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トークイベント「アフリカゾウとの共存に向けて」

開催日:7月11日(火)13:00~14:00 イベントのカテゴリー:一般公募イベント

 毎日メディアカフェのトークイベント「アフリカゾウとの共存に向けて」が7月11日に開かれました。
 登壇したのは、ケニアを拠点にアフリカゾウの保護や象牙の密輸問題に取り組むNPO法人「アフリカゾウの涙」の共同代表、滝田明日香さんと山脇愛理さんです。
 アフリカゾウは密猟などにより生息数が激減しています。アフリカゾウの象牙の国際取引はワシントン条約で1989年に原則禁止となり、それ以前に輸入された象牙は各国の管理の下で国内取引が続けられてきました。アフリカゾウが生存の危機にさらされる事態を受け、昨秋のワシントン条約締約国会議では、象牙の国内市場の閉鎖を各国に求める決議を全会一致で採択、米国と中国は国内取引停止の意向を表明しましたが、象牙消費国の日本は市場閉鎖に賛同していません。日本では象牙が、はんこをはじめ、和服や茶道の小物、彫刻や和楽器のバチなどに使われています。
 滝田さんは獣医。神奈川県生まれで、米ニューヨーク州スキッドモアカレッジ、ケニア・ナイロビ大学卒業。ケニア・マサイマラ保護区を中心に野生動物保護官や密猟阻止ドッグユニットマネージャーなどとして活動しています。山脇さんは映像プロデューサー。東京都生まれで、幼少時に父の転勤で南アフリカに移住。ヨハネスブルグのヴィッツ大学を卒業しました。ともに1児の母である2人は2012年、「アフリカゾウの涙」を創設しました。
 2人はまず、アフリカについて説明しました。54カ国があるアフリカは多様性に富んだ大陸です。山脇さんは「自然保護をするにあたって、民族や政治が絡んでします。多様性があり、複雑であることを知ってほしい」と指摘しました。
 続いて、滝田さんがアフリカゾウの生態を紹介しました。アフリカゾウは「植木屋さん」と呼ばれるそうです。「ゾウは大量の植物を食べるけれど、消化が悪い。食べたものの半分以上はそのまま出てきます。消化器官を通ったほうが発芽率が高い、消化器官を通らないと発芽しないという植物があります。また、ゾウが歩くと、ほかの動物の通れる道ができます。枯れた木が倒れて、新しい植物が発芽する。ゾウがエコシステム(生態系)に深く関わっています」「ゾウは感情が豊かな動物で、言葉(鳴き声)がある。人間が聞こえない周波の声もあって、遠くまで届きます」
 アフリカゾウの密猟の実態はどうでしょうか。「15分に1頭、密猟で殺されている」と言われています。滝田さんは「アフリカゾウの個体数の把握が難しい。移動する動物であること、森の中に入ると見えない。車やヘリでカウンティングしますが、範囲が広く、季節が変わると移動するので、正確な数は把握しにくいのです」と説明しまし。
 山脇さんによると、1979年に130万頭と推定されていたアフリカゾウが象牙貿易が盛んになり、64万頭に激減しました。1989年のワシントン条約での規制後は42万~47万頭と推定されていましたが、昨年の個体数調査では推定35万頭にまで減っているそうです。減少の原因として、①土地利用が変わり、アフリカゾウの住みかが破壊されたり、人との衝突が増えたりしている②密猟が続いている③密猟で高齢のゾウがいなくなるなどして群れの構成が変わり、生きていくのに必要な知識、経験が乏しくなった――の3点を挙げました。
 滝田さんは密猟を防ぐ活動の一つとして、密猟者の追跡犬、探知犬の育成事業に携わっています。密猟者の残したにおいを追跡して、密猟者を捜し出します。実際に密猟者の逮捕につながっています。
 ここで、米国の俳優レオナルド・デカプリオがエグゼクティブプロデューサーを務めたドキュメンタリー映画「THE IVORY GAME(アイボリー・ゲーム)」の予告編を上映しました。東アフリカのアフリカゾウの厳しい実態をとらえた作品です。
 山脇さんは「象牙に金銭価値がある限り、密猟はなくならない」との基本認識を述べ、活動内容を紹介しました。「市場閉鎖に日本は賛成していません。消費国ならではの活動が必要です。象牙需要ゼロに向けて、人とゾウの共存に向けてのふたつの活動をしています。現地では養蜂プロジェクトに取り組んでいます」と述べました。なぜ、養蜂か。ゾウはハチが苦手です。ゾウは鼻から息を吸うのですが、鼻の中にハチが入って刺されると、呼吸困難になるからだそうです。そこで、農地の周囲にハチ箱を置いて、フェンス代わりにします。ハチミツで収入を得ることもできます。「自然保護を訴えるだけでは協力が得られません。現地の人が生活できるようになることが大切です」と話します。
 日本での活動は「象牙を使わない世代」の育成です。日本での需要の6~8割は印鑑です。山脇さんは「意識的に象牙のハンコを買う人はいないと思います。長持ちする、のりが良いなどと勧められて象牙のハンコを買っていると思います。若い人の意識を変えることによって、なくしていくことを目指しています」と語り、絵本「牙なしゾウのレマ」(NHK出版)の制作、出版などの活動を報告しました。
 滝田さんは「アフリカゾウは60歳が寿命ですが、アフリカに10年いて、寿命を全うしたゾウはほとんど見たことがないです。多くのレンジャー(野生動物保護官)が密猟者に殺されています。象牙の密猟はアフリカ人がアフリカ人を殺す理由になっています」と厳しい現状を語りました。
NPO法人アフリカゾウの涙
https://www.taelephants.org/

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毎日新聞東京本社1階にある「MOTTAINAI STATION」を毎日メディアカフェとして午前11時から午後6時(イベント開催日は午後8時30分)まで開放しています。新聞や雑誌を読んだり、タブレット端末で毎日新聞ニュースサイトや毎日スポニチTAP-Iなどを検索したりできます。イベントは全て無料で参加できます(予約制、申し込み順)。

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