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「腸内フローラ」って知ってる?~腸内フローラの基本から最新の情報まで~

開催日:1月25日(木)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

毎日メディアカフェのセミナー「腸内フローラって知ってる?~腸内フローラの基本から最新の情報まで~」が1月25日に開催されました。


 私たちのおなかの中には、約1000種類、100兆個もの多種多様な微生物がすんでおり、叢(くさむら)のようにグループを形成していることから、「腸内フローラ(細菌叢)」と呼ばれています。近年、その解析技術の大きな進歩により、善玉菌・悪玉菌だけでは語れない腸内フローラの複雑な世界や、私たちの心身の健康との関わりが、少しずつ明らかになってきています。
 このセミナーは腸内フローラの正しい情報を知ってもらいたいと、アサヒグループホールディングスが企画しました。講師は同社グループR&D総務部技術情報室技術広報チーム担当副部長の中村健二さんです。HPや広報誌を担当しています。
 中村さんはまず「『アサヒ』と聞くと、ビールの会社がなぜ腸内フローラを研究しているのかと疑問を持たれるかもしれません」と前置きして、「カルピス株式会社の研究を引き継いでいます。1919年にカルピスを発売してから、腸内フローラと健康との関係を研究してきました。カルピス社がアサヒグループに加わったことにより、現在はアサヒグループホールディングスで腸内フローラの研究を続けています」と話しました。
 腸内フローラとはそもそも何なのでしょうか。それを説明する動画を映しました。「腸内フローラはヒトと共に生きる菌で、腸内に100兆個、合計重量1.5kgの菌がいます。ヒトと共生関係にあります。善玉菌と悪玉菌のイメージがありますが、実はバラエティ豊かで、病気の人は菌の種類が減るなど健康に関連していることが分かってきました。腸内フローラの研究は疾患予防につながると期待されています」といった内容です。
腸内フローラをイメージしてもらおうと、表面にさまざまな菌を描いた1.5kgのボールを用意して、参加者にその重さを確かめてもらいました。
 中村さんは「腸に100兆個、口内に1兆個、皮膚には100億個の菌があると言われます。皮膚の菌は皮膚から出る脂肪をエサにして弱酸性の皮脂をつくり、病原体が付着するのを防ぐという役割があります。腸内フローラは体内に病原菌が入るのを防いだり、消化・吸収を助けたりしています。腸の内壁は約30平方mあり、約1000種類の菌がいます。フローラというのはお花畑のことで、菌が群がって生息している様子からそう呼ばれます。胎児はお母さんのおなかの中では無菌状態で、生まれてくるときに菌を取り込みます。離乳食を終えたら大人とあまり違わない状態になります。ヒト以外の生き物にもいます。競走馬は腸内フローラの状態で成績が変わると言われます。ハエから腸内フローラを取り除くと死んでしまうという研究もあります」と説明しました。
 ここでいったん質問を受けました。「菌の寿命は」の質問には、「腸内で死ぬ菌もありますが、多くは排泄により体外に出ます」、「人によって菌のバランスは違うのか」の問いには、「違います。生活習慣が影響していると思います。特定の集団ごとに特徴が違うことが分かっています」と答えました。
続いて、腸内フローラの働きです。「ビタミン、必須アミノ酸、酢酸、脂肪酸などを作ります。体に悪い物質を作り出す菌もあります。体の仕組みを介して全身に働きかけます。免疫細胞の約7割が腸にあり、外敵が来たら全身の免疫細胞に信号を伝えます。脳腸相関という言葉があります。腸は『第2の脳』とも呼ばれます。腸の壁には神経が張り巡らされていて、神経を介して脳に信号を送っています。緊張するとおなかが痛くなる、腐ったものを食べると吐き出すといったことが脳腸相関を示しています。菌たちは複雑に関連しあっていて、そのネットワークが体に影響を与えています。腸内フローラの状態が悪いと、肌荒れ、便秘になったり、糖尿病やがんなどのさまざまな病気になる可能性があります」
 研究の進展により、腸内フローラの新常識が生まれてきました。「悪玉菌と言われていた菌がなければネットワークが成り立たないということが分かってきました。かつて悪玉菌と思われていたけれど、実はよい働きをする菌がいる、悪玉菌がいることで善玉菌の働きが活性化するといったことも明らかになりました。腸内フローラの多様性が低い人は肥満やアレルギーなどになりやすい。新常識ができたのは、これまでは腸内菌のうち調べられていたのはごく一部でしたが、現在は遺伝子レベルで網羅的な解析が可能になり、全体像を把握できるようになったからです。適度な多様性が重要で、ある程度の多様性を維持しているというのが最も健康に良いと考えられています」
 腸内フローラを上手に育てるにはどうしたらよいのでしょうか。「一人ひとりに適した方法を見つけるのがよいです。喫煙、暴飲暴食、疲れやストレスなど、悪い生活習慣を見直す。ストレスを与えると多様性は減ることが分かっています。腸内フローラが喜ぶ食事は水溶性食物繊維で、わかめ、きのこ、リンゴなどです。ビフィズス菌を育てるには、大豆、ごぼう、玉ねぎ、ハチミツなどがよい。味噌、納豆、ヨーグルト、チーズなどの発酵食品も腸内フローラを育てるのによいです」
腸内フローラの善し悪しをどう判断するかについては、「うんちを見るのが一番よい。バナナ状、半練状で色が黒くないうんちだと、腸内フローラの状態がよいと言えます」と話しました。
 続いて、同じ技術情報室の伊藤弘毅さんが「インナーマッスル(体の奥にある筋肉)を鍛え、便秘にならない運動」の実技指導をしました。ドローイン(腹式呼吸)で鍛える方法です。
① 呼吸をとめない(鼻から吸って口から出す)
② リラックスしながら行う
③ 息を吐くときにおしりの穴を締める
 これを参加者が座ったまま試しました。「寝て行うのがより効果的です。おしりの穴を締めるとインナーマッスル、腹横筋が鍛えられます」と伊藤さんは話しました。
 次に、座ったまま姿勢を正して、右脚を10秒間上げる、続いて左脚を10秒間上げるという練習をしました。これにより腸腰筋が鍛えられます。
 最後に、研究動向です。
① よい食品、成分を見つける研究
② 特別な菌を見つける研究
③ 病気とのかかわりを調べる研究
 中村さんはこの三つを示し、「アサヒグループホールディングスは①や②の研究に取り組み、その成果をもとに、サプリメントや飲料などを製品化して健康に役立ちたいと考えています」と話し、「腸内フローラを意識した生活をしましょう」と呼びかけました。
 この後、会場からいくつもの質問がありました。食生活の質問に対しては、管理栄養士で技術情報室課長補佐の稲葉淑恵さんが「まごわやさしい」の言い伝えを紹介しました。「まめ類、ごま、わかめなどの海藻、やさい、さかな、しいたけなどのキノコ、いも類」の頭文字をとったものです。こうした食品をバランスよく摂るのがよい食事だとされます。「走る前の食事は」との質問に、伊藤さんは「緊張からおなかが痛くなるときはあります。食物繊維が多いと消化が悪い。場数を踏むうちに、自分に合ったものが分かってきました。レース前は消化のよいものを食べています」と答えました。「貧血対策は」の問いには、「鉄分の多い食材である大豆、乳製品、赤身の魚などを多くとります」と語りました。

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毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトや毎日スポニチTAP-Iなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

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