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CSRセミナー毎日Do!コラボ  国際サンゴ礁年2018~企業に期待すること~

開催日:11月28日(火)16:00~18:30 イベントのカテゴリー:CSRセミナー

 CSRセミナー「毎日Do!コラボ」の「国際サンゴ礁年2018~企業に期待すること~」が11月28日、毎日メディアカフェで開かれました。
 2018年は国際サンゴ礁年。1997年、2008年に続いて、3回目の国際サンゴ礁年です。海の生態系の宝庫であるサンゴ礁は全海洋の0.1%しか面積がないのに、知られている全海洋産種36万種の25%がサンゴ礁に生息しているといわれています。しかし、地球温暖化、生態系の変化などでサンゴ礁は失われつつあります。これを保全する活動が取り組まれることになります。
セミナーの登壇者は環境省自然環境局自然環境計画課の岡野隆宏さん、コーセーコンシューマーブラント事業部C/B企画部の立田益巳さんです。
 はじめに岡野さんが自己紹介。「自然の中で遊ぶのが好きなので、環境省に入りました。国立公園34カ所の保護、利用を担当しています。日本の国立公園は流氷からサンゴ礁までさまざまな風景が広がっています。2003~05年の2年半、石垣自然保護官として石垣島に行きました。その時にサンゴ礁のことを勉強しました」
 岡野さんは「サンゴは動物、植物、石のどれでしょうか」と参加者に質問、参加者の多くは「動物」に手を挙げましたが、「植物」と答える人もいました。「夜になると、触手が出てきます。サンゴは実はイソギンチャクの仲間で、刺胞動物です。サンゴのからだの中には、褐虫藻という植物プランクトンが住んでいます。光合成をしていて、栄養分を供給します。サンゴは『石灰質のマンションに住んでいるイソギンチャク』だと考えてください(笑)」
 続いて、動画を映しました。自身が石垣島勤務時代に撮影した動画です。画面にはサンゴの上に小さな卵のようなものが浮遊している様子が撮影されています。「夜に潜って撮影した動画です。卵のように見えますが、実は精子と卵子が詰まったカプセルです。やがて、プラヌラ幼生になって流されながら岩盤に付き、サンゴになります。1コロニーのサンゴの遺伝子は全て同じで、同じコロニーのサンゴから精子と卵子は受精できません。5、6月の満月の夜に誕生します」
 サンゴには、「宝石サンゴ」と「造礁サンゴ」があります。宝石サンゴは骨格が堅く、磨けば光る、成長が遅い、光合成をしないといった特徴があります。一方、造礁サンゴは骨格がもろく、成長は早い、光合成をするという逆の性質があります。サンゴ礁は造礁サンゴを中心に形成される地形です。
サンゴ礁の大切さ、サンゴ礁の恵みについて、岡野さんは「サンゴ礁は海の熱帯林と呼ばれます。海洋面積の0・3%しかないのに、全海洋種の25%、魚に限れば65%がサンゴ礁にすんでいます。隠れるのに適しているからです。サンゴ礁は光合成で生産する1次生産者です。サンゴ礁は良好な漁場になるし、美しい風景で観光資源になります。さらに、防波堤の役割、自然の学校、豊かな文化の源でもあります」と評価しました。
 サンゴ礁はどのような危機に直面しているのでしょうか。1998、2007、2016年に大規模な白化現象が起こりました。白化は「植物プランクトンの元気がなくなって、透明なサンゴ組織を通して、白い骨格が透けて見える現象」だといいます。高水温が原因と考えられています。オニヒトデによるサンゴ礁の食害も問題化しています。オニヒトデの大発生の原因は明らかではありませんが、富栄養化と大発生との関連が指摘されています。赤土の問題もあります。主に農地から流れてくる赤土で海が濁ると光合成ができにくくなります。
 環境省は現在、「サンゴ礁生態系保全行動計画」(2016~20年)に取り組んでいます。(1)陸域からの赤土の対策(2)サンゴを壊さないようにする啓発(3)地域の暮らしとサンゴ礁のつながりの構築――を進めています。石垣島と西表島の間にある日本最大のサンゴ礁、石西礁湖では、「石西礁湖自然再生協議会」が保全活動を進めています。
環境省によるサンゴ礁保全の取り組みとしては、サンゴ礁のモニタリング、サンゴ着床具による移植、土木対策、営農対策(赤土が流出しないよう、サトウキビ収穫後の畑にマメ科の植物を植える緑肥対策など)、子どもたちへの環境教育などがあります。
 白化は海水温が30℃を超えると起こります。短期間だと回復しますが、2016年は長期間続きました。岡野さんは「地球温暖化防止のパリ協定では平均気温上昇を1・5℃以内にするよう努力することになっています。1・5℃以内であれば、サンゴ礁も守られます。温暖化防止キャンペーンのCOOL CHOICE(クール・チョイス)に協力してほしい」と述べました。
国際サンゴ礁年は国際サンゴ礁イニシャティブ(ICRI)が宣言しました。日本では、「国際サンゴ礁年2018~つながる、広がる、支えあう~」が取り組まれます。サンゴ礁の価値、直面する脅威について普及啓発します。岡野さんは、フェイスブックを通じた情報共有、 オープニングシンポジウムの開催(1月28日、明治大学で)、さかなクンをアンバサダーに任命する――といった活動予定を紹介しました。
企業に求めることとしては、以下を挙げました。
・サンゴ礁の大切さと危機的状況を広く知ってもらう
・サンゴ礁を調べる(研究・モニタリング)
・サンゴ礁を保全する
・サンゴ礁を保全する人を支える
・サンゴ礁を保全する商品をつくる
・COOL CHOICEに賛同し、CO2排出を削減しよう
 岡野さんは最後に、国連の持続的開発目標SDGsについて語り、「サンゴ礁保全は14目標(海の豊かさを守ろう)ですが、環境をベースに社会、経済があります。企業には、環境と経済を一緒に回す視点を持ってほしい」と呼びかけました。
 続いて、立田さんがコーセーの「SAVE the BLUE」キャンペーンについて話しました。キャンペーンは2009年に開始されました。毎年7、8月、スキンケア商品「雪肌精」を1品購入してもらったら、商品の底面積分のサンゴ移植をします。
雪肌精は和漢植物成分配合の化粧水で、累計5100万本を販売した日本を代表するスキンケアブランドです。世界15カ国で販売されています。
 SAVE the BLUEのキャッチコピーは「あなたが美しくなると、地球も美しくなる」。金城浩二さん、美佐江さん夫妻が経営する「海の種」に協力してサンゴを増やしています。
 最初は北海道、東北の従業員、流通業者からは「なぜサンゴ礁に協力しなければならないのか」という声があったそうですが、今では全社ぐるみの取り組みになっています。
立田さんはディズニーとタイアップしてミニポスター、ハンディパックなどを作った例、海外でも人気の高い「キティー」と雪肌精のキャラクターSethuko(セツコ)とのコラボ、菓子業界のロングセラーアイテム「サクマドロップ」とのコラボを紹介しました。
 キャンペーンボトルは毎年、コンセプトやデザインが違います。
2012年 サンゴの森が広がる豊かな海の象徴
2013年 青い地球のために。世界へ広がるSAVE the BLUE
2014年 サンゴが増えれば魚やイルカたちも増える
2015年 二酸化炭素を吸収し酸素を産生するサンゴ
2016年 サンゴが豊かな海は砂浜が白く輝いている。
2017年 Live on THE Earth 美しく息づく地球が末永く続きますように・・・
来年の2018キャンペーンボトルはすでにデザインが決まっているそうです。
 キャンペーンで植えられたサンゴの株の本数は以下です。
◇2009年度943本◇2010年度1114本、◇2011年度1282本、◇2012年度1280本、◇2013年度1929本◇2014年度1834本、◇2015年度2138本、◇2016年度2030本、◇2017年度1890本。9年間で累計1万4440本に達しました。
立田さんは「人の小指くらいの大きさだったサンゴが4年間で70cmまで大きくなりました。すごい勢いで増えていきます。魚が本当にたくさん来ます。植えたところはサンゴ礁が蘇っていると感じ、毎年沖縄に行くのを楽しみにしています」と語ります。
 コーセーは「サンゴ留学」も実施しています。従業員、流通業者などの方々に沖縄のサンゴ畑を実際見て、サンゴの株分けなどを体験してもらうことで、店頭活動が環境保護に貢献していることを体感してもらうツアーです。海岸のごみを拾って、重さを競う「クリーンピック、小亀の放流も実施しました。「台風が来て、すごいごみが出ます。サンゴ留学の修了証を受けた従業員は500人を超えました。ほぼ全員の役員が行っています」と話しました。
 キャンペーンはさまざまな効果を生み出しています。立田さんは「信頼性や好意、期待・応援、親近感など、ポジティブなブランドイメージ形成につながっています。商品の品質イメージについてもポジティブな影響をもたらし、新たなブランド価値を提供することができました。さらに、従業人の売上目標達成以外のモチベーションアップにもつながっています。美容スタッフ同士の関わり合いも強化されました。雪肌精の売り上げはインバウンド増加の影響もありますが、順調に伸びています」と話しました。「外の方からは、よく長続きしますねと言われます。同族企業で、社長自身にサンゴ礁を守ることへの思いがあります。企業のやるべきことは地球がきれいになるような仕組みをつくることだと思います。継続しないと地球はきれいになりません。会社の皆は永久的に続けたいと思っています。SAVE the BLUEは来年が10周年なので、環境省さんとも一緒にサンゴ礁保全を盛り上げていきたいと思います」と締めくくりました。
 この後、参加者と質疑応答、意見交換をしました。

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毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトや毎日スポニチTAP-Iなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

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