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ドキュメンタリー映画「風のかたち」上映&トーク

開催日:8月11日(金)14:00~16:30 イベントのカテゴリー:一般公募イベント






作成者: 斗ヶ沢 秀俊

「いいね!」済み · 8月11日 · 











 毎日メディアカフェのイベント「ドキュメンタリー映画『風のかたち』上映&トーク」が8月11日、毎日ホールで開かれました。
 小児がんは15歳までの子どもの悪性腫瘍で、日本では年に約2500人が発症すると言われています。毎日新聞は1996年から、小児がんの子どもを支援する「生きる」キャンペーンに取り組んできました。この一環で、新聞読者から寄せられた募金を活用して98年夏に小児がんの子どもたちが集まるキャンプ「スマートムンストン」が始まりました。キャンプには全国から白血病、脳腫瘍などの子どもたちが参加し、自然の中で遊び、話をします。映画監督の伊勢真一さんはこのキャンプを10年間にわたって撮影しました。ほかに、聖路加国際病院の小児病棟、小児がん治療に取り組む細谷亮太医師の姿なども取り続けました。撮りためたフィルムは600時間以上。これを2009年、ドキュメンタリー映画「風のかたち」(カラー、105分)にまとめました。各地で長く自主上映されています
 イベントには、約140人が参加しました。まず、「風のかたち」が上映されました。映画の中では「小児がんは7割から8割が治る」という伊勢監督の言葉が述べられています。キャンプに来た子どもたちの姿を次々と映しています。将来の夢として、「医師になりたい」「そばにいてくれると思われるような看護師になりたい」と語る子どもたちの姿は前向きです。キャンプで仲間を増やし、ボランティアやスタッフに成長していく子どももいます一方、闘病の末に亡くなる子どもがいます。そうした子どもたちへの想いを胸に、遍路の旅をする細谷さんの姿は印象的です。生きることの貴さを感じさせる映画でした。「風のかたち」で文化庁映画賞、カトリック映画賞を受賞しています
 映画上映後、現在は聖路加国際病院顧問となった細谷亮太さんと、伊勢真一監督、10代でがんを経験したキャンプ参加者、羽賀涼子さんの3人によるトーク「映画の後の10年」が行われました。進行役は毎日新聞で「生きる」キャンペーンを長く担当した本橋由紀記者が務めました。伊勢さんにキャンプの映像撮影を勧めたのは本橋記者でした。
 細谷さんは公益財団法人がんの子どもを守る会副理事長、公益財団法人そらぷちキッズキャンプ代表理事を務め、がんの子どもたちの支援活動を続けています。そらぷちキッズキャンプは北海道滝川市にあり、医療施設、キャンプ施設を整え、子どもたちが自然を体験しながらキャンプできるようにしています。細谷さんは映画の感想として、「医者になってからの四十数年のことを思い出しながら見ていました」と話しました。
 伊勢さんは「小児がんは7割から8割が治るということを伝えたいというのが撮影を始めた思いです。生きるということを、そばにいて、最低10年間追えば伝わるかなと。治るということを伝えたかったのですが、亡くなっていく子どももいます。その子どもたちのことをどういうふうに伝えるのか。その結論が出たわけではなく、迷っているということも含めて映画に残せたらいいと思いました。生きていることに答えはないということを残せたらと」と10年間の撮影を振り返りました。
羽賀さんは「風のかたちを観ると、いつも感じるところが違います。キャンプに行くことがありますが、自分自身がいっぱいいっぱいになっていた時期もあり、もっと心に余裕を持って子どもたちに接したいと思います」と話しました。
 細谷さんは「子どもたちはまともだと、つくづく思います。子どもたちのそばにいる仕事をして良かったと思いました。映画の後にいろいろなつながりが出ています。立教で講義をしているのですが、キャンプに参加していた子どもにばったり会いました。立教大学に行き、コミュニケーションを勉強していると言っていました。映画の中で、コミュニケーションが大事だと言っているのを見て、それでコミュニケーションを勉強しているのかと思いました。映画に出てくる別の子どもで、病気のために目が見えなくなった子どもがいて、『目が見えなくなってしまってからのほうが、いろいろなことが見えて幸せだ』と言っていました。苦しいことの中で、それを面白いと言っていて、すごいなとつくづく感じながら見ました。自分が変化することで、何回観ても楽しめるのだから、風のかたちはすごい映画だと思います」と語りました。
 伊勢さんは「古くならないという気がします。完成は10年前ですが、初めて見た方は今という感じで見たと思います。この時代にこのようなことがあったのだという記録が残ることは意味がある」と述べ、「医療的には10年前と今はどうですか」と細谷さんに尋ねました。細谷さんは「治療成績についてはものすごく変わったわけではないですが、遺伝子が分かるようになってきて、先進的な治療も入ってきました。チーム医療、トータルなケアの推進、子どもたちの権利の尊重という点では、底上げされていると思います。小児がん拠点病院を作ったということもあり、底上げされています」と答えました。
 羽賀さんは「今年、NPO法人わたしのがんnetの共同代表になり、患者会、勉強会に出ていますが、がんになった10代の子どもの悩みは自分の時と全く変わっていない。学校、就職、恋愛、好きな人ができた時にがん経験を伝えるかどうかなど、今も同じです。この映画を1人でも多くの方に見ていただきたい」と話しました。羽賀さんについては、本橋記者が毎日新聞「ひと」欄で紹介しています。
https://mainichi.jp/articles/20170622/ddm/008/070/072000c
 最後に、細谷さんは「がんが一般的になったというのは、日本人が長生きするようになったからです。未成年で亡くなる人が1950年代には年間30万人ぐらいいたのですが、今は1000人を切ろうとしています。80年、90年生きるようになったから、がんが一般的な病気だと思われるようになった。子どもたちのがんは珍しいがんなのですが、がんが一般的な病気だと思われるようになり、特別視されなくなりました。今日はがんを体験した子どもたちも来てくれて、20年経って毎日新聞に戻ってきてくれたことに運命を感じて、よい上映会だと思いました」、羽賀さんは「伊勢監督やスタッフがひたむきに一所懸命撮影している姿を見て、撮られることへの考えが変わりました。映画の応援をよろしくお願いします」、伊勢さんは「これからまた毎日ホールで上映会をしたらどうですか。各地で自主上映をしているので、細谷先生が映画とともに各地を旅しているようで面白いです」と話しました。
 本橋記者は「新聞の活字だけではキャンプを伝えられないと、伊勢さんを口説いて良かったと思います。キャンプは今年もあるので、協力をお願いします」と呼びかけました。

がんの子どもを守る会サイト(スマートムンストンキャンプ)
http://www.ccaj-found.or.jp/

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