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記者報告会「立憲民主党は政権与党になりえるか~結党の舞台裏と今後の展開」

開催日:4月10日(火)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:社会・経済

記者報告会「立憲民主党は政権与党になりえるか~結党の舞台裏と今後の展開」が10日、毎日メディアカフェで開かれました。
 昨年10月の衆院選。立憲民主党は結党からわずか20日後の投開票で躍進を果たしました。「救命ボート」のつもりでこしらえた政党が野党第1党となったのは、当事者にとっても予想外のことでした。毎日新聞取材班が結党の舞台裏と選挙戦を描いた『枝野幸男の真価』が3月22日、毎日新聞出版から発売されました。過去四半世紀の野党再編史の中での立憲民主党の位置づけや、今後に待ち受ける課題も描いています。この記者報告会はこの本の出版を記念して開催されました。
 登壇したのは、取材班の尾中香尚里記者(社会部編集委員)と田中成之記者(政治部デスク)です。はじめに、尾中記者が話しました。「取材班のメンバーは尾中、田中と、影山哲也記者の3人です。希望の党の結党と失速、立憲民主党の大躍進と、1カ月の間に起こったこと、枝野氏の歩み、野党再編の歴史について本にまとめました。政治を初めて知った人にも読める内容にしました。私は長く政治部で野党を取材してきました。枝野さんと同世代で、新人議員だった時代から追いかけてきました。旧民主党の結党、自由党との合併などを取材してきました。田中記者は岡田克也代表のころの野党担当で、民主党政権の樹立を見届けました。影山記者は枝野官房長官の番記者で、東日本大震災のときは、枝野記者会見を担当していました。3代で四半世紀の変遷を見てきたと思います。 影山記者は政局取材で本日は来られません。本日は立憲民主党の結党の意義付け、展望について話したいと思います」
 「枝野さんが昨年10月2日結党宣言をしました。私は10月から社会部の都内版デスクになりました。最初のニュースが武蔵野市長選でした。菅直人元首相の地元です。野党共闘の候補は不利だとされていましたが、勝利しました。読みを外したと思いました。リベラル派が排除されるという話のあったころで、野党共闘は勝てないと見ていましたが、有権者には違う空気があるのかと思いました。翌日の朝刊を見たら、『枝野氏ら新党結成へ』という記事が載っていました。影山記者の特ダネです。まだ希望の党は勢いを持っており、失速する状況は見えなかった。枝野さんたちはつぶれてしまうのではないかと思いました。しかし、選挙情勢分析では、競り合いで負けそうだという候補が勝つかもしれない、東京では立憲民主党が勝つのではないかということでした。立憲民主党は結局、4小選挙区を取りました。永田町を見ているだけでは説明できない。永田町の政治家から聞いても分からないと感じました。枝野さんの街頭演説にたくさんの人が集まる。枝野さんを知っている我々には信じられない思いでした。8月の街頭演説会では100人ぐらいが聴いているだけでした。しゃべっていることはそのころと変わらないのに、ネットでは演説に感動したという声が出たり、エダノンというあだ名までつく。どうしてそうなったのか、解明されたわけではないのですが、新聞の紙面に残したいと思いました」
 そこで3記者が書いたのが毎日新聞のルポ記事「ストーリー」。「目指した議席は『20』――野党第1党 枝野氏の戦い」でした。「ストーリーは1面記事のほかに1ページを使う、ほかの全国紙にはない毎日新聞の特徴ある記事です。3人で取材班を組み、枝野さんにインタビューしたり、周辺取材をもとに書きました。しかし、取材した内容を書ききれない。せっかくだから、今後の展望まで書き込みたい、枝野さんの人柄も書きたいと、本を作ることを考えました。一方、毎日新聞出版でも枝野さんの本を作りたいという企画があり、この本ができることになりました」
 続いて、田中記者は昨年9月から10月にかけての、立憲民主党結党の経緯と投開票日までの動きを、実際の毎日新聞紙面を見せながら説明しました。小池百合子氏の「希望の党」結成では、2面の政治面で「小池氏参入衝撃」の見出しが使われています。9月27日の毎日新聞の1面トップ記事の見出しは「小池新党 維新と選挙協力」。同じ日の日経新聞朝刊に「希望と民進合流へ」という特ダネ記事が掲載されます。「うちは2面で『前原氏、自由と合流提案へ』と外しているわけです。リアルタイムで何が起きているかを必死に取材しているのですが、追いつけないことがよくあります。毎朝よその新聞を開くのが怖い、これが新聞記者の偽らざる心境です」。前原氏が希望と合流を提案した両院議員総会については、「新聞には降版延長というのがあり、午後1時にすぐに提案したら、見出しを過去形に変えるように待っていましたが、なかなか提案が始まらない。何をしていたかというと、引退議員の挨拶と花束贈呈です。それが40~50分続きました」と話し、会場から笑いが出ました。立憲民主党の党名は当初、「立憲民主」「民主」「新民主」の3候補がありました。「新が付く政党は長続きしないという定説があります。民主だと、ネットで検索したときに民主党政権時代の悪いイメージのニュースばかり出てくる。それで、立憲民主党になりました」。この後、立憲民主党結党記者会見、小池氏の「排除」発言による希望の党の失速、立憲民主党の選挙での躍進の経過が記事を通して解説されました。
 次に、尾中記者が1990年代からの野党の再編の歴史を概説しました。「リクルート事件など、政治とカネが問題になり、政治を変えようという機運が出ました。ところが、それは選挙区改正に収れんしてしまった。小選挙区制の導入による2大政党制です。本来、自民党政治の改革だったはずなのに、野党が一つの勢力になれ、野党に変われという話に転換したのです」。枝野氏については、「枝野さんは政治家の家系ではない。1976年のロッキード事件について、『こんなにお金を集めないと総理大臣になれないのはおかしい』と思ったそうです。新しい政治の形を追求しようとした人で、党派性はない。右でも左でもなく前へという人です。リベラルと言われるようになったのは、薬害エイズ問題への取り組みの時です。菅元首相(当時厚生大臣)とのきずなが生まれ、政治権力を市民のために使うことができることを知ったといいます」と紹介しました。
 最後に、野党連携の展望について、田中記者は「来年の参院選では、民進・希望新党と立憲民主党が独立したまま、選挙に臨むでしょう。立憲民主党が政権を取るには、何が必要か。安倍政権を考えると分かりやすい。右派の10%は安倍さんが何をしても安倍支持は変わりません。それが安倍政権を安定させている。立憲民主党を支持する人は、1回失敗したらだめということではなく、政局的、政策的にぶれたとしても見守ることが必要です。そうしないと野党第1党が育たないと思います」と話しました。
 尾中記者も「野党の支持者は潔癖すぎることころがある。自分の希望する政治行動を取らないと、支持しなくなるという人がいる。京都知事選で立憲民主党が与野党相乗りしたことに不満を持った人がいます。しかし、小さなところは目をつぶる、大きなところで同じところを向いていたら、我慢する、こらえてあげるのは政党、政治家を育てるうえで必要だと思います」と同意しました。
 この後、質疑応答があり、「政治家と記者の立ち位置、距離感」についての質問には、田中記者は「取材で意識し続けるところです。脳みその中にファイアーウオールを作っていて、あまり近づかないようにする。与野党に担当がいるので、毎日新聞の報道としては、バランスがとれていると思います」、尾中記者は「枝野さんとカラオケに行ったり、飲みにいったこともありますが、本人にとって都合の悪い部分を書いたこともある。『55年体制』のころには、プレーヤーになる記者もいましたが、今はそうではない。政治家と対峙しなければならないこともあります。読者に伝えることを忘れないということに尽きると思います」と答えました。



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毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

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