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チーム安全登山「安全登山フェスタ2017」

開催日:12月3日(日)13:00~16:40 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

毎日メディアカフェのイベント「安全登山フェスタ2017」が12月3日、毎日ホールで開かれ、約120人の登山愛好者が参加しました。


 国内唯一の山岳気象予報専門会社「ヤマテン」、毎月130万人が利用する登山記録登録サイト「ヤマレコ」、山岳保険制度「やまきふ共済会」を運営する一般社団法人山岳寄付基金の3者で構成する「チーム安全登山」が企画しました。昨年に続いてのフェスタです。
 はじめに、ヤマレコの今泉友恵さんが「チーム安全登山」について説明しました。「皆が安全に登山を楽しめるための活動で、一人ひとりが三つの宣言をします。①救助、遭難防止を支援②登山計画書の作成・提出③経験を積みながらの山の能力向上――です」と話しました。
 フェスタの最初は長野県警山岳遭難救助隊の弦間将樹さんと山岳寄付基金の井関純二代表理事との対談「山岳救助隊から見た遭難現場と山岳保険の対応事例」です。弦間さんは「県警救助隊には35人がいます。今年の山岳事故は11月26日まで284件、57人が死亡、行方不明3人、負傷者146人です。人ごとではありません。60歳以上が45%、男性が70%を占め、原因の50%は転落、滑落です。疲労・病気による遭難もあり、夜行・休憩なしの無理な計画だったという例もあります」と現状を報告しました。弦間さんは次に具体的な遭難事例をあげ、そのケースでは保険が適用されるかどうかを井関さんが解説しました。井関さんは「ハイキング保険などは登山中の病気や道迷いによる遭難の場合、対象外になることが多い。登山計画書を出していた場合には支払いの対象にする保険もあります。計画書が出ていない場合、捜索には時間がかかります。行方不明になると、長期捜索で多額の費用がかかります。ぜひ計画書を出していただきたい」と指摘しました。弦間さんはアイゼンやピッケルを持っているのに使い方をよく知らなかった登山者の例をあげ、「これだけ多くの事故が起きています。事故が起こったとしても、亡くならないでほしい。ふだんからの備えとトレーニングをして、山を楽しんで下さい」と要望しました。質疑応答で、「遭難で亡くなった人をふもとに降ろすのは保険の適用になるのか」との質問に、井関さんは「遭難の定義では生死が不確かな人となりますが、降ろして初めて死亡が確認されるので、一般には、遺体搬送も対象になります」と答えるとともに、「行方不明になると、7年間は死亡とみなされず、生命保険も出ない。登山計画書のような痕跡を残すのが大事です」と指摘しました。
 続いて、気象庁気象研究所予報研究部第三研究室研究官で雲の研究者、荒木健太郎さんとヤマテン代表取締役の猪熊隆之さんの対談「雲でわかる山の天気変化」です。荒木さんは「防災・減災を目標に、雲の研究に取り組んでいます。観測はカラスとの闘いです。観測機器は軟らかい素材を使っているので、カラスにつつかれて壊れます。そこで、釣り糸を張ってカラスが止まれないようにしました。汗と涙を流しながら観測しています(笑)」と話した後、さまざまな雲の写真を見せながら、雲とは何か、雲の形状や性質などを説明しました。「雲とは何でしょうか」という荒木さんの問いに、猪熊さんは「空気の気持ちを伝えてくれるもの」と答えました。荒木さん自身の答えは「人と同じで個性がある」。「人と仲良くなるには相手を知ることです。それと同様に、素性を知っていると、雲の心が読める。観天望気をすると安全登山ができます」と述べ、次のように説明しました。「雲の定義は、無数の小さな水滴や氷の結晶の集合体が大気中に浮かんでいるもの、です。大きな分類では、十種雲形と言われるように、10種類あります。吊し雲が見えている時は上空の風が強い。大気が不安定になると、積乱雲ができやすい。積乱雲の寿命は約1時間で、その間に数十ミリの雨になります。巨大積乱雲の下では竜巻が発生することがあります。積乱雲の先読みツールには、『ナウキャスト』があります。天気予報で、『大気の状態が不安定』、『所により雷を伴う』というキーワードが出ていたら、要注意です。山の雲と仲良くなって、登山を楽しんでください」
 二つの対談の後は、ヤマレコ代表取締役の的場一峰さんによる「ネットやスマホを活用して安全に登山を楽しもう!」です。登山計画書の重要性と計画の作り方を話しました。「登山計画書は遭難した時にも重要ですが、遭難しないために計画を押さえておくものです。登山計画をつくることを通じて、予定と違った時にタイムリミットを決めておく、他の人と一緒に行く場合は装備を決めておく。計画書は従来、登山ポストに入れていました。これだと、ポストがないと入れないし、投函後に見られて悪用されるといったセキュリティなどの問題があります。ネットを活用した場合、ポストがなくても出せるし、セキュリティの問題もありません。遭難の連絡があった時に、警察が検索できるので、早く捜索することができます」とネットでの提出のメリットを指摘しました。また、「山と高原地図で登山計画が作れるヤマプラ」について説明しました。これを使うことによって、メールで警察に提出することができます。道迷い防止のための地図読みについては、「地図アプリを使うと、空が開けていれば、現在地や方角が分かります。ネットにつながっていなくても、地図をスマホに入れておくと、地図が表示できます」と話し、「ヤマレコマップ」の使い方を説明しました。
 最後に登壇したのは、登山ガイドの渡辺佐智さんです。「楽しくはじめる雪山登山 八つの大事なこと」と題して話しました。この中で、「雪山の楽しみ」として、「動物が通った跡がそのまま分かる。自分が自然の一部になった気がします。雪の中に倒れたりして、自分の跡を付けるのも楽しい。動物との接近も楽しめます。ウサギ、カモシカ、テン、リス。私が見たいと思っているのはヤマネです。カモシカが通った跡はくせ者で、ラッセルしたような跡をついていくと、カモシカの通った跡だったという場合があります。バックカントリーは危ないこともありますが、自分のできる範囲でやると楽しいです。パウダースノーの中を滑ると、浮遊感があります。パウダースノーはラッセルが大変なので、行動範囲が狭いですが、春のバックカントリーでは山全体を楽しめます。雪質によって楽しみ方が違います。雪の結晶も面白い。ダイヤモンドダストはきれいで雪山ならではの景色です」と話しました。雪崩の発生しやすい地形として、①30~45度の斜度がある②風の影響でできるウインドスラブ③凸状斜面で起こりやすい――と説明しました。「雪山を始めるためにお勧めしたい場所」としては、「雪原、雪崩の可能性の低い所です。ただし、吹雪くとホワイトアウトの恐れがあるし、風から逃げられないこともリスクです。樹林帯、積雪量が少ない地域もよいでしょう」と語りました。最後に、「予定した日に思う通りの天候ではない場合、諦めるのが大切です。そういう場合は温泉に行って楽しみましょう」と呼びかけました
チーム安全登山
https://anzentozan.com/
ヤマテン
https://i.yamatenki.co.jp/
ヤマレコ
http://www.yamareco.com/
一般社団法人山岳寄付基金
http://www.yamakifu.or.jp/

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毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトや毎日スポニチTAP-Iなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

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