読者とともにつくりだす「毎日メディアカフェ」
毎日メディアカフェでちょっと一息

  • ホーム
  • ニュース
  • 毎日メディアカフェとは
  • イベントカレンダー
  • イベントアーカイブ
  • アクセス

イベントアーカイブ

村野菜のサンドイッチを楽しみながら語る「小さな農村あかいがわ村の夕べ」

開催日:10月2日(月)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

毎日メディアカフェのセミナー「村野菜のサンドイッチを楽しみながら語る、小さな農村あかいがわ村の夕べ」が10月2日、開催されました。
 札幌市や小樽市と隣り合う北海道赤井川村は人口1137人の小さな農村。四方を山に囲まれたカルデラ盆地という珍しい地形で、牧歌的な美しい村であることから、「日本で最も美しい村連合」に加盟しています。北海道有数のリゾート「キロロリゾート」があり、開村115年の年である2015年には、北海道内で115番目となる道の駅が開業しました。国内外から年間100万人の観光客が訪れる村でもあります。
 セミナーではまず、赤井川村職員の髙松重和さんが「小さな農村の役割と展望」と題して話しました。髙松さんは北海道岩内町出身で、1993年に村職員になりました。現在は総務課総務係長です。趣味は子育てと山歩き、読書です。
 髙松さんは赤井川村の四季の風景を写真で紹介しながら話しました。「中学校2年生は全員、オーストラリアにホームスティに行きます。オーストラリアに行った子どもは劇的に変わります。農業体験で都会から子どもが来ます。新規就農者が毎年移住してきます。1137人ですが、地方創成会議での増田寛也氏のリポートでは、消滅しないと予測される市町村の中に入っています。2016年度に人口が減らなかったのはすごいことだと思います。村には年間約100万人が訪れます。農業と観光が基幹産業です。昨年冬季は553cmもの累積積雪がありました。スキー競技で毎年中学生が全国大会に出ています。今年はカナダで開かれた国際大会にも出場しました」
 「農村の特徴は支え合いの暮らしです。米農家の吉川さんは、田んぼの用水の管理をしたり、サクラを植えたり、環境保全に取り組んでいます。吉川さんは『農業は作るだけではなく、環境を守らなければならないし、経営者でなければならない』と言っています。村で生まれる子は毎年7、8人です。子育てを支え合う仕組みもあります。大阪から農業をしたいと来た夫婦は子育て真っ最中です。村の空き店舗を使って、地域サロンを開く取り組みもしています。皆が集える場所をということで開きました。介護サービスは村が直営でやっています。学校図書室をPTAのOBがボランティアで運営しています。地域おこし協力隊をしていた女性は結婚して一児の母になり、『赤井川村に来たのは運命だったと思います』と話していました」
 農村の意義は何か。髙松さんは「農村は誰かの毎日の暮らしを支えているのではないでしょうか。暮らすための食べものや飲み水を育み、景観やゆったり流れる時間が心の癒やしを与えてくれたりします。地域の自然や暮らす村民の日常から、この暮らしの支えが生まれていると考えます。農業の最大の支援は、食べ支えることだと思います。村で育ち、出て行った人の故郷であり続けるためにも、村をよくしたいと思います」と話します。
 赤井川村は農業と観光を柱に据えていますが、その重要な施設が「道の駅」です。髙松さんは道の駅の建設、開業に携わりました。「地域内の世代間交流の場、地域の人が利用する駅です。パン作り教室、手芸教室なども取り組んでいます。赤井川村の強みを生かし、交流人口を増やしたい」
 村がいま期待しているのは、阿女鱒岳地域で進められている地熱エネルギーの開発です。2011年から出光興産、国際石油開発帝石、三井石油開発の3社が地熱発電事業に向けた調査をしています。現在までの調査で、出力3000kwの発電力があることが確認されました。「一般家庭 5000世帯分。村の世帯数は約550世帯なので、エネルギー自給率は900%になります。「地熱発電の三つの特徴は国産であること、クリーンであること、再生可能であることです。村は食料自給率100%以上です。加えて、地域内エネルギーで自給できる村になったら、食料、エネルギーの両面で持続可能な村になります」と髙松さんは夢を描きます。
 住み続けたい村づくり、定住人口を増やすために、村はさまざまな支援制度を設けています。家を建てると300万円が支給されます。この制度を利用して民間アパートもできました。子育て支援では、村の保育所の保育料無料、小中学校の給食費無料、中学校卒業まで医療費無料の施策が講じられています。
「ふるさと納税」は2016年4月から、子育て支援、高齢者の健康づくり支援、美しい村づくりへの支援、新規就農者の育成――を使い道にするとして、PRを始めました。納税へのお礼の品として、山中牧場のハム、ソーセージなど農産物や特産品を送っています。「ふるさと納税の制度を活用して、北海道内の小さな自治体である赤井川村の魅力を発信し、赤井川村に恋してくれる“村民”を増やしたい。村とさまざまな人とのつながりが村の持続の鍵になると思います」と語りました。
 続いて、赤井川村の「地域おこし協力隊員」の鈴木絵利香さんが登壇しました。鈴木さんは鹿児島県志布志市出身の29歳。東京で働いた後、今年7月、村の地域おこし協力隊員になりました。地域の情報発信やふるさと納税の推進役として活動しています。鈴木さんは「銀座三越などで働いた後、『田舎暮らしをしたい。移住するなら(地元の)九州ではなく、北海道にしよう』と決めました。B to B(ビジネス対ビジネス)の仕事ではなく、人と交流したい。地域おこし協力隊のサイトで赤井川村を知り、すぐに電話しました。電話した次の週には、赤井川村に行きました。住んでまだ2カ月ですが、村にはごみが落ちていません。村民はすれ違うときに必ず挨拶してくれます。住めば住むだけ幸せを感じる村です。野菜をたくさんもらいました。いらないというのは禁句です。村に恋してもらうため、Facebookで発信しています。ふるさと納税のお金をこう使っていますということを連絡しています。納税したのに返答がないということはなくなりました。良い印象の積み重ねを心がけています。多くの人に赤井川村に興味を持ってもらいたい。ふるさと納税などにより、村外の人たちにも支えられているということを村民が感じて、村に誇りを持ってほしい、住民も村に恋してほしいと思っています。寄付者の顔は見えませんが、ありがとうという気持ちは持っています。寄付者に訪れてもらうことをお願いしたい。村の魅力を発信したいと思います」と話しました
 最後に、目黒区中目黒4-4-10のサンドイッチ店「シャポードパイユ」のオーナーシェフ神岡修さんが話しました。シャポードパイユはフランス語で「麦わら帽子」を意味します。神岡さんは「むかし、北海道から鹿児島県まで徒歩で歩いたことがあり、麦わら帽子をかぶっていました。それで、この名前にしました」と由来を明かしました。赤井川村との出会いは昨夏でした。「家族でキャンピングカーで北海道に行きました。小樽から羊蹄山に行く途中、赤井川村の道の駅で車中泊しました。朝になると、とても美しい景色で、ここに住みたいと思いました。移住には家族からやんわり反対されているので、今は自分が行きたいなあというだけですが。今日は村から野菜、バター、ハム、ベーコンを送っていただいて、サンドイッチを作りました」
 神岡さんが用意したサンドイッチは「クロワッサンソーセージ」「ベーコンじゃがいもズッキーニパプリカ」「じゃがいもかぼちゃブロッコリー」「ハスカップ」など何と7種類。試食した参加者は一様に「美味しい」と感嘆していました。山中牧場の濃厚な牛乳も試飲しました。
 質疑応答では、村の農業の現状などについて、活発な質問が出ました。「日本で最も美しい村連合」についての質問には、参加した日本で最も美しい村連合事務局の観音太郎さんが「日本で最も美しい村は赤井川村を含む7町村で始まり、現在は62町村に増えています。申し込めば加盟できるのではなく、審査があり、落ちる自治体もあります。加盟している市町村は5年に1回、審査員が審査してグレードを保っています。美しい村連合はフランスで始めました。自然が美しいというだけではなく、それを生かした文化があることが重視されます」と説明しました。
赤井川村HP
http://www.akaigawa.com/
日本で最も美しい村連合HP
http://utsukushii-mura.jp/

毎日メディアカフェでちょっと一息

毎日メディアカフェでちょっと一息

毎日メディアカフェでちょっと一息

毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトや毎日スポニチTAP-Iなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

松田まどかのCSR担当者レポート

松田まどかの団体レポート

学びのフェス2017夏

NPO/NGO活動紹介

自治体による企業との取組

次世代を担う学生の活動紹介

活動レポート

毎日メディアカフェとは

毎日メディアカフェを使ってみませんか

協賛されたい企業の方へ

毎日LIVE

プレシーズ

学びのフェス2017夏

EVENT CALENDAR

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            


関連リンク

毎日新聞

小学生新聞

15歳のニュース

15歳のニュース

MOTTAIANAI

毎日新聞 愛読者セット

イーソリューション

プレシーズ

ページtop