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沖縄から東京へ出前講座!みんなで学ぼうサンゴの海~サンゴの島の環境学習

開催日:11月16日(木)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

来年の国際サンゴ礁年を前に、「沖縄から東京へ出前講座!みんなで学ぼうサンゴの海~サンゴの島の環境学習」が11月16日、毎日メディアカフェで開催されました。
企画したのはアラムコ・アジア・ジャパンです。初めに、同社の広報を担当する鈴木つむぎさんが「アラムコ・アジア・ジャパンはCSR活動に力を入れており、災害被災地支援、環境活動の支援などをしています。2010年に日本政府との契約で、沖縄県うるま市の石油備蓄基地に石油を備蓄することになりました。その縁で、沖縄の環境保全に協力しています。中でも、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会の活動を支援しています。沖縄のサンゴ礁の現状を東京の方々にも知ってもらいたいと思い、3回のシリーズを企画しました」と挨拶して、第2回の講師を務める大堀健司さんを紹介しました。
 大堀さんは石垣島で子どもを対象とした環境学習に取り組んでいる「エコツアーふくみみ」の代表です。1966年東京生まれ。93年琉球大学理学研究科卒業。地質調査業を経て、2001年に石垣島で持続可能な観光と環境教育の個人商店「エコツアーふくみみ」を開業。環境省の子どもパークレンジャー活動や沖縄県の事業を通して、サンゴ礁保全や漂着ごみ問題、外来生物問題の普及啓発に取り組んでいます。「ふくみみ」は長男が「福耳」だったことから命名したそうです。
 大堀さんはまず、クイズを出しました。
Q1「サンゴは生き物です。どっちかな?A動物B植物」 
Q2「サンゴの仲間はどっち?AクラゲBウニか」
Q3「八重山には日本で一番広いサンゴ礁があるけど、その名前はどっち?AグレートヤエヤマリーフB石西礁湖(せきせいしょうこ)」 
答えはA動物、Aクラゲ、B石西礁湖です。
 続いて、サンゴ礁の現状を説明しました。「石垣島だけでもサンゴは400種類あると言われています。2016年に宮古諸島、八重山諸島でサンゴの大規模白化が深刻化しました。国内最大のサンゴ礁である石西礁湖でサンゴの97%が白化、56.1%が死滅したとされています。サンゴが弱った状態になっています。何百年も生きているハマサンゴが白くなっています。海水温の上昇が原因と考えられています」
 「ふくみみ」のエコツアーはどのように実施されているのでしょうか。「夏はシュノーケリングでサンゴ礁を見ていただきます。5、6歳の子はできたりできなかったり。子どもはすぐに上手になります。サンゴ礁には生き物がたくさんいて、それと触れることが大切だと思います。シュノーケリングが怖い子どもは箱メガネで海中を覗きます。マングローブにも行きます。カニに触れなかったのに初めて触れるようになったといった声を聞きます。干潟は楽しいですね、どろんこ遊びをしたりして。夏は滝で水浴びしたりして、すごく楽しいです。親御さんにしてみれば、子どもが笑って1日楽しむ。帰ってからも話をしてくれる。家族のふだんと違った姿が見られるツアーです」
 エコツアーは「参加したことで参加前よりも環境意識が高まる体験型のツアー」「環境教育の概念や手法を取り入れた自然体験ツアー」だと、大堀さんは言います。「白化や地球温暖化に対して、近くに住んでいる私たちにも何もできない。エコツアーを体験した人がふだんの生活や仕事を通じて何らかの行動をしてくれることが結果としてサンゴを守ることにつながるかもしれないと思っています。エコツアーに参加することは、遊びながらできる環境保全だと思います」
 大堀さんはホラガイを食べた経験を披露しました。ホラガイはオニヒトデを食べる大きな貝です。「オニヒトデによるサンゴの被害がたくさん出ています。駆除作業がされていますが、賛否両論があります。オニヒトデも生き物だからとか、中途半端な駆除だと一層増えるといった意見もあります。たくさんのオニヒトデが砂浜に打ち上げられることもあります。エコツアーで使っている場所にもオニヒトデが押し寄せてきました。駆除してサンゴを守ってみようかと思い、駆除作業にチャレンジしました。毒があるので素手で触ると危ない。棒を使って獲ります。2011年8月終わりから駆除を開始し、1回で15~20匹獲りました。9月5日130匹、9日350匹、13日200匹、17日150匹、24日350匹。それから、子どもの運動会があり、しばらく休止しました。運動会が終わって行ったら、10月13日は500匹。もうダメだ、やめようと思いました。心が折れました。駆除はもう無理だと思いました。しばらくは現場に行くのが怖くて行きませんでした。翌年春に様子を見に行ったら、サンゴはほとんど食べられてしまって、藻が付いているものもある。オニヒトデもほとんどいなくなっていました。そこにホラガイがいました。ホラガイはオニヒトデを食べます。ホラガイだけポツンといたので、獲ってきました。ゆでて食べました。美味しかったです。ホラガイの命、オニヒトデの命、サンゴの命を受け取った気がしました」
 学校での環境教育も実施しています。「ふくみみの環境教育では、さまざまなアクティビティを駆使することで得られる体験的な学びを重要視しています。学校でサンゴ礁、漂着ごみのことなどを教えています。サンゴ礁ジグソーパズルは子どもが夢中になります。生き物同士のつながりを、パズルを通して感じてもらいます。サンゴは生き物としてたくましい面もあります。環境が良くなれば回復する。サンゴが元気なところでは魚も多いということに気づいてもらいます。コーラルウオッチという教材はサンゴ礁の色を6種類の色に当てはめます。白化しているものはすぐに分かります。養殖サンゴを教室に持っていって、スケッチしたり、触ったりしてもらうこともあります」
「どーなる!?コーラル サンゴ生き残りゲーム」という子ども向けオリジナルゲームも教室で実施します。サンゴが生きていく条件、生息する場所などにより、サンゴが増えたり、減ったりします。オニヒトデの大発生などのアクシデントがあると減ります。ゲームを通して、サンゴ礁保全を考えてもらいます。
 ここで、大堀さんは参加者を巻き込んだアクティビティ「サンゴ礁は出会い系」をしました。参加者にさまざまな形のカードを渡します。カードにはサンゴ礁の生物などが描かれています。2枚を合わせると四角形になるので、参加者は自分のカードに合う1枚を持った参加者を探します。カップルが見つかったら、大堀さんはそのカードに描かれたことを説明しました。「サンゴ礁の知識を言葉で説明すれば終わってしまう。一ひねりすれば、後で思い出してもらえます」とアクティビティの効果を語りました。
 大堀さんは「環境教育は未来のサンゴ礁保全を担う人材をひとりでも多く育むことを目的としたサンゴ礁保全活動のひとつの方法です」と指摘しました。子どもたちにサンゴ礁保全にできることを書いてもらうと、「観察を続ける」「海にごみを捨てない」「地球温暖化を止めるために電気の節約をする」「オニヒトデをサンゴに近づけない」「生き物を大切にする」「サンゴをふまない」「海の水を汚くしない」といったさまざまなことを書いてくれたそうです。
 最後に、大堀さんは「少しでも先までサンゴ礁が豊かで美しく、元気であってほしい。たくさんの人がサンゴ礁から元気をもらい笑顔になって、幸せな世の中になることにつながるといい。自分にできることって何があるかな?と、考えて、行動して、悩んで、また行動してください。皆さんが一歩踏み出してほしい」と訴えました。
 質疑応答で、大堀さんは「沖縄の多くの人にとって、海はバーベキューをするところです。サンゴ礁を見たことがないという人がけっこう多い。子どもに見せるチャンスを積極的につくらないと、見ない。山の木が枯れたら大騒ぎになりますよね。ところが、海で同じようなことが起こっても騒ぎにならない。機会がないと気がつかない。実感がわかない人が多いと思います」と現状を危惧しました。学校での環境教育については、「始めたころは門前払いの学校もありましたが、実績ができて、学校からの依頼が増えてきた。保護者の人が関心を持ってくれます。環境省の事業として実施したり、アラムコさんの助成を受けて実施しますが、協力してくれるところが増えることを願っています」と話しました。遠く離れた首都圏の人たちへのメッセージとしては、「エコツアーで現場を見てもらいたい。そして、サンゴ礁のことをちょっと思いながら、自分の生活を見直してほしい」と呼びかけました。

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毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトや毎日スポニチTAP-Iなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

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