読者とともにつくりだす「毎日メディアカフェ」
毎日メディアカフェでちょっと一息

  • ホーム
  • ニュース
  • 毎日メディアカフェとは
  • イベントカレンダー
  • イベントアーカイブ
  • アクセス

イベントアーカイブ

毎日Do!コラボ~不足している社会的支援に対し企業ができること~

開催日:11月20日(月)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:CSRセミナー

CSRセミナー「毎日Do!コラボ~不足している社会的支援に対し企業ができること~」が11月20日、毎日メディアカフェで開催されました。
 CSRセミナー「毎日Do!コラボ」は、企業の社会的責任、社会貢献活動の情報交換の場所です。今回は、重い障がいや病気のある子どもと、そのご家族が抱える問題に対して、企業やNPOができることを考えるのが目的です。
登壇者はNPO法人親子はねやすめ代表理事の宮地浩太さん、同NPOの活動を支援しているカシオ計算機の木村則昭CSR推進室長です。
 宮地さんは株式会社東京洋紙店代表取締役社長で、NPO法人里山保全再生ネットワーク理事を務めています。紙を取り扱う生業から森や里山に関心を持ちました。2010年、里山で出会った重い病気の女性とその家族からさまざまな学び、気づきを得て、2014年に「親子はねやすめ」を設立、2015年に法人格を取得して代表になりました。
 宮地さんはまず、毎日新聞11月15日朝刊の「記者の目」を紹介しました。「医療的ケア児1万7000人 子へ家族へ支援足りない=賀川智子」
https://mainichi.jp/articles/20171115/ddm/005/070/022000c
 この記事は人工呼吸や胃ろうなど日常的な医療が必要な「医療的ケア児」が増えたが、医療的ケア児とその家族は経済的にも精神的にも疲弊していると指摘し、支援の輪が広がるよう訴えています。宮地さんは「たいへんタイムリーな記事です」と評価しました。
 「親子はねやすめ」について、宮地さんはこう話しました。「親子はねやすめは、親子で一緒にはねを休めましょうという団体です。超重症児のデイケア施設は少ない。記事にもあるように、超重症児は約1万7000人とされますが、実際には2万人とも2万5000人とも言われます。日本の小児医療が世界最先端になって、重い病気の子どもでも助かるようになったから増えているのです。障がい者は約860万人、人口の7%を占めます。特に重い病気の医療的ケア児は、医療機器、医療的ケアなしには生きていけません。家族は全力で支えています。病院の小児ベッドは空きが少なく、症状の落ち着いた子どもは家に戻されます。人工呼吸器、たんの吸入などが必要で、家族はたいへんです。昨日(11月19日)、 墨田区で屋形船に乗ろうというデイトリップに行きました。10組中4組は酸素ボンベ、4組は人工呼吸器でした。お母さんはリュックサックに酸素ボンベを入れている。子どもは呼吸が弱いので、鼻から酸素を入れているのです。鼻から点滴でミルクを入れる子もいます。1回に2時間かかるのですが、これを1日8回、1日に16時間かかります。病気が悪化したり亡くなるかもしれないという強い緊張感で過ごしています。家族が24時間体制で戦わなければならず、疲弊しやすい環境下にいます。元気に産めなかったことで、自分を責めるお母さんもいます。障がい児・病児のいる夫婦は離婚率が高いと言われています。実際に、母子家庭の割合が多いと感じます」
 親子はねやすめの主な活動は、家族レスパイト旅行、きょうだい児キャンプ(夏合宿やスキー)、病院や障がい者施設に音楽演奏会を提供することです。家族レスパイト旅行は 2014年以降、19家族85人が旅行を楽しみました。きょうだい児キャンプは、親から十分に手をかけてもらえない状況にある「障がい児・病児のきょうだい」のためのキャンプです。宮地さんは「きょうだい児は親に抱かれて育っていない子が多い。抱っこしてと言ってくる子どもがいます。甘えたいのですね。好き嫌いが多い子も目立ちます」と話します。病院や障がい者施設での音楽演奏会は2014年から18回開催し、500人以上が演奏を楽しみました。「特に医師や看護師が喜んでくれる」そうです。
旅行会などでは、あおぞら診療所墨田(医療法人財団はるたか会)の医療者が協力しています。この診療所は小児在宅医療の先駆的医療機関です。
 宮地さんは「旅行を受け入れてくれるウエルカムチームは長野県筑北村など現在3カ所。これをあちこちにつくりたい。家族を旅行に送り出すレッツゴーチームも増やしたい」と目標を語りました。
 この後、筑北村での旅行会の映像が流されました。流しそうめん、バーベキュー、ズッキーニ収穫、コンサートなどを楽しんでいる障がい児・病児、きょうだい児、親の笑顔が次々と映し出されました。「家族を孤立させない、疲弊させないことが必要です。映像を見ると思い出して泣けてきますが、旅行会はものすごく楽しいです」と話しました。
 続いて、木村さんがカシオ計算機が支援しているきっかけや具体的な支援の仕方を話しました。「きっかけは親子はねやすめ事務局長の三澤拓矢さんから支援を依頼されたことです。まずは1回体験してみようと、16年8月、社員4人でボランティアに出かけました。なぜ支援するかというのは結局、自分がやらなければという突き上げる思いでしょうか。ご家族の変化が目に見えるのです。自分だけが大変だと思っていたお父さん、お母さんが、自分よりも大変なお父さん、お母さんがいることを知る。障がい児同士のコミュニケーションがあるなと思う場面があります。そういう奇跡の瞬間を目にすると、自分が何かできることをしたいと思うのです。はねをやすめる日は絶対的に数が少ない。365日の3日しかない。365日の厳しい現実があり、はねやすめをできるのは3日だけです。目標は親子はねやすめを解散することですと、宮地さんが言っていました。支援が必要ない状態になることが理想です。NPOは経済的に自立しないと継続が難しいので、経済的・人的支援により活動の普及を図りたいと思っています。仲間の企業を増やしたい。受け入れ場所を増やしたいと願っています。365日のうちの30日ぐらい、はねやすめをできるようになってほしい」
 この後、毎日メディアカフェの松田まどかCSRナビゲーターの進行で、質疑応答をしました。会場にいた墨田区の吉田さんは病児の父親で、旅行会に家族とともに参加しました。木村さんは「スタッフの飲み会にお父さんをお呼びしました。非常にうれしい機会になりました。ヘビーな内容ですが、淡々と語られる吉田さんの話を聞きました。深いところで、縁をつなぐことができたと思います」と紹介しました。
 吉田さんは次のように語りました。「参加して良かったです。障がい児・病児を抱えている親が直面していることを分かっていただけたと思いました。障がい児・病児を育てている親には、苦労だけではなく喜びがあります。純粋な形で喜びが出てきます。10年前、子どもが生まれたら筋ジストロフィーでした。私は自分が不幸だとは思っていない。しかし、周囲から疲れた顔をしていると言われる。調子が悪いのはしょっちゅうですが、そういうことは乗り越えている。私は決意したのです。自分が仕事をやめて子ども、妻のために生きようと。生活が変わりました。自由な生活がなくなりました。24時間付きっきりです。日々は孤立の中にいます。ほとんど人と会わない。会うのは訪問看護師やヘルパーさんです。私は他人に期待していない、自分でやるんだと思っていました。あおぞら診療所に誘われて、10年間旅行に行っていないから行ってみるかと、参加しました。うまく言えませんが、ものすごく楽しかった。当たり前のことが楽しい。家族全員で旅行できた。皆さんと友だちになれた。子どもはズッキーニ畑に行ったことはありません。どこに行っても最初は泣いています。泣いているのだけど楽しそうでした。帰ってきたら元気になり、テンションが上がっている。小学校に行っても、ほかの子と楽しそうにしています。カシオの皆さんはボランティア精神にあふれた方々でした。感動や喜び、得ることがあるからやられているのだろうと思いました。家族が自分から閉ざしているのかもしれません。実は優しい言葉や付き合いを求めている。はねやすみに非常に感謝しています」
 この後、参加者と活発な質疑応答がありました。木村さんは「2回目に参加したときは最初の4人から9人に人数が増えました。社員から一般公募をしたのです。新入社員が3人来てくれました。子どもたちの写真をアルバムにして、一人ひとりにプレゼントしたのを見て、えらいなと思いました。きょうだい児のエネルギーは無尽蔵ですから、20代の社員は交代で走り回っていました。ある新入社員は、その場限りの関係にはしたくないと、後に同期でバーベキューをするときに、旅行に参加した子どもを招きました。身についた心根なのだろうと思いました。ご家族との絆を大事にしてくれています」と若い社員の姿を紹介しました。
 親子はねやすめは、一般の方のサポートを呼びかけています。
 NPO法人親子はねやすめ
 http://www.haneyasume.org/index.html

毎日メディアカフェでちょっと一息

毎日メディアカフェでちょっと一息

毎日メディアカフェでちょっと一息

毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトや毎日スポニチTAP-Iなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

松田まどかのCSR担当者レポート

松田まどかの団体レポート

学びのフェス2017夏

NPO/NGO活動紹介

自治体による企業との取組

次世代を担う学生の活動紹介

活動レポート

毎日メディアカフェとは

毎日メディアカフェを使ってみませんか

協賛されたい企業の方へ

毎日LIVE

プレシーズ

学びのフェス2017夏

EVENT CALENDAR

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
2018年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      


関連リンク

毎日新聞

小学生新聞

15歳のニュース

15歳のニュース

MOTTAIANAI

毎日新聞 愛読者セット

イーソリューション

プレシーズ

ページtop