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サンゴ礁を知ろう・守ろう!サンゴ礁ゲーム体験

開催日:3月5日(月)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:国際サンゴ礁年2018

「サンゴ礁を知ろう・守ろう!サンゴ礁ゲーム体験」が3月5日、毎日メディアカフェで開かれました。
 2018年は国際サンゴ礁年、そして3月5日は「サンゴの日」(35=さんご)。NPO法人海の自然史研究所とコーラル・ネットワークが企画した、国際サンゴ礁年記念イベントです。
熱帯、亜熱帯の海に広がるサンゴ礁は生物多様性に富んでいて、「海の熱帯雨林」とも言われます。漁業や観光などの経済的価値、防波堤としての機能を果たす防災的価値もあります。ところが、サンゴ礁はいま、地球温暖化や陸域からの土砂流入などにより消滅の危機にさらされています。 
 はじめに、NPO法人海の自然史研究所の今宮則子代表理事が「サンゴ礁、環境のことを若い人に伝えるにはどうすればよいか。長いスパンで考えなければならないので、ゲームにしました。ゲームは約10年前からありますが、バージョンアップしています。トヨタ環境活動助成プログラムでこれから2年間、普及に取り組みます。指導者の育成もしています」と挨拶しました。
ゲームの名前は「サンゴのテリトリーウォーズ」。「小学校5年生ぐらいから中学生にかけての年齢層がターゲットになります。テリトリーは縄張り争い、陣地争いです。本当に縄張り争いをしているのでしょうか?」
今宮さんは以下のことについて、参加者同士が話し合う時間を設けました。
1 サンゴと聞いて、どんなことを思い浮かべますか。
2 サンゴのありそうな海はどんな海でしょうか。
3 サンゴの海にいる生き物で、思いつくものはありますか。
4 サンゴ礁は生き物でしょうか。生き物なら動物ですか、植物ですか。
5 サンゴ礁について、聞いたことのあるニュースはありますか。
これらについて、数人のグループごとに話し合いました。数分後、どんな話題が出たかを各グループ1人ずつが話しました。「昨年、恩納村で潜りました。一昨年は水温が高く、白化が起こったが、水温が下がったら褐虫藻が戻ったと聞きました」「沖縄でサンゴを拾ってきたら、テグス(釣り糸)が入り込んでいて、テグスを巻き込みながら成長していたことを知り、悲しい気持ちになりました」「千葉でサンゴやチョウチョウウオなどが見られました。関東でサンゴが見られて驚きました」との報告がありました。
 続いて、今宮さんはサンゴ礁を映したビデオを映しながら説明しました。「サンゴは海中を漂い、底に定着します。枝のようなサンゴの場合、1年間に5cmから10cmほど成長します。成長するときは、クローンで増えます。浅い海にすみ、光を浴びて大きくなります。そこをすみかにする生き物がいます。とても豊かな海になります。ジンベエザメのような大きな魚もいます。サンゴは動物で、骨格があります。カルシウムの部分が成長して広がっていきます。サンゴの中には褐虫藻という植物がいて、褐虫藻からの栄養が98%を占めます。光がないと光合成ができないので、光が当たるところにいます。サンゴの色は褐虫藻の色です。緑色だったり、茶色がかった色になったりします。サンゴは食べ物にもなります。チョウチョウウオはサンゴのポリプをついばみます。夜になると、サンゴはポリプを広げて、小さな生き物を捕らえて食べます。夜はアクティブです。隣のサンゴとぶつかると、けんかになります。スイーパー触手を出して攻撃します。オニヒトデはサンゴに覆い被さり、食べてしまいます。サンゴを守ろうとオニヒトデを攻撃するカニもいます。サンゴ礁のかけらが打ち寄せられたところには、サンゴ礁の島ができます。島には海鳥が運ぶ植物のタネから、植物が生えます」
 いよいよゲームの開始。テーブルにプロセスシートが置かれます。シートは岩礁と砂地に分かれています。ミドリイシ、ハマサンゴ、コモンサンゴ、キクメイシの4種類のサンゴの写真カードがあり、それぞれのサンゴを1人が担当します。まず、1枚のサンゴカードを置きます(着底させる)。この後、別の1人が25枚のトピックカードを順にめくっていきます。カードにはさまざまなトピックが書かれています。トピックが「成長」だと、ミドリイシは3マス、ハマサンゴは1マス広げることができ、そこにサンゴカードを置いていきます。一方、減らすトピックもあります。「オニヒトデ大発生」はミドリイシ半減、ハマサンゴ1マス減る。「台風」はミドリイシ2マス減る、ハマサンゴは1マス減る。「シロレイシガイダマシ(サンゴを食べる巻き貝)発生」はミドリイシだけ2マス減り、ほかは変化なし。「赤土(3日間の大雨による赤土流れ込み)」でミドリイシは2マス減るといった具合です。最大のトピックは「海水温30℃が30日続く」。ミドリイシは1つを残して全滅、ハマサンゴは半減します。トピックカード25枚をめくった時点で、ゲームは終了。トピックカードの出方によって、サンゴ礁がどの程度広がるかに、大きな違いが出ます。あるグループでは、25枚目に「海水温30℃が30日続く」(白化を引き起こす)が出て、ほとんどサンゴがなくなりました。
通常はサンゴ礁ゲーム「サンゴのテリトリーウォーズ」は以下のような手順で進められます。
セッション1 サンゴ礁の基本を知る
セッション2 シミュレーションゲームでサンゴ礁をつくる
セッション3 ゲームの結果を考察する
セッション4 もう一度シミュレーションゲームをする
セッション5 アクティビティを振り返り、実際のサンゴ礁について考える
テリトリーウォーズから学ぶこと
今宮さんはカードゲームを通じて知ってほしいこととして、3点を挙げました。
1 サンゴの種類について
サンゴにはたくさんの主があり、種類によって生息に適した場所や成長のスピード、環境負荷への耐性が異なることを知る。
2 自分たちとサンゴとの関わりについて
自分たちがサンゴに与えている影響とその度合いについて知り、どうすれば健全なサンゴ礁が育つか、自分たちにできることは何かを考える。
3 サンゴ礁の未来について
ダメージを受けたサンゴ礁でも、サンゴの育つ環境が整えばまた復活できること、それには自分たちの暮らし方などが大きく影響することを知る。
ゲーム終了後、コーラル・ネットワークの宮本育昌事務局長がサンゴ礁保全の取り組みについて語りました。コーラル・ネットワークはサンゴ礁の健康診断「リーフチェック」などの活動をしている団体です。宮本さんはサンゴ礁の現状について、次のように語りました。「サンゴ礁には人間の活動による負荷がかかっています。漁業、赤土流出、開発による直接的破壊、水質汚染、気候変動などです。世界規模の白化が1998年から起こるようになり、2016年は第3回世界規模のサンゴ白化と言われました。14年からハワイなどで白化が始まり、15年に台湾、フロリダ、カリブ海などに広がり、16年は日本でも白化が起こりました。日本では5月から始まり7、8月がピークでした。環境省の調査では、石西礁湖海域(石垣島と西表島の間)では、サンゴの約9割に白化が見られました」
サンゴ礁保全の取り組みについては、サステナブルオーシャンイニシャティブ、サンゴ礁生態系保全行動計画2016-2020などを紹介した後、国際サンゴ礁年2018について話しました。今年は1997年、2008年に続く3回目の国際サンゴ礁年です。「サンゴ礁やサンゴ礁保全についての普及啓発、一人ひとりの行動の促進を掲げています。日本では、公式facebookがあり、イベントを登録しています。アンバサダー(大使)は、さかなクン。オフィシャルサポーター制度があり、企業がサポーターになっています(注:毎日メディアカフェを運営する毎日新聞社・イーソリューション・プレシーズの3社連合もサポーターとして登録しています)。サンゴ礁のことを知らない人が多い。見えないもの、知らないものには親近感がわかないので、知ってもらい、一緒に楽しむことを目指します。サンゴのデータを提供しようということで、海でサンゴの写真を撮って送ることもしてみてください。コーラル・ネットワークのリーフチェックは年1回、同じ場所で調査します。全国約20カ所で実施しています。西伊豆・田子でもサンゴ群集があります」
 宮本さんは「都会でできること」を強調しました。「地球温暖化を抑えるためには、環境省の提唱するクールチョイス(賢い選択)があります。電力が自由化されました。再生可能エネルギーによる電力を売る会社から電力を買うことが可能です。お金のある人はサステナブルな事業をする企業に投資したり、ゼロエネルギー住宅を建てることができます。さらに、ふるさと納税でサンゴ礁保全活動を支援することができます」
「サンゴ礁保全は国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成にもつながります」と宮本さんは指摘しました。サンゴ礁保全のための持続可能な漁業は食料を守ることに、赤土流出防止は農地を守ることにつながります。水質保全は健康、水を守ること、気候変動への対応はそのものがSDGsの目標の一つです。「サンゴ礁保全は、東京の人たちともつながっていると思います」
 この後、参加者と質疑応答、意見交換がありました。
NPO法人海の自然史研究所
http://www.marinelearning.org/
コーラル・ネットワーク
http://www.coralnetwork.jp/
国際サンゴ礁年2018 facebook
https://www.facebook.com/IYOR2018JP/

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毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトや毎日スポニチTAP-Iなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

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