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梅村直承記者報告会「新聞協会賞受賞 ボルトも驚がく 日本リレー史上初の銀」

開催日:10月5日(木)18:30-20:00 イベントのカテゴリー:未分類

毎日メディアカフェのイベント、梅村直承記者報告会「新聞協会賞受賞 ボルトも驚がく 日本リレー史上初の銀」が10月5日、毎日ホールで開かれました。
 毎日新聞東京本社写真映像報道センター所属の梅村記者(現北海道報道部写真グループ)は2016年のリオデジャネイロ五輪で撮影した写真「ボルトも驚がく 日本リレー史上初の銀」で今年度の新聞協会賞(編集部門)を受賞しました。写真は陸上男子400㍍リレー決勝で、王者ジャマイカのアンカー、ウサイン・ボルト選手が競り合っていた日本のケンブリッジ飛鳥選手に驚きの視線を送る一瞬を捉えました。新聞協会の長い歴史の中で、スポーツ写真として協会賞を受賞したのは初めてです。
報告会ではまず、平田明浩・写真映像報道部長が「毎日新聞の新聞協会賞受賞は29回目で、新聞業界の最多受賞です。写真映像部門は2000年以降、5回目です。3回は地震の写真です。今回はスポーツ写真で、『地震写真の毎日』ではなく、『スポーツ写真の毎日』となりました」と挨拶しました。
 梅村記者は1977年、高知県生まれ。2000年毎日新聞社入社、大阪本社編集局写真部配属。2009年東京本社写真部、2017年4月から北海道支社報道部写真グループという経歴の記者です。「今は北海道でカメラマンをしています。北海道は10℃、こちらは20℃で、汗ばむほどです」と切り出し、リオ五輪の取材報告を始めました。
 最初に、リオ五輪でどんな写真報道をしたのかを写真で見せながら紹介しました。腰痛に苦しんだ重量挙げの三宅宏実選手が銅メダルを獲得した後、バーベルに抱きついて感謝しているシーン、五輪で引退する競泳のマイケル・フェルプス選手が若手選手が泣いている姿を見て涙を流しているシーン、「写真の撮り方が難しい」という7人制ラグビー、レスリングの登坂絵莉選手が勝った瞬間、銅メダルを獲得した女子卓球、体操の白井健三選手の技を15枚連続で撮影・合成した写真、ウサイン・ボルト選手の穏やかで晴れ晴れとした表情の写真、サッカーのブラジルが優勝した場面などです。「毎日新聞は記者5人で写真を撮っていました。表情、気持ち、涙から試合を想像していただく、選手に迫ることを求め続けました。今はインターネットで動画が見られます。そんな時代だからこそ、一瞬の動き、表情をとらえられないかと考えました。どうやって、競技や五輪そのものを伝えられるか。躍動する表情をとらえるために、焦点距離の長いレンズを使いました。200mm よりも600mmの超望遠レンズにこだわりました」
 梅村記者の最初の五輪取材は北京五輪でした。「前半は競泳、後半は陸上が人気のある競技です。五輪取材をしたいと思っていたので、水泳、陸上の取材をしていました。北京の前半の目玉は競泳の北島康介選手でした。100m平泳ぎで金メダルを取って、今まで見たことのないガッツポーズをしました。爆発する感情が出るのだなと思いました。陸上はボルト選手でした。ゴールを撮影できる正面に入ることができて、100mのゴールの瞬間を見ることができました。これほど喜んでいるボルト選手はない、再び五輪を取材したいと強く思いました」
 その4年後、リオ五輪取材はキャップとして迎えました。「事前に現地を取材して治安や交通事情を調べます。リオは治安が悪いという印象があると思います。1日平均3・3人の
殺人、224件の強盗があると言われています。ファヴェーラという貧民街に行ってみると、物を奪われるのではないかというイメージとは違って、普通に歩くことができました。そこに住む人々には、生きるたくましさを感じました。報道他社では、ファヴェーラに入ってはいけないというところもありましたが、実際には違いました。地下鉄でも普通に通勤していました。高齢者や障がいのある人には席を譲っていました。土日はコンサートなどがあり、文化的な豊かさもありました。帽子を売っている店にスマホを置き忘れたら、女性の店員が追いかけて渡してくれたこともありました」
 開会式当日、朝3時にキリスト像前に聖火が来るというので、取材に行ったら、実際に来たのは午前8時でした。「ブラジルでは、3、4時間待たされるのは普通です。それが終わると、開会式に向かいました。五輪のカメラマンは専用ベストを着ています。ベストとカードがなければ入れません。カメラ3台を持って移動します。毎日新聞に渡されるチケットは3枚です。各国競技団が入ってきます。普通はどんなふうになるか、始まるまで分からないのですが、選手たちがSNSでリハーサルの様子を流していたので、事前に分かっていました。ところが、撮影ポジションの前に、どんどん人が入ってくる。急いで、もっと上の位置にしました。人がたくさんいると、通信条件が悪くなります。写真を撮ったら、技術の人にパソコンを渡して、技術の人が通信できるところまで走って行くということをしていました。開会式の日は24時間起きていました」
 さて、競技開始です。「初日は競泳を担当していました。初日に男子競泳400m個人メドレーがあり、萩野公介選手と瀬戸大也選手が出ます。スタート・ゴール側のポジション、逆側のポジションに分かれて撮影しました。ゴールのところで写真を撮りましたが、1枚目の写真は萩野選手が壁に向かってガッツポーズしています。次は上を向いてガッツポーズ。良い写真が撮れず、萩野選手を追いかけてきた4年がこれで終わるのかと思いましたが、最後にこっちを向いてガッツポーズしてくれた。思わず、隣にいた朝日、読売の記者と握手しました。選手がこちらを向くかどうかが、(写真の出来を左右する」大きな要素になります」
 「マラソンの取材では、バイクに乗った伴走で、代表撮影(決められた会社の写真記者が全社を代表して撮影し、各社に配信する)をしました。うちが当たりまして、僕が行きました。午前5時の集合時間に行ったら誰もいなくて、3時間待ちました。バイクなので、後に下がった日本選手を撮ります。締め切り時間が各社で違いがあり、何回も写真を送らなければなりません。バイクを広場に駐めてもらい、送信して、またバイクに戻るということをしていました」
 「男子テニスシングルスで銅メダルを獲得した錦織圭選手は、コーチと会う写真を撮ろうとした記者と、それをしない記者に分かれ、僕を含めてそこに行かなかった記者は日の丸の幕を掲げた錦織を撮ることができました。近づくか待つかの判断です。待っていたから良かったという場面でした」
 五輪取材は時差があることもあって、激務です。「寝る時間が少なく、疲労がたまってきます。男子卓球の取材では、カメラを抱えながら寝ていました。水谷隼選手の叫び声で起きるという状態でした。水谷選手の叫び声は、現地でもとても人気がありました」
 いよいよ8月19日、陸上男子400mリレーです。リレーには記者4人が配置されました。1走と2走のバトン受け渡しの近くに1人、3走と4走のバトン受け渡しに1人、ゴールした瞬間を正面から撮る1人、少し高い位置から2走、3走の写真を押さえつつ、ゴールも撮る1人です。
 「僕はレスリング、シンクロの取材があり、入るのが遅れて、端の高い位置になりました。ほかの記者がどういう写真を撮るかが想像できたので、僕は(短いレンズで)広めのゴールを撮る必要はない、ケンブリッジ飛鳥選手の表情を撮ろうと考えました。3走と4走のバトン受け渡しを焦点距離の長いレンズで撮った後、短いレンズに取り替える記者もいましたが、短いレンズに取り替えずに、長いレンズのままで撮り続けました。毎日新聞には表情をアップで撮る伝統があります。1秒間で14枚撮れる写真の中の3枚が、ボルト選手が『ちら見』している写真でした。違和感みたいなものがあり、すぐに送ろうとは思いませんでした。ケンブリッジ選手はゴールの瞬間、喜んでいません。後で会ったときに聞いたら、「悔しかった」と言っていました。東京五輪ではケンブリッジ選手が喜んでゴールできるよう願っています」
 この後、質疑応答がありました。「失敗談は?」という質問には、「競泳男子200mバタフライで、フェルプス選手が目の前ですごい泳ぎをした。フェルプスを撮りたいと思い、彼ばかり撮っていたら、坂井聖人選手が銀メダルになり、坂井選手にもっと目を向けるべきだったと思いました」と答えました。また、反響については、「毎日新聞はSNSを大事にしていて、すぐに写真を出しました。スライドショーも拡散しました。この写真についての『まとめ』ができていて、友人の娘さんが『この写真に台詞を入れるのが流行った』と聞きました」、「動画と写真」についての質問には、「動画と違う世界が見えた、という反響がありました。動画と違う世界を提供できるのが写真の力です。写真に力があると信じてがんばります。東京五輪では、カメラ席が狭くなるという話も聞くので、より遠くが撮れるレンズを使い、我々しかできない切り口を探したいと思います」と抱負を語りました。

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