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新潟の地酒を楽しみながら語る「十日町の夕べ」

開催日:7月19日(水)18:30~20:00 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

新潟の地酒を楽しみながら語る「十日町の夕べ」が7月19日、毎日メディアカフェで開催されました。


 新潟県十日町市は魚沼産コシヒカリの産地として知られています。日本有数の豪雪地帯で、交通の便も良くはありませんが、近年、棚田や世界最大級の野外アート展「大地の芸術祭」、日本三大薬湯のひとつ松之山温泉に訪れる観光客が増えています。移住する人も多くいます。十日町の魅力とは何かを知るイベントです。


 登壇者は十日町市役所まちの営業マン桑原善雄さんと、今年の「全国きき酒選手権」新潟代表に選ばれた松之山温泉玉城屋旅館四代目当主の山岸裕一さんです。桑原さんは十日町市産業観光部産業政策課営業戦略係係長で、十日町の魅力を全国に発信する仕事をしています。山岸さんは十日町市生まれで、横浜国立大学経営学部卒業後、エコール辻東京と有名割烹で料理の修行をしました。田崎真也ワインサロンに通うなどして、ワインソムリエを取得しました。その後、リクルートや不動産会社でビジネスマンとして働く傍ら、出張料理人・ソムリエとしてもキャリアを積みました。2016年7月、15年ぶりに十日町市松之山温泉へ戻って玉城屋旅館を継ぎ、四代目当主になりました。酒匠(利き酒師上位資格)、ソムリエ、板前、1級ファイナンシャルプランニング技能士の多彩な資格を持つ若手経営者です。


 最初に話したのは桑原さんです。「市役所内に営業部門を持っていて、全国を飛び回っています。十日町市は水が美味しい、米が美味しい、酒が旨いところです。食の文化祭『豪雪グルメ紀行』もあります。国宝の火焔型土器は縄文中期、今から5500年前につくられたと言われています。十日町は縄文文化が栄えました。縄文文化はなぜ1万年も続いたのか。自然との共存が図られたことがその理由で、その象徴が里山文化です。棚田など日本の原風景が広がっています。十日町は『世界一の豪雪地』と呼ばれています。1年に21m降ると言われます。豪雪に閉ざされた時間が育んだ技があります。十日町は染めと織りの総合産地です。染め、織りは根気のいる作業で、1着作るのに1カ月から半年かかります。大河ドラマでも十日町の着物が使われています」


 十日町の誇る豪雪の恵み。「雪が降るおかげで食が美味しい。雪がある地域の山菜はアクがなく、美味しいのです。春の山は宝の山です。春の山菜を保存して、人をもてなすのに使います。豪雪で大地に栄養が蓄えられます。農家の人は『食べ物が美味しいのはすべて土地のおかげだ』と言っています」


 十日町は中魚沼地方に位置しています。「十日町産魚沼コシヒカリは米粒をふるいにかける網目を1.9mmにしています。ほかの魚沼産は網目が1.8mmで、それだけ十日町産のコシヒカリは品質が優れています。美味しい理由は昼夜の寒暖の差です。出穂時期の霧が紫外線を防ぎます。魚沼産コシヒカリは価格が高いという印象を持っているかもしれませんが、茶碗1杯あたり40円です。40円で最高の幸せが得られます」


 十日町名物には、「妻有ポーク」もあります。銘柄豚のコンテスト「丸の内オリンピッグ2013」で総合優勝しました。脂身の溶ける温度が通常の豚肉は38℃以下ですが、妻有ポーク32℃以下で溶けます。体温よりも低い温度で溶けるので、脂身が美味しいと感じられるのです。新潟県の有名なそば「へぎそば」は大正時代に十日町で生まれたと言われています。フノリをつなぎに使い、着物の糸をイメージした並べ方にするそばです。


「大地の芸術祭」の開催時期には、東京23区の1.2倍の面積がある十日町市に、アート作品が400点も展示されます。大地の芸術祭は3年に1回ですが、ふだんも200点を常設しています。


 十日町の誇るものの一つは、草津温泉、有馬温泉とともに「日本三大薬湯」とされる松之山温泉。「美肌効果のあるメタケイ酸、メタホウ酸が多く含まれています」。「居酒屋パラダイス」と言えるほど、どこの居酒屋に入っても美味しく、外れがないそうです。桑原さんは「東京から1時間50分の十日町に来て、人生の夏休みをのんびり過ごしていただきたい」と呼びかけました。


 続いて、山岸さんです。「学校の多くがアート会場になるぐらい人が減っています。苦しんでいる小さな宿を元気にできないかと思い、戻りました。何か一つ、他とは違う特色を見出せば、世界中で1日5人ぐらいは行ってみたい人がいるはずだと思いました。小さな宿の再生とネットワーク化を目指しています。玉城屋旅館はハードは普通ですが、十日町市でしか体験できない食と酒を追求した宿です。日本酒、ワインをそれぞれ100種類以上を用意しています」と旅館当主としての話から入りました。


 次は酒匠としてのお酒の話です。日本酒の分類では、「特定名称酒」と呼ばれる8種があります。原料と精米割合の違いで分かれます。米と米麹だけでつくるのが純米酒、醸造アルコールを加えると本醸造酒です。精米割合60%以下が吟醸酒、50%以下が大吟醸酒になります。「純米酒はコクがあるとか、本醸造酒はすっきりしているとか、それぞれの印象があると思いますが、今は名前だけでは分からない酒がどんどん出ています」といいます。


 香りと味わいで分けた日本酒の4タイプの分類の説明に移りました。香りが高く味は淡い「薫酒」(主に大吟醸系)、香りが高く味も濃い熟成タイプの「熟酒」(主に長期熟成酒、古酒系)、味が濃くて香りは低いコクのある「醇酒」(主に純米酒、生酛系)、味が淡く香りも低い軽快でなめらかな「爽酒」(主に普通酒系)があるそうです。「大きく4つに分類することで、最適な酒器、最適な温度、合わせるお料理を考える目安にしたり、自分の好きなお酒の判断基準にしたりすることができます」


 きき酒はまず「中心となる香りの要素」を見つけます。フルーティー、爽やか、ふくよか、複雑などの要素です。次に、味わいの要素を確認します。甘み、旨み、酸味、苦み、アルコール度数、発泡性などです。さらに、味わいのイメージを表現します。すっきり爽やか、ピリッとした刺激、濃厚といったイメージです。実際に、参加者に4タイプのお酒が順に配られました。


 香りが高い薫酒はワイングラスで温度8~12℃、料理はオリーブオイルやリンゴに合います。「純米吟醸 松乃井」が試飲されました。すっきりした爽酒はガラスの小さな猪口で温度は5~8℃、冬瓜の煮物のような優しい味わいの料理に合います。青木酒造「鶴齢 特別純米 爽醇」が振舞われました。次は変り種の玉川酒造「イットキー Its the key」。酒器はワイングラスで、温度は5℃、料理は豚肉低温調理やステーキに合います。「一段仕込みの変わり種で、アイスワインのような酸味と甘味がある新しいタイプのお酒です。通常は三段仕込みですが、一段仕込みで出荷したものです。ワインはブドウの品種が味を左右しますが、日本酒は酵母が一番影響を与えます。ワイングラスで飲みたい日本酒アワードで金賞を受賞した酒で、日本酒の新しい扉を開くという気持ちが名称に表れています」


 最後は魚沼酒造「特別純米生原酒 天神囃子しぼりたて」。コクがある醇酒は土ものの器で、温度は15~18℃、または40℃前後、茄子の味噌田楽のようなコクのある料理に合います。


 「温度や器のチョイスはお酒のどの個性をより引き出したいか、どこを隠したいのかによって変えてあげます。お酒が苦手な人に原酒を進めるときは、キンキンに冷たい温度にすると、アルコール度の高さを感じにくく、やや甘味も感じます。平杯は酸をより感じやすい。小さくて細い器は甘味をより感じやすい、壁面がストレートの白ワイングラスは香りはよりストレートで爽やか、味わいは酸をより感じます。丸っこいブルゴーニュグラスは香りはより複雑で華やか、味わいは甘味をより感じます」


 燗酒の温度については、以下のように説明しました。


キレのある辛口の酒が好きな人は、爽酒(普通酒や本醸造酒など)50~55℃、ふくよかでまろやかな酒が好きな人は醇酒(純米酒など)を45℃前後で、よりマイルドに米の旨みを感じたい人は醇酒を40℃前後で。燗酒は口径が小さくてそんなに深さもない小さめのおちょこが適するそうです。


 最後に、山岸さんは「田舎が好き、お酒が好き、自然が好き、アートが好き、美味しいものが好きな方は是非、十日町市へ来てみませんか」と呼びかけました。


 イベントでは、キューピーの菅野勝美さんがお酒を飲むとき向けの同社の酵素食品「飲む人のためのよ・い・と・き」を参加者にプレゼントしました。


十日町市役所 


http://www.city.tokamachi.lg.jp/


玉城屋旅館


 


http://www.tamakiya.com/

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毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトや毎日スポニチTAP-Iなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

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