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味の素・花王の協働アクションから生まれた新しい環境啓発活動

開催日:2月6日(火)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

 


毎日メディアカフェのCSRセミナー「味の素・花王の協働アクションから生まれた新しい環境啓発活動」が2月6日、開催されました。
 味の素株式会社と花王株式会社は2011年に「食とくらしのサステナブル・ライフスタイル研究会」に設立し、16年からは川崎市で親子向けプログラム「夏休みチャレンジ」に取り組んでいます。味の素のグローバルコミュニケーション部CSRグループマネージャーの坂本眞紀さんと、花王株式会社サステナビリティ推進部マネジャーの井上紀子さんが登壇しました。
 はじめに、井上さんが研究会について話しました。研究会は味の素、花王と、CSR・環境コンサルティングの株式会社イースクエアが2011年に設立しました。井上さんは「生活者の意識や実態の調査や研究、生活者と共に考える場の提供や情報発信を目的に活動しています。両者とも家庭で使ってもらう商品を提供しています。生活者の環境意識を高めていただくことで、環境配慮した製品になっていくと思います」と設立の趣旨を話しました。研究会は12年、「エコプロダクツ2012」でフォーラム開催、13年に生活者ダイアログを実施した後、「場をつくるだけではなく、生活者の意識を深掘りしたい」と、2014年から「エコ家事レシピ」実践トライアル調査~モニター調査とワークショップ~を始めました。
 2014年に花王・生活者研究センターが実施した「生活者ベンチマーク調査」では、「あなたは普段の生活の中で、環境問題(エコ)に関心がありますか」の問いに、既婚女性は「関心あり」2割、「やや関心あり」6割、「あまり関心がない」2割の割合になりました。最も多い「やや関心あり」層は、こまめに電気を消す、ごみの分別といったことは80%以上が心がけていますが、残り湯を洗濯に使う、生ごみを減らすといった家事まわりエコ行動の実施率が低いことが分かりました。そこで、「やや関心あり」層の、家事まわりエコ行動(「エコ家事」)推進策を考える――を研究目標に定めました。
 聞き取り調査では、環境への関心の低い人からは「100年かかって環境を壊してきたのだから、自分ができることは少ない」「エコロジーというとでかいことに思える」、環境への関心の高い人は「環境と日々の自分の暮らしがつながっていると感じており、無理なくできることがあるなら貢献したい」という声がありました。「研究目標をかみくだいて言うと、自分や家族にとって良いことだ  と気づいていただく、生活者をその気にさせて、自ら考えてもらえるようになるきっかけになることを、ターゲットに合わせて、提供・提案するということです」
 「やや関心あり」層の生活者が暮らしにエコ行動を取り入れる「きっかけ」と「ハードル」を探ることを調査目的に、調査を始めました。「きっかけ」になりそうな情報とは、環境意識のボトムアップ、つながりを伝えるために、世界の状況も少し紹介する▽エコ家事が自分や家族にとって良いことだと伝えるために、お得情報も盛り込む▽具体的なエコ家事ノウハウを伝えるために、エコ家事レシピを提供するといったことです。
専業主婦(小学生の子供あり)、有職主婦(小学生の子供あり)、30代新婚主婦、20代新婚主婦の各6人、計24人を対象に、グループインタビューをして、エコ家事レシピを説明し、2週間実践してもらいました。エコ家事レシピは、世界や日本の水事情の説明から始まり、排水口から油を流さない、節水の工夫をすると水道料はこうなるといった22項目のレシピです。その結果、分かったことは、属性によるエコ行動への関心の違いでした。「エコ行動実践は、節約意識からくるものと環境意識からくるものがある。それぞれ日常生活の切迫度、子どもの有無が意識の強さに影響する2大要因になっている。それらの行動の全体レベル・程度が、家事の習熟度によって左右される構造がみられた」というのが調査結果の概要です。
 企業からのエコ情報の拡散は、難しい問題があります。「自分の興味ある情報しか取りにいかないネット・ネイティブ世代」「企業からの情報発信には接触していない、あるいは、少し疑っている」「エコという言葉から、節約・ケチを連想して、あまりポジティブな印象を持っていない」などです。「やや関心あり」層の生活者には、企業からの「真正面からのエコ情報」の発信・啓発では、届きにくいので、エコが自分にとって価値のある家事スタイル、ライフスタイルだということを伝えて、興味を持ってもらうことが重要だということになります。「エコが続かない」理由は、わざわざやるのは面倒くさい▽不衛生な気がする▽家族が協力してくれない▽あまりケチケチしないで、心の余裕を持って暮らしたい▽何のためにやるのかわからない――などがあります。そこで、頑張りを褒める、評価してあげる▽ケチケチではない、心豊かなライフスタイルを提示する▽何のために、をきちんと伝えるといったことが必要です。
 井上さんは「ワークショップで、ご飯は食べられる分だけ作りましょうと言っていました。すると、20代新婚主婦に言われました。でも、夫に『おかわり!』って言われた時に、おかわりが無い、というのは悲しい。心にゆとりを持って生活したいんですという言葉です。おっしゃる通りです。これをやるなと言ってしまうと、みんな我慢をする、やらないになるということがよく分かりました。多めに作っても大丈夫、次の日にアレンジして新しい料理のようにして食べられたらいいねと言わなければならないことが分かりました」と話しました。
 調査結果から明らかになった家事まわりエコ行動促進策に必要な要件は、「自分や家族にとっても、価値のある家事スタイル、ライフスタイルとして、前向きな興味を持てる。前向きになれる価値とは、家族のためにする、家族と一緒にできる、暮らしている地域が良くなる、楽しく心地よい、自分が認められる、感謝されるということ。自分や家族、暮らしている地域で、自分が取り組んだ効果や変化を実感できる。企業だけでなく、NPOや自治体等を巻き込んで、企業目線ではなく、共通の価値観であることを伝える」ということでした。
 この後、「夏休みチャレンジ」について、坂本さんが報告しました。それまでの調査結果からどこで誰と具体的なアクションを始めるのか。「味の素、花王はいずれも川崎市に事業所、工場を持っていることから、川崎市環境局に声をかけました。対象は、子どもがやるならやるという傾向が強いことから、子どもを経由して、今の大人も変えていきたいと、 小学5年生と保護者をターゲットにしました。2030年には大人になり、主導権を取っている世代です。プログラムは、楽しく、体験、共有は必須条件で、その活動で褒められることも大切だと考えました。複数回参加してもらって、習慣づけさせたい。肝だと思うことは、つながりを伝えたいということでした」
 タイトルは「食とくらしがつくる地球の未来 みんなで一緒に考えよう~夏休みチャレンジ~」です。「身近な食とくらしが地球・未来につながっている、環境教育ではなく、チャレンジだということ、単なる工場見学ではなくて、楽しく体験できる工場探検にすること、チャレンジに参加して頑張って発表したことを褒める、表彰するということを重視しました。プログラムの目的は、生活者をその気にさせて、自ら考えてもらえるきっかけになることを、ターゲットに合わせて、提供・提案することです。未来を担う子どもたちが、 毎日の暮らしと環境課題とのつながりを理解し、家族や地域とともに環境を考えた選択と行動ができるようになることを目指しました」
 「夏休みチャレンジ2017」の場合、3社と川崎市が共催、NPOや学校関係者の協力を得ながら実施しました。7月22日のキックオフデーは自己紹介と講義、ワークショップ、8月9日の「ワクワク工場探検」は味の素川崎工場で、「ほんだし」の生産工程の見学、排水処理の仕組みと凝集沈殿の実験と環境施設見学などをしました。「エコうまランチ」の後、味の素社員が食器の洗い方のレクチャーをしました。午後は花王川崎工場に移り、製品や容器のエコな工夫を実感したり、洗剤の実験をしました。8月26日の最終日は、エコな工夫をしてカレーを作ることに挑戦した後、グループワーク自分の家から川崎市、日本、世界へのつながりを学び、修了式で子どもたち、保護者が発表しました。一人ひとりの頑張りに対して、サポーターからコメントしました。
 参加者の感想は、「エコが自分の身近な暮らしの中にあるちょっとした小さなことの  積み重ねであることを知り、自分でできることはやっていこうという意識を持つことができたと思います」(子どもの作文)、「すべてはつながっていることや小さなことの積み重ねが、結果大きなことになるということを理解した」(親のアンケート回答)などが寄せられました。
動画をWebで公開するなど情報発信に努めました。「夏休みチャレンジ」はNPO法人キッズデザイン協議会の第11回キッズデザイン賞「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」を受賞しました。
 坂本さんは「この活動の肝は地域密着、楽しい、つながりを感じていただくことです。特別なことではなく、工場見学、出前授業をうまくつなげるだけで、多くの企業ができることだと思います。拡散希望です(笑い)」と締めくくりました。
この後、質疑応答、意見交換がありました。両社の協働について、高く評価する声が相次ぎました。協働の意義についての質問に、坂本さんは「2社の事業領域をかけ合わせると、毎日の生活の幅広い領域をカバーできます。家庭で調理するときは食材だけの話ではなく、食器を洗うなどもあります。花王さんと一緒にやると幅広い話ができるということに気づきました」と答えました。

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