読者とともにつくりだす「毎日メディアカフェ」
毎日メディアカフェでちょっと一息

「『怒濤のVライン』出版記念　Vラインで決まり！一憲師匠と真希バオーのオークス大胆予想」が5月18日、毎日メディアカフェで開催されました。
　毎日新聞競馬担当の松沢一憲編集委員は毎日新聞が一般紙としては初めて競馬欄を掲載した時から、紙面作りと予想に携わってきました。「レース中に一度位置取りを下げてから盛り返した馬は、次走以降で激走する」という独自の理論「Vライン」を予想に取り入れ、しばしば高配当馬券を的中させています。昨年秋、「怒濤のVライン」（ガイドワークス）を出版しました。松沢記者を師匠と仰ぐ毎日新聞デジタルメディア局の中嶋真希記者は「真希バオー」を名乗り、G1レースを予想する「ウマ女十番勝負」を毎日新聞デジタル版で連載中です。
　ハイレベルと言われる今年の3歳牝馬。その頂点を決める第78回優駿牝馬（オークス、5月21日東京競馬場）は、例年以上に注目されています。オークス予想に入る前に、まず、松沢記者がオークスを含めた「3歳クラシック」について解説しました。今年のクラシックの桜花賞、皐月賞はいずれも人気薄の馬が勝ち、高配当になりました。
　松沢記者はオークスのマル秘データとして、「過去10年間の1、2着馬はすべて前走が桜花賞、フローラステークス、忘れな草賞だった」ことを明らかにしました。近10年のオークスのうち7回は人気サイドで決着しましたが、3回は馬連万馬券。「悩ましいレース」と松沢記者は評しました。さて、今年はどうか。松沢記者は「ソウルスターリングという強い馬がいるので、荒れないのではないか」と見ます。
　追い切りを見てきた松沢記者は有力馬の一頭であるフローレスマジックについて、騎乗する戸崎騎手が「クラシックを勝ちたい」と初のクラシックレース勝利に意欲的だったと報告しました。ソウルスターリングは「すごくいい調教」で、騎乗するルメール騎手が「距離は大丈夫」と言っていたそうです。「ルメール騎手は花粉症でたいへんそうだった」との裏話も披露しました。
　松沢記者の本命はソウルスターリング。「僕は穴党ですが、ソウルスターリングを本命にせざるをえないです。桜花賞の敗戦は稍重の馬場が影響した」。桜花賞については、「勝ったレーヌミノルは強かったですね。アドマイヤミヤビという馬はオークスの対抗馬ですが、桜花賞12着はやはり馬場が悪かったためでしょう」。
　Vラインについては、「馬は草食動物で闘争意欲がない。だから競馬は逃げ切るか、差すかが多く、いったん下がった馬が盛り返すのは難しい。マラソンでもいったん下がったら、だめになることが多い。そういう馬は次走から3走以内に激走することがある」と説明しました。
松沢記者の結論は◎ソウルスターリング○アドマイヤミヤビ▲モズカッチャン△レーヌミノル△リスグラシュー△フローレスマジック。
　「モズカッチャンは3連勝の上がり馬。マークが必要です。リスグラシューは6戦して全て馬券圏内だったという安定したレースぶりが評価できます。穴ならば、フローレスマジックです」
　真希バオーは◎ソウルスターリングで、フローレスマジック、レーヌミノル、リスグラシュー、アドマイヤミヤビの4頭を含めた3連複5頭ボックス（10点）を推奨しました。
　最後に先週末に北海道の牧場を訪ねた真希バオーが、オルフェ―ブル、ドゥラメンテ、キングカメハメハ、モーリス、ディープインパクトなど、撮影してきた名馬の写真を披露しました。