ブログ主宰。『簡単!極旨!そうめんレシピ』(扶桑社)を監修しています。二郎さんの本名は植田鉄也さん。本業は東京カルチャーカルチャーなどでイベントを手がけるイベントプロデューサーです。
 ソーメン二郎さんはまず、そうめん業界の現状を語りました。「そうめん業界は瀕死の状態です。手延べそうめんを作っている人たちは70、80代の人が多く、10年後には半分以上が廃業するのではないかという状況です。奈良県桜井市はそうめん発祥の地と言われています。大神(おおみわ)神社とか長谷寺があります。実家の製麺所はいま5代目です。子どもはあとを継いでいません。製麺所は絶滅危惧種になっています。なぜそうなったか。30年数年前のお歳暮では、高級なそうめんが飛ぶように売れていました。そのころがピークです。三輪そうめんは80近い製麺所がありますが、10年後には半分以下になるかもしれません。揖保の糸というそうめんが兵庫県にあります。440の製麺所が集まっている日本最大のそうめん産地です。三輪そうめんはお中元用が戦略でしたが、揖保の糸は大衆向け、家庭向けです。全国流通、均一なものを使って、どの家庭にもあるそうめんの代名詞です。日本3大そうめんは、揖保の糸(播州そうめん)、三輪そうめん、香川県の小豆島そうめんです。あとは長崎県島原市の島原そうめん、徳島県の半田そうめんも代表選手です。東京都内にはここ数年、そうめんを食べられる居酒屋などの外食の店が出てきました。これはそうめんの歴史が始まって以来のことです。今日はそうめんってすごいですよという話をします」
 続いて、そうめんの歴史です。「そうめんの歴史は奈良時代、遣唐使の時代にさかのぼります。遣唐使の船に乗っていたのは仏教の経典、スパイス類、そうめんの原型の索餅(さくべい)というものが乗っていました。7月7日はそうめんの日です。なぜか。中国の唐の皇帝の息子が亡くなり、疫病が流行りました。皇帝は息子が好きだった索餅をお供えしてみようと思い、お供えしたら疫病が収まった。それが7月7日だった。そこから、無病息災を願う風習ができて、日本にも伝わってきた。平安時代から索餅が献上されていました。室町時代にはさくめんとも言っていたようです。貴族が食べてきたものです。庶民が食べられるようになったのは江戸時代です。元禄期あたりに醬油ができました。それから、つけ麺の文化が始まりました。それまではクルミ、醬油の原形の醤(ひしお)、こしょう、梅などをまぶして食べていたという話です。そうめんがお中元に使われたピークは35年前ぐらいです。小中学生のころは宛名書きなどの手伝いをしていました。そうめんをつくるのは冬の寒いときで、1年分をつくります。今は生産量が減っています。もうからない仕事になってしまいました。そうめんは夏しか食べないし、お中元が減ってしまった。逆転ホームランがないと、生き残れない。今までやっていないことをやらなければならない。4年前に、そうめんのことを話せる存在になろうと考えました」
 「半年お世話になった人にお中元をあげます。なぜ、そうめんなのか。そうめんは1本の麺に見えますが、実はこよりになっています。少しずつ手で延ばして、切れないように延ばしていく。うどん、そば、ラーメンは切ります。切れないということは縁起物で、ご縁が長く続きますように、ご縁が切れませんようにと、お中元で渡す。そういうメッセージのある麺です。世界中で他にはないと思います」
 次は、10カ条の「そうめん指南」です。
その1 たっぷりのお湯で2分間茹でるべし
その2 沸騰したお湯に梅干しを入れるべし
その3 アレンジは自由にするべし
その4 オリーブオイルと塩で食べるべし
その5 機械麺と手延べ麺を認識するべし
その6 ご当地そうめんを味比べするべし
その7 お世話になった人にはお中元を贈るべし
その8 めんつゆもいろいろ試すべし
その9 薬味も自由に試すべし
その10 そうめんは流しても人生は流されないようにするべし
 指南の内容を次のように解説しました。「小麦はグルテンとデンプンです。グルテンはこしの強さ、デンプンは甘みです。2分間茹でることでちょうどよい化学変化が生まれます。大きめの鍋でお湯を沸騰させて、そうめんがぐるぐると回っている状態がベストです。お湯に梅干しを入れると、クエン酸の効果で麺が引き締まります。そうめんには機械麺と手延べ麺があります。機械麺は1枚の小麦の板を切り出して乾燥させて大量生産します。手延べ麺は、こよりになって熟成させながら延ばしていくので、切れない。機械麺は口の中に入れると、もそもそします。これは熟成させていないからです。機械麺を否定しているわけではありません。手延べそうめんは手延べと表示されています。原産地も書いてあります。地域名を見て、味比べをして、おいしいと思うものを食べてほしい。薬味はショウガ、ミョウガ、大葉、ネギなどがあります。ツナ缶、サバ缶を入れるのもいいでしょう。そうめんはさっぱりしているので、肉や魚など脂のあるものを少し入れると変わります。オリーブオイルと塩で食べてみてください。のどごしやこしなどがよく分かります。エキストラバージンオイルがいいですね。生のバジル、トマトを入れるのもおいしい。三輪そうめんは1200年の歴史があります。製麺所はなぜ西の地域に多くあるのか。お伊勢参りに行くとき、桜井市は宿場町でした。伊勢うどんという太いうどん、極細の三輪そうめんが食べられました。そこで、お伊勢参りから帰った人が、自分のところでも作りたいと思って、全国に広がった。稲庭うどんのルーツも三輪そうめんだと言われています。三輪そうめんの職人が秋田に行った。小豆島そうめん『島の光』の特徴はごま油を練り込んで作っていることです。宮城県では、白石温麺(うーめん)があります。食べやすいように半分の長さにして作った。これは400年の歴史があります。お中元文化はなくなってしまいそうです。感謝の気持ちを年賀状やそうめんで送る文化がなくなるのは残念です。ご縁が切れないようにということを伝えてください。めんつゆは僕は買ったことがありません。母親が作ったものだけです。美味しいそうめんとめんつゆがあれば、それだけで美味しいのですが、どうしたら飽きないようにするかということを、小学校4年生のときに自由研究のテーマにしました。メカブにショウガが美味しいです。お好みで少しめんつゆをいれる。納豆とトマトも美味しいです。中華クラゲとそうめんを食べると、つるつる、こりこりで食感がいい。その10は、何か最後にということで、『そうめんは流しても人生は流されないようにすべし』と考えました。
 「ソーメン二郎」はどんな活動をしているのでしょうか。「そうめん業界のことをSPA記者に話したら、面白いということで、ウェブの記事になりました。名前が植田鉄也では面白くない。すきやばし次郎ではなくて、ラーメン次郎でもなく、ソーメン二郎の名にしました。記事には応援コメントがたくさんあり、その日の最も読まれた記事になりました。そうめんは他の麺よりも格下扱いされて、外食文化もない。しかし、コミュニケーションツールであり、人と人との間にそうめんがある。それを伝えるため、ブログとツイッターを始めました。そうめん業界は組合文化で、そうめんを納品すればお金が入ってくるということで、宣伝する必要がなかった。業界で宣伝する人がいなかったのです。そうめんのことをツイートしたら、4万のいいね!があったこともあります。350ぐらいのコメントの全てに返事を書きました。そうめんに興味を持ってくれているのだなと思いました。活動を始めて4年になります。ラジオの放送中に1000件ぐらいオーダーが入ったことがあります。TOKYO FMの高橋みなみさんの番組では、6000件のオーダーがあり、社長から「パートの人を増やしました」と電話がありました。東急ハンズでバイヤーに買い取ってもらい、41店舗で販売したこともありました。ほとんど売れました。そうめん専門店が東中野にあり、メニューは900もあります。そうめんを年中食べているのは沖縄県です。空港でそうめんチャンプルーが売っています。沖縄は島原そうめんです。ニラ、ツナ缶とセットで買います。関西では豚汁や味噌汁に入れるというのがあります。全国でどうすれば年中食べてもらうことができるか。その方法を考えなければなりません。そうめんにだし粉をかけて素揚げするとか、オクラなどのねばねば系で食べるのも美味しい」
 ここで、参加者からの質問に答えました。何年もかけたそうめんについての質問に対しては、「そうめんは、梅雨の時期に蔵に寝かせて熟成させます。1回、2回熟成させたものを『ひねもの』と言います。3回を超えると『おおひね』と言います。こしが強いのが特徴です。昔は小麦の質が悪く、こしがなかなか出なかったので、熟成させていたのです。今は『ひねもの』と言ってすぐに分かる人はなかなかいないですね」
 この後、2種類のそうめんの試食をしました。一つは機械麺、もう一つは手延べ麺です。どちらと知らせずに試食してもらいました。「どちらが美味しかったですか」と問うと、大多数が手延べ麺に軍配を上げました。腰の強さがかなり違います。
 最後に、ソーメン二郎さんは「業界初のそうめんサミットが昨年初めて小豆島で開かれ、ライバルの産地が一堂に集まりました。業界では、ソーメン二郎が旗振り役だと見てもらえるようになりました。奈良県の取り組みとして、文化庁の日本遺産に三輪そうめんを申請しています。これがぜひ認められてほしい。外国人にそうめんを食べてもらえる店もできてほしい。香川県のうどんは全国に進出しました。そうめんも、そういうふうに変化しないとだめだと思っています。そうめんブームを起こしたい」とまとめました。
ソーメン二郎さん「そうめん道」ブログ
http://somendo.blogspot.com



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