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もったいないばあさんインドを行く~読み聞かせで環境衛生改善を~

開催日:3月29日(木)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

絵本作家、真珠まりこさんの絵本「もったいないばあさん」(講談社)がインドで出版されたのを記念したトークイベントが3月29日、千代田区一ツ橋の毎日ホールで開かれました。
 ごみの不法投棄など環境問題が深刻化しているインドで、「もったいない精神」を絵本を通じて伝えようという同社のプロジェクトで、1月にインド版「Mottainai Grandma」が出版されました。国際協力機構(JICA)の貧困層(BOP)ビジネス支援事業にも採択され、真珠さんは1月から2月にかけてインドを訪れ、子どもたちに読み聞かせを行いました。
 トークイベントにはプロジェクトを企画した講談社海外事業戦略部の古賀義章担当部長やJICA民間連携事業部の久保英士連携推進課長も登壇しました。
 冒頭、インド大使館のムアンプイ・サイオイ参事官が「リデュース、リユース、リサイクルの3Rに加え、(地球資源への)敬意(リスペクト)の4Rを含んだ日本の〝もったいない〟という概念に魅了された。幼いころからエコに親しむライフスタイルを啓発する今回の読み聞かせの試みはとても重要」と評価しました。
 さらにインドでモディ首相が陣頭に立って進めている環境改善政策「クリーンインディア」と「もったいない精神」は合致すると述べ、インドは、2020年までに175ギガワットの電力を再生エネルギーで産み出し、うち100ギガワットを太陽光でまかなう計画で、地球温暖化防止を進めるパリ協定推進に向け積極的であることを紹介しました。
 続いて講談社の古賀義章さんがプロジェクトの概要を説明しました。インドでは経済成長が著しい一方、生み出されるごみは年間1億トンに達し、うち40%が放置され、さらに6億人分のトイレが不足するなど環境衛生が悪化。首都デリーにはごみの山がいくつもあり、中には高さがビル10階分に相当するものもあるそうです。
 「クリーンインディア」を進めるモディ首相も人々の意識改革が重要と考えており、古賀さんは「日本として何かできないか」と考えたのがきっかけ、と語りました。
 今回のインド版「もったいないばあさん」は、公用語のヒンディー語と英語を併記してインド最大規模の出版社「ナショナル・ブック・トラスト」から出版され、ごみ問題や衛生問題を楽しく学べます。今後もウルドゥー語やベンガル語版など11言語でも出版する予定です。
 また、インドでは改造トラックによる子どもたちへの読み聞かせキャラバンも行いました。
 現地のNPOなどと連携しながら実施し、最初に絵本を翻訳した編集者で作家のバーシャ・ダス女史と真珠さんが読み聞かせしをしました。子どもたちからは「絵がきれい」「ユーモアがある」と好評で、「こどもだけでなく、親もためになる」という声も聞かれたといいます。「今後は現地に進出している日本企業と連携することによって持続可能なビジネスにしながら、2030年までに4000人の子どもに読み聞かせを実施し、1000万人に本を届けたい」と古賀さんは語りました。
 続いてこの事業を支援したJICAの久保英士さんは日本の民間企業の活力を生かした途上国支援のあり方と貧困層(BOP=ベース・オブ・ピラミッド)ビジネスの考えを説明しました。
 「年間所得1000ドル以下の貧困層は世界の7割、40億人が所得分布を示す三角形の底辺にいるが、単に彼らを消費者としてモノを売るだけではなく、将来は生産者として生産活動に何らかの関与をさせ、所得を向上させるによって、将来は巨大なビジネスマーケットに成長することが期待される」と久保さんは説明しました。
 そして日本の民間企業の活力を生かした貧困層ビジネスの例として、今回の講談社のインド・プロジェクトのほか、味の素がガーナで現地の乳幼児に不足しがちなビタミンやミネラルを補った低価格の離乳食のおかゆを2万人以上提供している例などを紹介しました。
 真珠さんはまず、もったいないばあさんの読み聞かせ(日本語)をビデオで紹介しました。ごはん粒を残したり、蛇口の水を出しっぱなしにすると、13年間続いた毎日新聞の連載(3月28日終了)でもおなじみの、眼鏡をかけ、モデルとした観音さんのように半眼のもったいないばあさんが登場するストーリー。
 もともとは「現在19歳の真珠さんの息子さんが4歳のとき、『もったいない』ってどういう意味なのと聞かれたのにうまく答えられなかったのが、絵本を書くきっかけ」だそうです。
 ユネスコから写真やデータの提供を受けて「もったいないばあさん」のシリーズの「考えよう世界のこと」では、気候変動や格差など地球上の課題を10に分けて取り上げたほか、「生き物がきえる」では絶滅危惧種などの問題をテーマに扱っています。国連大学で原画展を開いたり、各地のユネスコ支部でワールドレポート展を開くなど活動は広がってきました。
 真珠さんはノーベル平和賞を受賞し、MOTTAINAIキャンペーンを毎日新聞とともに提唱したケニアの故ワンガリ・マータイさんとは4回お会いしたそうです。
特に4番目のリスペクトを重視するマータイさんに真珠さんは「考えてきたこととまったく同じだ」と感じたそうです。
 〝もったいない〟は「すべてのものには命があり、つながっている」「自分さえ良ければという考えを捨てて、分け合いを大切にする」という仏教的な思想を含んでおり、「民族や宗教が違っても、お互いをリスペクトすることが世界の平和に通じるのではないか」。真珠さんはそう考えます。
 真珠さんはこのあと、2月までインドを訪れ子どもたちと触れ合った体験や「神の川」と呼ばれる一方、廃棄物による汚染が問題となっているガンジス川沿いを上流から約2500キロを船や電車、飛行機を乗り継いで河口まで見た様子をスライドで説明しました。
 スラム街に住む女の子は、もったいないばあさんのすむ小さな家を工作してくれたそうです。ある中学校では小学生を含む200人に読み聞かせをすると、ゲラゲラと笑い声が起きたそうです。
 古賀さんによると、インドの絵本は文字数が多くて絵が少なく、日本の絵本は絵がきれいなところも評判が良かった理由だそうです。
 川にはどんな生き物がいるのか知りたいと思った真珠さんは現地で水族館を探しますが、ようやく見つかった水族館も「説明のパンフレットもなく、専門知識をもった職員がいるのか」と疑問をもった真珠さん。「神聖な川にごみを捨てるのも、どんな生き物がすんでいるか、そしてどのように人々とつながっているかを知らないからではないか」と考えます。
 旅を終えた真珠さんは「大好きなインドの環境を守るため、この絵本が役に立てば」と語りました。



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